上昇気流 rss

朝日新聞(5、6日)の「慰安婦報道」…

 朝日新聞(5、6日)の「慰安婦報道」大誤報の「一部記事取り消し」特集について再び。合併号で作った盆休みで対応に後れを取った週刊誌記事から。  朝日の特集は読者の疑問に答える体裁をとり、「訂正」や「謝罪」を掲げた誠実なも…

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広島にはマツダなどが本社を置き、大企業の…

 広島にはマツダなどが本社を置き、大企業の支社も多い。人口は1960年代には50万人、80年代には100万人を突破。それに対応し、山裾を切り開き宅地が造成されていった。  多数の死者・行方不明者を出した今回の土砂災害で被…

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「南瓜(かぼちゃ)煮てこれも佛に供へけり」…

 「南瓜(かぼちゃ)煮てこれも佛に供へけり」(高浜虚子)。カボチャは、この時期によく食べられる食材だろう。気流子の子供時代、おやつ代わりに甘く煮たカボチャをよく食べた思い出がある。  カボチャは大きいので煮物は多量に出て…

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夏になると、寄席やホールの落語で怪談噺が…

 夏になると、寄席やホールの落語で怪談噺が演じられる。今年も三遊亭圓朝作「怪談牡丹燈籠」を桂歌丸さんが、東京の国立演芸場で10日間にわたって披露した。25日の紀伊國屋寄席では、桂文治さんが「のっぺらぼう」、三遊亭小遊三さ…

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8月15日を前にしたある日、テレビ画面で…

 8月15日を前にしたある日、テレビ画面で米国のB29爆撃機を「Bにじゅうきゅう」と読んだアナウンサーを見かけた。民放の若い男性のアナウンサーだった。いささかの違和感を覚えたのは、あの爆撃機は「Bにじゅうく」でなくてはな…

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「会津朝日岳は、昭和三十八年九月に只見線の…

 「会津朝日岳は、昭和三十八年九月に只見線の大白川―只見間が結ばれるまでは、本州最奥に位置する山の一つであった」と南会津山の会の山田哲郎さんは記している(『静かなる山』茗渓堂)。  この山は福島県只見町にあり、中部山岳に…

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音楽家の坂本龍一さんが以前、脱原発集会に…

 音楽家の坂本龍一さんが以前、脱原発集会に参加し「たかが電気のために命を危険に晒(さら)してはいけない」などと発言した。生命に比べて電気などものの数ではない、ということであろう。  確かに生命は大切だが、電気も生活を豊か…

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夏休みもあと10日余、暦の上で秋が立って…

 夏休みもあと10日余、暦の上で秋が立って明日で2週間となる。今週末23日は暑さがおさまるとされる処暑(しょしょ)だが、5年続きの猛暑はしぶとく居座ったまま。連日の真夏日に、今が夏真っ盛りだとばかりのセミ時雨がかまびすし…

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東京・JR渋谷駅周辺のデパートなど商業…

 東京・JR渋谷駅周辺のデパートなど商業施設が立ち並ぶ路上を、アジア人だけでなく、欧米人の若いカップルが闊歩(かっぽ)しているのが目につく。5年ほど前まで渋谷の職場にいたが、その時の街の空気との違いを感じる。  今、渋谷…

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「家は皆杖に白髪の墓参り」(芭蕉)。…

 「家は皆杖に白髪の墓参り」(芭蕉)。お盆休みもきょうで終わり、明日からまた仕事である。帰省とUターンで疲れ気味の読者もおられるかもしれない。  かつては、お盆は長い間離れていた田舎で、親や親戚とともに過ごす骨休めのよう…

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手前味噌になるが、昨日の小紙「フォト…

 手前味噌になるが、昨日の小紙「フォト・ギャラリー」掲載の写真に目が釘付けになった。4枚プロペラ、零戦と比べややずんぐりした胴体、小さめの風防など、旧日本海軍の局地戦闘機「紫電改」の勇姿である。昭和53年に久良湾から引き…

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69年前の終戦の日の日記に永井荷風(66歳)…

 69年前の終戦の日の日記に永井荷風(66歳)は「今日正午ラヂオの放送、日米戦争突然停止せし由を公表したりと言ふ」(『断腸亭日乗』)と記した。大仏次郎(48歳)は「未曾有の革命的事件」とした上で、この屈辱を血気盛んな青年…

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先月17日付のこの欄で紹介した映画「クライマー」…

 先月17日付のこの欄で紹介した映画「クライマー」に登場する、オーストリア生まれのクライマー、デビッド・ラマさんが来日し、話を聞く機会があった。小柄できゃしゃな感じがするが、筋肉の盛り上がった腕は太い。  南米パタゴニア…

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先ごろ社長交代で話題を呼んだ通信販売大手…

 先ごろ社長交代で話題を呼んだ通信販売大手・ジャパネットたかた。軽快な口調の商品説明で人気の高田明社長が1986年に設立し、全国区の知名度を得て事業を拡大させた地方(九州)発の元気な企業だ。  かのソフトバンクの孫正義社…

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「朝日 32年後の撤回/強制連行証言は…

 「朝日 32年後の撤回/強制連行証言は『虚偽』」(読売6日)などと新聞が報じた朝日新聞(5、6日)の「慰安婦報道」特集について。朝日は自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治氏の「慰安婦を連行した」との証言を…

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「菜畠に残る暑さや瓜の苗」(許六)。…

 「菜畠に残る暑さや瓜の苗」(許六)。朝夕をセミの声が雨のように降り注ぐ。厳しい暑さが続くが、暦の上ではすでに秋。歳時記では8月の項目に「秋の蝉」「残暑」「秋めく」「新涼」など、秋に関する季語も少なくない 。  台風の接…

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落語には、滑稽噺(ばなし)、人情噺などの…

 落語には、滑稽噺(ばなし)、人情噺などの分類があるが、親子の情愛を描いた「親子噺」とでも言うべき噺も少なくない。「子別れ(子はかすがい)」「藪入り」「初天神」など、その代表だろう。  親子の情愛は万国共通だけれど、落語…

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覚せい剤取締法違反などの罪で起訴された…

 覚せい剤取締法違反などの罪で起訴された「CHAGE and ASKA」のASKA被告が、20年来薬物を使用していた、と自供した。報道に接したファンが、この期間に作られた曲に感動した自分は何だったのか、と疑問を持ったとい…

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栃木県那須塩原市に「ハンターマウンテン…

 栃木県那須塩原市に「ハンターマウンテンゆりパーク」がある。冬はスキー場だが、夏は「ゆりパーク」となって50種、400万輪のユリが観光客の目を楽しませてくれる。今、パーク全体が花の見頃だという。  全長1㌔のフラワーリフ…

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胚性幹細胞(ES細胞)研究の第一人者…

 胚性幹細胞(ES細胞)研究の第一人者として世界的に有名な理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が首つり自殺した。  笹井氏はSTAP細胞論文の責任著者の一人で、不正が見つかったSTAP論文筆頭…

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もう半ば忘れられた「事業仕分け」という…

 もう半ば忘れられた「事業仕分け」という言葉。民主党政権下で次世代スーパーコンピューター開発の予算削減で、某仕分け人が「2位じゃダメなんでしょうか?」と切り込んで逆に切り返されたことを覚えている人もおられよう。  その手…

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わが国の2009年の生命保険世帯加入率…

 わが国の2009年の生命保険世帯加入率(個人年金保険を含む)は90・3%で、米国の78%、英国40%と比べるとずいぶん高い。  00年4月に開始された介護保険制度は、生命保険等の加入率の高さから当初、必要ないのではない…

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「もの置けばそこに生れぬ秋の蔭」(高浜虚子)…

 「もの置けばそこに生れぬ秋の蔭」(高浜虚子)。暑中見舞いを書こうと思いペンを執ったが、時期によっては暑中見舞いではなく残暑見舞いとなる。  この期間の区切りは諸説あるようだ。基本的には梅雨明けから8月の立秋までが暑中、…

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