上昇気流
ブラジルはちょうど地球の裏側だ。サッカー…
ブラジルはちょうど地球の裏側だ。サッカー・ワールドカップ(W杯)の日本-コートジボワール戦開始は14日午後10時で、日本時間では15日午前10時。日曜日の朝、多くの人が自宅のテレビ、あるいは全国各地の特設会場のスクリー…
「正直に梅雨雷の一つかな」(一茶)。…
「正直に梅雨雷の一つかな」(一茶)。梅雨は長雨のイメージが強いが、梅雨入りしてから集中豪雨と夏日が重なるような天気が続いている。 もっとも、稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』(三省堂)には「南北の高気圧圏が交替する過渡…
サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル…
サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の熱戦の火ぶたが切られた。ブラジル-クロアチアの開幕戦は西村雄一主審のホイッスルで始まった。相楽亨、名木利幸両副審とともに日本人審判団が、初めて開幕戦を担当した。 西村主審…
横浜市の中学生5人が先月、長崎原爆の…
横浜市の中学生5人が先月、長崎原爆の「語り部」(被爆者、77歳)に対して「死に損ない」という暴言を吐き、語り部が学校に抗議していたことが分かった。未成年とはいえ、人間として最低の発言と言うほかはない。 半面この話には…
相模湾に面した新江ノ島水族館は、海辺の…
相模湾に面した新江ノ島水族館は、海辺の絶好のロケーションにあって、子供たちや家族連れでにぎわう人気のスポット。中でも「クラゲファンタジーホール」は宇宙空間に来たような神秘的な展示場だ。 クラゲの展示が始まったのは19…
「親を見りゃボクの将来知れたもの」――…
「親を見りゃボクの将来知れたもの」――中学生らの作を集めた同名の川柳集(矢野壽男著、三笠書房)がベストセラーになったのは昭和47年。揺れる中学生の心が親たちを驚かせ、ちまたで中高一貫教育の必要性などが言われたことがあっ…
父の日(15日)を前に。家庭内でのお父さん…
父の日(15日)を前に。家庭内でのお父さんの立場がお母さんのそれに比べて影が薄いことは、今に始まったことではない。それをよく詠っているのが第一生命保険の毎年恒例の「サラリーマン川柳」である。 入選作品100句の中には…
「桑の実の落ちてにじみぬ石の上」(佐藤漾人)…
「桑の実の落ちてにじみぬ石の上」(佐藤漾人)。気流子の幼少時代、夏になると田舎の母方の実家に泊まりに行き、野山で昆虫採集や川遊びなどをするのを楽しみとしていた。特に蛍狩りが印象的な思い出になっている。 満天の星空の中…
<ひと日臥し卯の花腐し美しや>(橋本多佳子)…
<ひと日臥し卯の花腐し美しや>(橋本多佳子)。「卯の花腐し」は、卯の花を腐らせるように、たゆみなく降る雨のことで、夏の季語。雨が降り続く鬱陶しい季節の中にも、美と風情を感じ取ってきた日本人の感性が生んだ言葉である。 …
「で、あなたはどう考えているの?」と…
「で、あなたはどう考えているの?」と石原慎太郎氏が問う。「あなた」とは、ニュースキャスターの安藤優子氏。話題は、先月末の日本維新の会の分党騒ぎの件だ。 沈黙の後、安藤氏が「私はインタビュアーですから……」と答えた。「…
詩人で日本芸術院会員の那珂太郎さんが亡く…
詩人で日本芸術院会員の那珂太郎さんが亡くなった。東大国文科を卒業後、海軍兵学校国語科教官を務め、戦後は都立新宿高校や玉川大学などで教鞭をとった。詩集『音楽』で室生犀星詩人賞と読売文学賞を受賞。 詩人の故・吉原幸子さん…
回遊距離2400キロのニホンウナギや、…
回遊距離2400キロのニホンウナギや、時に5000キロを超える渡り鳥の存在はつとに知られている。それには劣るが、シマウマの群れが季節ごとに直線距離で往復計約500キロを移動するというダイナミックな生態が明らかになった。…
後藤徹さん(50)は今年1月28日、…
後藤徹さん(50)は今年1月28日、東京地裁709号法廷(相澤哲裁判長)で原告となった民事訴訟の勝訴判決を得た。平成20(2008)年2月まで12年余にわたり東京・荻窪などのマンションに監禁され、世界基督教統一神霊協会…
福島第1原子力発電所で増え続ける放射能…
福島第1原子力発電所で増え続ける放射能汚染水対策として、原子炉周辺への地下水流入を防ぐ「凍土壁」の設置が行われる。凍土壁とは文字通り、原子炉建屋周囲の土を凍らせて造る「壁」。 今回、1㍍間隔で地中に入れた管にマイナス…
「六月や禰宜(ねぎ)の袴のうす浅葱…
「六月や禰宜(ねぎ)の袴のうす浅葱(あさぎ)」(佐野ヽ石)。きょうから6月に入る。稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』(三省堂)では「野山は緑におおわれ、風物はことごとく夏の姿となる。早苗が植えられ、梅雨が来る」とある。 …
読書界の密かな話題となり、昨年4月の…
読書界の密かな話題となり、昨年4月の発行から既に14刷を重ねるマイケル・ブース著『英国一家、日本を食べる』(寺西のぶ子訳、亜紀書房)をようやく読んだ。著者のブース氏は旅とグルメが専門の英国人ジャーナリスト。 書名から…
ホトトギスは初夏の季語だが、この鳥に…
ホトトギスは初夏の季語だが、この鳥にまつわる句が昔から有名だ。「鳴かぬなら殺してしまえほととぎす」(信長)、「鳴かぬなら鳴かせてみせようほととぎす」(秀吉)、「鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす」(家康)。 江戸時代…
首都圏を流れる多摩川は護岸されていない…
首都圏を流れる多摩川は護岸されていないところがかなりあって、自然がけっこう豊かだ。高度成長期、下流域は生活排水による汚染で魚の棲(す)めない川となったが、近年は遡上(そじょう)するアユの数が急増している。 まもなくこ…
今春卒業した大学生や高校生の就職率が…
今春卒業した大学生や高校生の就職率がこのほど発表された。大学生は4月1日時点で前年同期比0・5ポイント上昇の94・4%で5年ぶり、高校生は3月末時点で0・8ポイント上昇の96・6%で22年ぶりの高水準だった。 景気回…
最近の新聞から。「憲法の中でも最も重要な…
最近の新聞から。「憲法の中でも最も重要なものは、国民主権であり基本的人権である。それらは日本の安全が守られていて、初めて可能になる」(北岡伸一・国際大学長=読売25日「地球を読む」)。 その日本の安全が脅かされている…
「笑顔を届けたい!」―4月29日、学生ら…
「笑顔を届けたい!」―4月29日、学生ら10人が自転車で茨城県鹿嶋市を出発、青森県八戸市までの800㌔を6泊7日で走破し、復興支援に一役を果たした。イベントの主宰者、東京都中野区の旅行代理店業、岡田繁さん(53)の思い…
「雨に剪る薔薇の色のこぼれつゝ」(稲畑汀子)…
「雨に剪る薔薇の色のこぼれつゝ」(稲畑汀子)。花の王とも言われるバラは四季咲きで、いつでもその花を観賞できる。俳句の歳時記では「夏」の項目に入る。 バラは西洋から渡来したというイメージがあるが、日本にも自生した品種が…
最近日本では、新聞の1面を飾るような考古学…
最近日本では、新聞の1面を飾るような考古学上の発見はあまり聞かない。一方、韓国では地味ではあるが重要な発見が相次いでいる。半島の南西部全羅南道の海岸部を中心に、日本固有の古墳形式と言われる前方後円墳が13基も確認され、…