まだ決して楽観はできないが、北朝鮮による…
まだ決して楽観はできないが、北朝鮮による日本人拉致問題で被害者救出に向けて動きが出る可能性が生じてきた。先月は横田めぐみさんの両親とめぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんとの面会がモンゴルで実現。
また日朝赤十字協議(3月3日)のあと日朝間では外務当局による課長級や局長級の予備、非公式、公式協議などが再開されたことは伝えられる通り。一方で3月はジュネーブ(スイス)で国連人権理事会が開催され、家族会から飯塚繁雄代表らが出席。
理事会では先に国際調査委員会が北朝鮮による拉致を「人道に対する罪」と断罪したリポートが報告され、議論された。最近の北朝鮮の拉致問題をめぐる変化は、大きな国際的圧力を感じての対応だという見方がある。
だが、東京基督教大学教授の西岡力氏(救う会会長)は、もう一歩踏み込んで「『北朝鮮は人道的な振りをしてきたな』という印象を持ったのですが、どうもそれだけではないようだと今は思っています」「2002年の小泉訪朝以来初めて実質的な進展の可能性が見えてきた」(10日東京連続集会の報告)と分析する。
この日曜日(27日)の「もう我慢できない!今年こそ結果を国民大集会」(東京・日比谷公会堂)は、そんな中での開催。昨秋の大集会は大型の台風18号が関東を直撃するさ中にも、千数百人が駆けつけた。
今年も重大な時期という自覚を持って熱い世論の心意気を示したいものだ。