上昇気流 rss

ヨーロッパ諸国では今、俳句が非常に盛んだ。…

 ヨーロッパ諸国では今、俳句が非常に盛んだ。去る1月、ベルギーのブリュッセルで国際俳句交流協会(有馬朗人会長)の創立25周年記念シンポジウムが開催された。  参加した俳人の恩田侑布子(ゆうこ)さんによれば、15年くらい前…

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観光立国の一つに中東のトルコがある。…

 観光立国の一つに中東のトルコがある。東京ではトルコ航空などが協賛して毎月1回「トルコの朝ごはん」と題したイベントが行われ、同国の文化が紹介されている。先日、西新宿のトルコ文化センターで開かれたこの“朝食会”にメディア関…

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<故郷やどちらを見ても山笑ふ>子規 例年…

 <故郷やどちらを見ても山笑ふ>子規 例年なら山々の木々が淡い緑の若芽を吹いて、やさしく明るい色を帯び、山全体が微笑むように春の訪れを喜ぶ季節。土の湿り気に眠っていた虫が穴から這い出すころをいう啓蟄は6日だったが、どちら…

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戦後、ストライキを繰り返し政治闘争に明け…

 戦後、ストライキを繰り返し政治闘争に明け暮れた日本教職員組合(日教組)に嫌気がさし、脱退した現役教職員らが昭和59年「全日本教職員連盟(全日教連)」を結成。今年30周年を迎えた。  それまでの教職員運動の在り方を決然と…

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「犬耳を立て土を嗅ぐ啓蟄に」(高浜虚子)。…

 「犬耳を立て土を嗅ぐ啓蟄に」(高浜虚子)。俳句の春の季語に「啓蟄」という言葉がある。この字を初めて見た時は、何と読むのかも、何の意味かも分からなかった。難しい漢字で、強い印象を受けたのを覚えている。  啓蟄の意味は「土…

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「歴史は繰り返す」というが、確かに歴史を…

 「歴史は繰り返す」というが、確かに歴史を振り返れば同じような出来事が、その時代と主役を替えて起きてきた。ロシアの「クリミア併合」への動きに似たものとしては、1938年のヒトラーによるズデーテン併合がある。  プーチン大…

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全国で数百あると言われる文学賞の中でも、…

 全国で数百あると言われる文学賞の中でも、芥川賞・直木賞の注目度は高い。特に芥川賞はそうだ。「文藝春秋」(3月号)では「芥川賞150回」の記念特集を組んでいる。が、そこは主催者だから、都合の悪いことは書かれていない。  …

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日本で昨年8月に公開された米映画「最愛の…

 日本で昨年8月に公開された米映画「最愛の大地」は、アカデミー賞女優アンジェリーナ・ジョリーさんが初監督を務めた作品。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を舞台にしていた。  ジョリーさんは10年間、国連難民高等弁務官事務所(U…

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自分の半生を音楽に合わせて語る「セルフ・…

 自分の半生を音楽に合わせて語る「セルフ・ストーリー・オペラ」。世界130カ国を旅した歌手AKIRAさんが創り出した新しい芸術ジャンルだが、東京都大田区出身の佐藤誠司さん(47)はその語り手の一人として活躍している。  …

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接種後に歩行困難や体の痛みなど重篤な…

 接種後に歩行困難や体の痛みなど重篤な副反応を訴える中高生が相次ぎ、接種の勧奨が一時中止されている子宮頸(けい)がんワクチン。厚生労働省の専門部会は1月下旬に症状の多くは「心理的要因」とする見解を出したものの、焦点の勧奨…

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東日本大震災から3年を迎えようとしている。…

 東日本大震災から3年を迎えようとしている。岩手県教育委員会が昨年9月に行った、震災に遭った子供たちの心身への影響についての調査で「怖い夢を見る」などと訴え支援が必要な児童の割合は沿岸部で15・6%、被害の少なかった内陸…

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「むめ一輪一りんほどのあたゝかさ」(嵐雪)…

 「むめ一輪一りんほどのあたゝかさ」(嵐雪)。梅の花を見かけるようになったが、気温の方は寒い日もあれば、急に暖かくなることもあって一定しない。  先日の気象予報では、きょうあたり雪が降るかもしれないということだった。気象…

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バラのシーズンの5月と10月になると、どっと人が…

 バラのシーズンの5月と10月になると、どっと人が押し寄せ大変な賑わいになるという旧古河庭園(東京・西ケ原)を初めて巡った。浜離宮庭園、小石川後楽園などとともに都立文化財9庭園の一つ。シーズンオフでも、小高い丘の上に建つ…

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村上春樹氏は当代随一の人気作家。…

 村上春樹氏は当代随一の人気作家。ノーベル賞に最も近いと言われる日本人作家でもある。それだけに、氏やその作品に対する批判はあまり聞いたことがない。礼賛、称賛の声ばかりだ。  それでも噂話は文壇内部には伝わる。ある文学賞を…

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京都府宇治市を宇治川が流れていて、橋の一つに…

 京都府宇治市を宇治川が流れていて、橋の一つに宇治橋がある。ここから上流の山河は平安時代の面影をとどめていて、ここに来ると日本人の美意識の源流を見ているような気持ちになる。川の左岸に平等院がある。  観光客の絶えない名所…

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損害保険大手の東京海上日動火災保険で、…

 損害保険大手の東京海上日動火災保険で、新たに2種類の保険に不払いの可能性があることが明らかになった。自動車保険のうち、事故で入院した際に掛かった費用をカバーする保険などで、最大約2万5000件に上る。  この件も含め生…

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ソチ冬季五輪について新聞から。「敗者への…

 ソチ冬季五輪について新聞から。「敗者への敬意が勝者に劣ることはない。/今回の五輪では、競技の後、支えてくれた人々への感謝を多くの選手が口にした。それが大会を通じて日本選手がさわやかな後味を残した大きな理由だ」(日経社説…

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代作をしていた人物が「聴覚障害はなかった」…

 代作をしていた人物が「聴覚障害はなかった」と証言したことを受け、聴力の回復を認めた作曲家の佐村河内守氏。それに対しサンデー世界日報2月23日号の「声のひろば」(投書欄)に「聾唖(ろうあ)者愚弄(ぐろう)する佐村河内氏」…

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「箱根こす人もあるらし今朝の雪」(芭蕉)。…

 「箱根こす人もあるらし今朝の雪」(芭蕉)。雪にまつわる俳句の季語には「雪見」「雪掻(ゆきかき)」「雪卸(ゆきおろし)」「雪踏(ゆきふみ)」「雪合戦」「雪達磨(だるま)」などがある。雪に親しんできた日本人の生活風景が浮か…

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4分間の渾身の演技を終えた浅田真央選手の…

 4分間の渾身(こんしん)の演技を終えた浅田真央選手の眼に涙が溢れた。暫く涙は止まらなかったが、やがて笑顔に変わり大歓声の観客に手を振った。「笑顔で終わりたい」という浅田選手の願いは果たされた。  ソチの応援席にいた日本…

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「末は博士か大臣か」という言葉がある。…

 「末は博士か大臣か」という言葉がある。かつては、博士が大臣並みに希少価値を持っていた。今や、博士号を持っていても就職先がなかなか見つからない時代になってしまった。  明治44年2月20日夜10時ごろ、「文学博士号を与え…

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水墨画家の傅益瑤さんは1980年に中国から…

 水墨画家の傅益瑤(ふいやお)さんは1980年に中国から来日して以来、日本で絵画の研究と制作を続けてきた。当初から深い関心を持って全国各地で取材してきたのが、日本の祭礼文化である。  中国にももちろん祭りはあるのだが、ほ…

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宇宙空間を飛び交い、地球に飛来する…

 宇宙空間を飛び交い、地球に飛来する高エネルギーの放射線(宇宙線)が発見されたのは約100年前の1912年。以後、宇宙や物質の構造解明の武器として大変活躍している。宇宙線の大部分は陽子をはじめとする荷電粒子だが、それらは…

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