上昇気流 rss

日本の夏の風物詩と言えば、盆踊り、花火…

 日本の夏の風物詩と言えば、盆踊り、花火大会などさまざまだが、書店の「夏の文庫フェア」もその一つだ。夏休みに入る中高生や大学生を対象に、基本的には出版社がこれはと思う文庫を選び、フェアの帯を付けて店頭に並べるだけである。…

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「自分探し」という言葉はいつごろから…

 「自分探し」という言葉はいつごろから使われるようになったのだろう。半世紀前には、そんな言葉はなかったような気がする。似た言葉で「本当の自分」というのもある。「自分探し」も「本当の自分」も、同じころから使われ出したのだろ…

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東京・上野にある不忍池では今、ハスの…

 東京・上野にある不忍池では今、ハスの開花時期を迎えて、薄紅色の大きな花を見ることができる。池は葉で水面が見えないほどだが、それだけ花の数も多い。俳人の篠塚しげるは「あめつちにかく微なる音蓮ひらく」と詠んだ。  花は早朝…

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生命保険協会の渡辺光一郎会長(第一生命…

 生命保険協会の渡辺光一郎会長(第一生命保険社長)が「保育所設置にかかる費用の助成を検討したい」と述べた。政府が人口減少対策として進める保育の受け皿拡充に協力していくという。  なるほど、国内生保市場の縮小につながる人口…

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小紙22日付メディアウォッチで増記代司氏が…

 小紙22日付メディアウォッチで増記代司氏が指摘した、沖縄密約文書の不開示を確定した最高裁判決を報じる15日付記事の中の誤報について。誤報は原告・元毎日新聞記者の西山太吉氏についての記述にある。  毎日は「西山さんは、7…

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東日本大震災の際、福島第1原発1号機に…

 東日本大震災の際、福島第1原発1号機に炉心溶融事故が起きたのは、地震後発生した津波によって電源が失われたせいだった。  ところが地震の揺れが原因とする説が流布され、それを主張するマスコミがいくつも見られる。地震の揺れの…

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「畠から西瓜(すいか)くれたる庵主かな」…

 「畠から西瓜(すいか)くれたる庵主かな」(太祇)。梅雨明けから猛暑が続き、湿度とともに不快指数が上昇している。外に出掛けるよりも、クーラーが利いた室内でゴロゴロして無精を決め込んでしまいやすい。  この季節にふさわしい…

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先日ある教授に面会するため東京都内の…

 先日ある教授に面会するため東京都内の某大学に足を運んだ。夏休みで学生もまばらな静かなキャンパスを予想していたが、行ってみると学生が随分多い。面会した教授に尋ねると、ちょうど前期試験の真っ最中とのこと。  今から40年ほ…

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STAP細胞問題の原点となった小保方晴子…

 STAP細胞問題の原点となった小保方晴子氏の博士論文について、博士号を授与した早稲田大学の調査委員会は「博士号取り消しには該当しない」との結論を公表した。  盗用などの不正が複数件見つかったが、執行猶予のような形となっ…

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夏休みシーズンを迎えると、車で遠出をする…

 夏休みシーズンを迎えると、車で遠出をする人々が多くなる。自動車道路を走っていて、怖くなるような光景に何度か出くわしたことがある。前の車が左右にゆれて、まるで千鳥足。居眠り運転なのだ。  だが、その運転手に、目を覚ませと…

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わが国が世界に誇るトンネルと言えば本州と…

 わが国が世界に誇るトンネルと言えば本州と北海道を結ぶ「青函トンネル」だ。海面下240㍍、総延長53・85㌔は世界最長で、昭和63年に開業。当時の最高の技術と英知を結集した大事業だった。  一方、トンネルはトンネルでも、…

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じめじめとしたしっとり梅雨ではなく、最近…

 じめじめとしたしっとり梅雨ではなく、最近は局地的集中豪雨と様変わりした梅雨も20日に中国と四国、昨日は近畿、東海地方で明けた。東京も久しぶりに青空がのぞき、関東の梅雨明けも目前である。学校は夏休みに入り、明23日は二十…

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今日、小学生でも通学風景はさまざまだ。…

 今日、小学生でも通学風景はさまざまだ。電車の中で大人のサラリーマンにもまれ、制服を身に着けた児童がきりっと立っているのを見かけ、大変だなぁと思うことがよくある。  ただ、これも考えようで、保護者然とした大人が大勢いるた…

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蒸し暑さでクーラーをかけていないと眠れ…

 蒸し暑さでクーラーをかけていないと眠れないくらいになっている。そんな暑い日は食欲も失せ、ソーメンなど麺類がご馳走となる。  ソーメンに欠かせないのが、薬味となる大葉である。繁殖力が旺盛な大葉は、毎日摘んでも重なるように…

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何人もの噺家が次から次に出て演じる寄席の…

 何人もの噺家が次から次に出て演じる寄席の落語では、その日一度出た演目を再び高座に掛けることはできない。トリを務める噺家ともなれば、ネタ帳に記されたその日の演目全てをチェックして決める。客の側からすると何を演じるのか分か…

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圏央道の高尾山-相模原愛川間約15㌔が…

 圏央道の高尾山-相模原愛川間約15㌔がこのほど開通し、中央、東名、関越の三つの高速道が、圏央道を介してつながった。メディアもこぞって、開通のプラス面を強調した。  が、圏央道には強い反対運動の歴史があったことも確かだ。…

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山頂に到達するための岩登りであるアルパイン…

 山頂に到達するための岩登りであるアルパインクライミングから分かれて、クライミングはそれ自体が競技として行われるようになった。オーバーハング(ひさし状の張り出し)のある人工壁をロープで確保されて登るリード種目。5㍍の人工…

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「日本では、もともと『働く』とは“はた…

 「日本では、もともと『働く』とは“はた(傍)”を“らく(楽)”にする、幸せにするということです。レイバーでなくネイバーズ(隣人の)ハッピネスであり、苦役の意味は含まれていません」。  先日(社)公益資本主義推進協議会主…

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週末に起きた痛ましい交通事故死には、…

 週末に起きた痛ましい交通事故死には、被害者はもとより家族らの無念を思うと言葉を失う。日曜日の北海道小樽市で、海水浴帰りの元高校同級生の女性4人がひき逃げされ3人が死亡(1人重傷)したのは事故ではなく「事件」である。  …

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「万一起きてしまったときの被害、災害が…

 「万一起きてしまったときの被害、災害が極めて深刻であれば、当然十分な対策を講じることが求められる」(村上陽一郎著『安全学』青土社)。国の危機管理について述べた一文だが、企業の自己防衛、危機管理も変わらない。  村上氏は…

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「夕立にぬれたる幹を蟻のぼる」(小島梅雨)…

 全国各地に被害を及ぼした台風8号が去り、関東地方は一段と蒸し暑くなった。群馬県館林市では11日、今夏最高の38・0度を記録。このほかにも30度を超えるところが都心をはじめ続出した。  台風一過では、よくカラリとした晴天…

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「親の仇(かたき)と魚は見たらとれ」とは…

 「親の仇(かたき)と魚は見たらとれ」とは、日本の漁師たちが昔から伝えてきた教訓であり、職業的本能と言っていい。どれだけでも魚がとれた資源の豊かな時代はそれでもよかった。しかし、水産資源の管理に黄信号がともった今、それは…

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「ホラホラ、これが僕の骨だ」。中原中也の…

「ホラホラ、これが僕の骨だ」。中原中也の「骨」という詩の冒頭部分だ。自分が自分の骨を見ている。詩である以上、何を言ってもいい。が、後半部分では「見ているのは僕? 可笑しなことだ」「霊魂はあとに残って、/また骨の処にやって…

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