上昇気流 rss

子供たちは終業式を終えると浮き浮きとして…

 子供たちは終業式を終えると浮き浮きとして帰宅し、学校は夏休みに入って森閑とする。その過ごし方はさまざまだが、甲府市にある山梨県立文学館では「芥川龍之介の夏休み」を紹介している。  展示資料は12歳から31歳までの夏休み…

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東京・調布飛行場を離陸した直後の小型…

 東京・調布飛行場を離陸した直後の小型プロペラ機が、近くの住宅街に墜落し、巻き添えになった住民1人と機長、同乗者の計3人が死亡した。  異常なエンジン音がずっと聞こえたというからエンジンの不具合の原因究明が必要だ。また機…

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朝日新聞オピニオン面から。「中国は、尖閣…

 朝日新聞オピニオン面から。「中国は、尖閣諸島をはじめアジアの島々の領有権を主張し、強硬姿勢を崩さない。外交だけでは解決しそうもないから、抑止力を整備し、侵略を未然に防ぐことが必要なのだ」(24日付)。  東京都、会社員…

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静岡県西伊豆町一色で川遊びの家族ら7人が…

 静岡県西伊豆町一色で川遊びの家族ら7人が動物よけの電気柵によって感電し、2人が死亡、5人が重軽傷を負った。めったにない事故だが、人命を奪うような器具が放置されていたのだからショッキングだ。  電気は最もありふれたエネル…

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「噴水や水のさゝらに蝶遊ぶ」(高浜虚子)。…

 「噴水や水のさゝらに蝶遊ぶ」(高浜虚子)。蒸し暑い日が続いている。それでクーラーが欠かせなくなり、その涼しさに慣れてしまうと、外の焦熱地獄へ出る気がしなくなってしまう。が、人によっては冷え過ぎを嫌い、クーラーを利用しな…

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英バーミンガム大学は、イスラム教の聖典…

 英バーミンガム大学は、イスラム教の聖典コーランの世界最古の断片とみられる古文書が見つかったと発表した。1920年代に中東で収集され、同大学図書館に長年保存されていたのを、放射線炭素年代測定により、95%以上の確率で64…

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芥川賞は話題とともに記憶されることが多い。…

 芥川賞は話題とともに記憶されることが多い。今回は「お笑い芸人初の受賞」が話題となった。受賞したのは芸人の又吉直樹氏と羽田圭介氏の2人だが、注目は又吉氏に集中した。  同じ日に受賞が決まる直木賞よりも、なぜか芥川賞が注目…

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新宿中村屋ビルに昨年10月に開館した中村屋…

 新宿中村屋ビルに昨年10月に開館した中村屋サロン美術館で「斎藤与里のまなざし」展が開かれている。斎藤与里は1885年、現在の埼玉県加須市の生まれで、生誕130年を記念する展覧会だ。  会場に入ると、最初に出迎えてくれる…

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長年にわたって研究が続けられていた「ウナギ…

 長年にわたって研究が続けられていた「ウナギの完全養殖」が、独立行政法人の水産総合研究センターによって達成されたのは5年前。ウナギの養殖は天然の稚魚(シラスウナギ)を飼育するため、資源の減少が危惧されている。安定的なウナ…

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<兎(うさぎ)も片耳垂るる大暑かな>…

 <兎(うさぎ)も片耳垂るる大暑かな> 芥川龍之介。東京の梅雨明けは19日、二十四節気の大暑が明後23日で、いよいよ暑さ盛りの夏を迎える。それでも昨年は梅雨入りと同時に猛暑のダブルパンチで往生したが、今年は梅雨から猛暑へ…

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日本の河川は急流が多く、大量の雨が降った…

 日本の河川は急流が多く、大量の雨が降った直後、一気に水かさが増し氾濫することがある。さらに今日、地球温暖化の影響などで、集中豪雨で被害が生じる可能性が列島のどこにでも出てきた。  その一方で、雨が降らないと水筋は細くな…

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「鳴きやめて飛ぶ時蝉の見ゆるなり」(正岡子規)…

 「鳴きやめて飛ぶ時蝉の見ゆるなり」(正岡子規)。子規は俳句を作るに当たって事物を正確に描く「写生」を説いたが、実作でもその自然を捉える描写は実に的確と言えるだろう。  確かに鳴いているセミはどこの木に止まっているか分か…

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台風一過といえば、爽やかな……となるところ…

 台風一過といえば、爽やかな……となるところだが、むしむしと蒸し暑い日が続く。蒸し暑さを好む人はほとんどいない。だが、昆虫大好きの仏文学者・奥本大三郎さんは「暑く不快指数が高いほど虫が沢山居るから嬉しくなる」と『斑猫の宿…

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「船頭多くして船山に登る」ということわざ…

 「船頭多くして船山に登る」ということわざがある。「船岩に登る」という言い方もある。だが、何を意味するか知らない人もいる。  ある若者のケース。このことわざを初めて聞いて、その場で解釈してくれた。「皆が団結すれば、不可能…

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「我は海の子白浪のさわぐいそべの松原に、…

 「我は海の子白浪のさわぐいそべの松原に、煙たなびくとまやこそ我がなつかしき住家なれ」。文部省唱歌「われは海の子」は平成19年に「日本の歌百選」に選ばれた最高傑作だ。作詞は宮原晃一郎、作曲者は不詳。  作詞家の星野哲郎さ…

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アフリカの都市に駐在の知人が、心臓の冠動脈…

 アフリカの都市に駐在の知人が、心臓の冠動脈治療で一時帰国した。中空の管(カテーテル)を血管の狭窄(きょうさく)部に入れ、金属製の筒(ステント)を留置、血流を良くするという手術だ。  以前は足の付け根から挿入し体の負担も…

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判決は求刑通り懲役22年が言い渡された。…

 判決は求刑通り懲役22年が言い渡された。「酒の影響による危険運転の中で前例を相当上回る重みがあり、ひき逃げまでしている」「単なる油断では説明のつかない著しい注意力の減退や判断力の鈍麻は、酒の影響」と危険運転致死傷罪など…

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「玉虫の光を引きて飛びにけり」(高浜虚子)…

 「玉虫の光を引きて飛びにけり」(高浜虚子)。玉虫は、稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』によれば「金緑色に輝く三センチくらいの流線型の美しい昆虫である。背中には紫赤色の二条の線が縦にはしっている。夏季、榎にくることが多い」…

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タイ政府は、同国に不法入国し身柄を拘束…

 タイ政府は、同国に不法入国し身柄を拘束されていたウイグル族100人近くを中国に送還したと発表した。習近平政権の弾圧を逃れてきた彼らが、どんな目に遭うかは目に見えている。国連難民高等弁務官事務所が「目に余る国際法違反」と…

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「あじさいやなぜか悲しきこの命」。梅雨時の…

 「あじさいやなぜか悲しきこの命」。梅雨時の季節感と作者の心境を詠んだ久保田万太郎(作家、劇作家、俳人)の句だ。その彼が、三田(慶応大学)の文学仲間である佐藤春夫(作家、詩人、評論家)と犬猿の仲だったのは有名だ。  三田…

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茨城県石岡市に茨城県フラワーパークがある…

 茨城県石岡市に茨城県フラワーパークがある。広大な公園で、園内を一望できる「ふれあいの森」には1万2000株ものヤマユリが自生している。今月11日から26日まで「やまゆりまつり」が開かれる。  その大群落は日本一とも言わ…

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戦後70年の今年、成人で終戦を迎えた人は既に…

 戦後70年の今年、成人で終戦を迎えた人は既に90歳を超えている。東京都世田谷区在住の山本方子(まさこ)さん(94)は、戦中・終戦直後の記憶を語る数少ない一人だ。  山本さんの夫は、韓国の国民的画家、李(イ)仲燮(ジュン…

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「亡くなった方の名前を言えますか」と尋ねる…

 「亡くなった方の名前を言えますか」と尋ねる被害者の父親に、32歳の被告は3人の名前を答えた。父親は「絶対忘れないでください。毎日手を合わせてください」と求めると、被告は何度も頭を下げた。  1年前の7月、北海道小樽市の…

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