ソチ冬季五輪について新聞から。「敗者への…


 ソチ冬季五輪について新聞から。「敗者への敬意が勝者に劣ることはない。/今回の五輪では、競技の後、支えてくれた人々への感謝を多くの選手が口にした。それが大会を通じて日本選手がさわやかな後味を残した大きな理由だ」(日経社説23日)。総括に同感。

 「浅田選手には悲運がつきまとった。……それらを乗り越えて大会に臨んだ浅田選手のフリーの演技は、メダル争いを超えるフィギュアの魅力、感動を世界に示した」(東京社説22日)。

 あまたの感動ドラマに彩られたソチ五輪で、人々の心を捉えた彼女。「誰もが、親しみを込めて『真央ちゃん』と呼んだ。金メダルの夢はかなわなかったが、これまでの実績が色あせることはない」(読売社説24日)。

 「バンクーバー大会から順位は下がったが、フィギュアスケーターとしては確実に階段を上った4年間だったといえる」(振付師・宮本賢二氏=日経22日「透視線」)。

 感動への感謝も。「演技が終わった瞬間に見せた表情は多くの人の心に刻み込まれただろう」(毎日社説24日)。「真央はショートプログラムで信じがたい失敗を繰り返したが、見事に立ち直り、フリーの演技で有終を飾る凜(りん)とした姿は感動的だった」(産経主張同)。

 「浅田選手の4分間には、4年間の挑戦が全て詰まっていた。……彼女の戦う姿に心を奪われ、その挑戦を見守った人が多かったのではないだろうか」(報知22日「村主章枝ノート」)。