上昇気流
初夏間近のゴールデンウイークは紅、白、…
初夏間近のゴールデンウイークは紅、白、ピンク色も鮮やかなツツジが葉を覆うばかりに咲き乱れる季節である。小社前の都道447号沿いにある歩道の生垣ツツジも、今が花盛り、わがシーズンと自己主張する。 そのツツジにとり囲まれ…
わが国で大量消費・大量廃棄の現代型ライフ…
わが国で大量消費・大量廃棄の現代型ライフスタイルが定着した1980年代半ば、新聞紙上を賑わせた環境関連ニュースの一つに「コンクリート耐用年数20年説」があった。一般的に60年と言われていたが、ある学者らが、骨材に塩分を…
「行春(ゆくはる)や撰者を恨む歌の主」…
「行春(ゆくはる)や撰者を恨む歌の主」(蕪村)。ゴールデンウイークを迎えた。きのうは関東地方も晴天となり、初夏を思わせる陽気で蒸し暑かった。このところ寒暖の差が激しく、衣服を半袖にするか長袖にするか悩んだ人も、この天気…
中央アジアの親日国ウズベキスタンを同国政府…
中央アジアの親日国ウズベキスタンを同国政府の招きを受け初めて訪ねた。かつてシルクロードの要衝として栄えた同国には豊富な観光資源がある。そのことをもっと日本人に知ってもらおうと、NHKと朝日新聞、小紙を招いたのだ。 政…
グーグル日本法人が日本の空港や駅ビルなどの…
グーグル日本法人が日本の空港や駅ビルなどの安全に関わる図面を公開していたことが、今月になって明らかになった。社員間で情報共有のために使われた「グーグルグループ」というサービスの設定が「一般公開」になっていたことが原因だ…
具象画家の登竜門で、画壇の芥川賞とも言われ…
具象画家の登竜門で、画壇の芥川賞とも言われた安井賞が創設されたのは1957年。安井曾太郎の業績を顕彰し、現代美術を担う新人画家の発掘と育成を目的としていた。その第1回受賞者が「海辺」の作者、田中岑(たかし)さん 。 …
日本の製造業に、生産・調達で国内に回帰する…
日本の製造業に、生産・調達で国内に回帰する兆しが出てきた。円安基調、海外の人件費上昇などで、例えばキヤノンは新製品の生産はできるだけ国内で対応する考えを示している。またダイキン工業は中国企業に委託してきた日本向け家庭用…
まだ決して楽観はできないが、北朝鮮による…
まだ決して楽観はできないが、北朝鮮による日本人拉致問題で被害者救出に向けて動きが出る可能性が生じてきた。先月は横田めぐみさんの両親とめぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんとの面会がモンゴルで実現。 また日朝赤十字協議(…
韓国南西部の珍島沖の客船沈没事故では、…
韓国南西部の珍島沖の客船沈没事故では、ずさんな安全管理、船長はじめ乗務員らのプロ意識や責任感の欠如などが次々と明るみになっている。 船体の傾きは未熟な操船が原因のようだが、その後のポイントを一つひとつ押さえていくと、…
「たんぽゝや一天玉の如くなり」(松本たかし)…
「たんぽゝや一天玉の如くなり」(松本たかし)。桜の花も散り、葉桜が春の光を浴びている。道を歩くと、タンポポの花を見かけることが多い。塀の間際でも懸命に咲いている様子はけなげな印象を受ける。 タンポポは漢字で「蒲公英」…
拡大するウクライナ危機をめぐる新聞コメント…
拡大するウクライナ危機をめぐる新聞コメントから。「親露派が治安機関庁舎から銃器を強奪できたのは、(治安機関)幹部が許したからとしか考えられない。ロシアからはプロの扇動活動家も大勢入り込んでいる」(ドネツク大学イーゴリ・…
大教授になるにはその専門分野で日本一で…
東大教授になるにはその専門分野で日本一であることが必要、と『東大教授』(新潮新書)という本に書かれている。著者沖大幹氏も東大教授だ。日本一であれば、学歴が高卒であってもOK。建築家の安藤忠雄氏がそうだった。 日本一ど…
「一口に吾妻山と呼んでも、これほど茫漠…
「一口に吾妻山と呼んでも、これほど茫漠としてつかみどころのない山もあるまい。福島と山形の両県にまたがる大きな山群で、人はよく吾妻山に行ってきたというが、それは大ていこの山群のほんの一部に過ぎない」 。 作家・深田久弥…
昨夏の台湾訪問時、台北駅から続くメーン…
昨夏の台湾訪問時、台北駅から続くメーンストリート沿いにある工学系大学に立ち寄った。学生らはラフな格好だが礼儀正しく、矜持(きょうじ)さえ感じられた 。 台湾の経済発展は目覚ましく、大きな期待を背に、学生らは自ずと将来…
まだ2カ月ほど先のことだが、心配事がある。…
まだ2カ月ほど先のことだが、心配事がある。今年はあのやわらかで幻想的な光の乱舞を観賞できるのかな、と。6月と7月の週末3日間限定で行われてきた東京・板橋区ホタル生態環境館(高島平)のホタル夜間特別公開 。 メロンハウ…
東日本大震災の津波によって、多くの文化財が…
東日本大震災の津波によって、多くの文化財が流失した。復元や整理などが行われているが、その被害は今なお大きな痛手となっている。 3年がたって震災の記憶が風化しつつあると言われているが、記憶をよみがえらせる存在が、岩手県…
海幸彦と山幸彦の兄弟げんかは、日本神話の…
海幸彦と山幸彦の兄弟げんかは、日本神話の中でもよく知られた話だ。舞台は九州の日向。同じ九州・長崎の諫早湾干拓事業をめぐる海幸と山幸の争いが泥沼化している。 佐賀地裁はきのう、福岡高裁の確定判決が命じた諫早湾の開門調査…
「事件が新聞記事をもたらすのではない。…
「事件が新聞記事をもたらすのではない。新聞記事が事件を必要とし、事件をつくるのだ」と批評家三浦雅士氏が書いている(『私という現象』)。30年以上も前のことだ 。 当初は「?」と思ったが、よくよく考えてみれば、この逆説…
サバはよく食卓に上る魚の一つで、料理の…
サバはよく食卓に上る魚の一つで、料理の仕方も多様だ。塩焼き、味噌煮、寿司などは一般的だが、他に南蛮漬け、竜田揚げ、ソテー、そぼろ、甘酢あんかけなど、レシピは数えきれないほど。 回遊魚で、日本の太平洋沿岸で水揚げされる…
農業、林業、漁業の1次産業は国の財政による…
農業、林業、漁業の1次産業は国の財政によるてこ入れが行われてきたが今日、基幹産業としての役割を果たすどころかほとんど例外なくひ弱な産業になってしまった 。 環太平洋連携協定(TPP)交渉にからみ農業の今後について論議…
「1月往ぬる、2月逃げる、3月去る」で…
「1月往ぬる、2月逃げる、3月去る」で今年もはや1年の4分の1と1週間が過ぎた。駆けるような時の流れの中で、厳寒はしつこく春分の日までも居座ったが、そのあと先月下旬はぐっと春めいた。 桜の開花も例年通りに間に合い、東…
住宅火災で高齢者が死亡するケースが目立つ…
住宅火災で高齢者が死亡するケースが目立つ。先月29日、仙台市太白区の無職男性(77)の木造2階建て住宅1棟が全焼し男性と妻(76)、同居の長男(52)と見られる遺体が見つかった 。 同22日には山梨県北杜市の男性(5…
「花の色流して雨もさくら色」(今井千鶴子)…
「花の色流して雨もさくら色」(今井千鶴子)。小社近くの桜も、この2、3日の雨に打たれて散りはじめ、今は満開の時の華やかさはない 。 桜に雨も風情はあるが、それも咲き始めならではのこと。散り始めでは涙雨のように見えてし…