コラム
「赤くなる為の林檎(りんご)の日を…
「赤くなる為の林檎(りんご)の日を纏(まと)ふ」(佐藤静良)。太陽の光は、春夏秋冬それぞれで受ける感じが違う。春は雪解け水を思わせるようにふんわりしており、夏はジリジリとフライパンで焼くように苛烈で、秋は透き通るように…
北の若き独裁者と「人工衛星」の話
北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、金正恩第1書記が「衛星科学者住宅地区」を現地指導したと報じた。金第1書記の動静としては9月4日以来だ。健康悪化説から死亡説まで流れていた同第1書記は9月中旬にフランスの医師から両足首の関節…
今年は日清戦争開戦から120年に当たる。この…
今年は日清戦争開戦から120年に当たる。この戦争で正岡子規が従軍記者として大陸に渡り、帰りの船で喀血した話は有名だ。子規と日清戦争の関わりについては、評論家の末延芳晴氏が『正岡子規、従軍す』(平凡社)という本を2011…
ガザ復興支援は慎重に
地球だより パレスチナ自治区ガザ地区の復興について話し合う「ガザ復興会議」が、エジプトの首都カイロで開催され、各国から54億㌦(約5800億円)の拠出が表明された。日本は2000万㌦(約22億円)の追加支援を表明した。 …
エボラ出血熱の迅速な診断を
反原発を主張する人々は原子力発電事故が如何に怖いか、放射線の汚染からテロ襲撃の危険まで挙げて説明する。そして、脱原発、再生可能エネルギーの促進を要求する。それは一つの見解だが、原発開発、それに伴う核関連技術の発展はがん…
毎年のように受賞が予想される村上春樹氏だが…
毎年のように受賞が予想される村上春樹氏だが、今年もノーベル文学賞を逸した。その理由として言われるのが「メッセージ性のなさ」だ。 報道によれば、今年の受賞作家は、ナチス占領下のパリを舞台とした作品で知られる。対して村上…
修能試験と軍入隊
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 30年前に軍隊生活をした記者には、とりわけ忘れられない同僚がいる。軍隊生活を立派に務めた中卒の兵士たちだ。当時、現役で入隊しようとすれば身体検査で1~3級の判定が必要で、4級は防衛…
文芸評論家の故亀井勝一郎は生前、武蔵野市…
文芸評論家の故亀井勝一郎は生前、武蔵野市の御殿山に住んでいた。来客のある日の朝には、近くの井の頭公園へ歩いて行き、「お茶の水」で水を汲んで、それで茶を立ててもてなしたそうだ。 「お茶の水」は池の片隅にある湧き水で、徳…
喜納氏知事選出馬で民主党迷走
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 民主党県連代表の喜納昌吉(きなしょうきち)氏が10日、代表を辞任して知事選出馬に踏み切った。同党本部は10日の役員会議で、県知事選立候補を表明した喜納昌吉氏を除名する方針を決定。こ…
少子化の影響は社会の各分野に及んでいる…
少子化の影響は社会の各分野に及んでいるが、その一つが大学運営へのダメージ。8月には大手予備校の代々木ゼミナール(東京)が全国にある拠点の大幅縮小を発表した。これも少子化に伴う受験人口の減少が理由だ。 全国に86ある公…
金正恩第1書記の報じ方
地球だより 先月の公演観覧を最後に動静が途絶えていた北朝鮮の最高指導者・金正恩第1書記が、40日の空白を経てついに公の場に姿を見せた。党機関紙・労働新聞は1面で、新たに建設された「衛星科学者向け住宅地区」を「現地指導」…
フランスの農家から信仰も消える?
地球だより フランス西部マイエンヌで代々農業を営んできたレナゼ家が存亡の危機にさらされている。今、農場を仕切っているアンドレさんは73歳、本人はあと5年で引退と決めている。ところが息子は80㌔離れた町のレンヌでエンジニ…
災害派遣と自衛隊
御嶽山の噴火から約2週間が過ぎた。現在も自衛隊は、第13普通科連隊(松本市駐屯地)、第2普通科連隊(高田駐屯地)、第12ヘリコプター隊(相馬原駐屯地)などの部隊を中心に、行方不明者の救助・捜索活動を続けている。 今年に…
渋滞都市ジャカルタ
地球だより 東南アジアの交通渋滞はかつて世界最悪と言われたタイの首都バンコクが有名だったが、今ではベトナムのホーチミンシティーやミャンマーのヤンゴン、それにインドネシアのジャカルタも相当、ひどい状況になっている。 と…
日本マクドナルドは、7月に消費期限切れ肉…
日本マクドナルドは、7月に消費期限切れ肉使用が発覚した中国の食品製造会社から鶏肉を調達していた。関連商品が売れ筋の外食店だけにショックも大きかった。 鶏肉は言うまでもなく動物性たんぱく質の供給源として貴重な存在で、今…
死者は手術室の壁の絵を見ていた
今年のノーベル物理学賞を受賞された3人の日本人科学者の一人、名古屋大学の天野浩教授は「人のために役立ちたかった」と述べておられたのがとても印象的だった。青色発光ダイオード(LED)の開発で多くの人類が少量の電力でより明…
「隣る家も其の隣る家も柿たわゝ」(高浜虚子)…
「隣る家も其の隣る家も柿たわゝ」(高浜虚子)。まだ実際に柿の実がたわわになっているのを見たわけではない。が、そろそろその風景が目に浮かんでくる季節になる。リンゴやブドウ、ミカンなどの秋の味覚のうちで、柿ほどなじみの光景…
金正恩氏、お元気ですか?
アルプスの小国オーストリアのメディアでも、このところ北朝鮮の近未来とそれに関連して金正恩第1書記の健康問題が報じられない日がないほどだ。同国の高級紙プレッセは8日、正恩氏の上半身写真を大きく掲載し、同第1書記の行方を追…
1964年の東京五輪の開会式からちょうど50年…
1964年の東京五輪の開会式からちょうど50年を迎え、東京・新宿の国立競技場の聖火台が取り外された。戦後日本の復興を象徴する聖火台は、今度は東日本大震災の被災地、宮城県石巻市に貸し出され復興の篝火(かがりび)を灯す。 …
NHK朝の連続テレビ小説で「蛍の光」が…
NHK朝の連続テレビ小説で「蛍の光」が流れていた。日本では別れの歌として知られるが、もともとは1794年、古くから伝わるスコットランド民謡に詞をつけたもののようだ。英国、米国でも送別歌として親しまれた。日本で歌われるよ…
台風18号が過ぎ去った後、岩手県大船渡市の…
台風18号が過ぎ去った後、岩手県大船渡市の魚市場では、湾内に退避していたサンマ船がまとまった水揚げを行った。北海道、宮城、福島のサンマ船4隻で、合わせて212㌧。市場は活気づいた。 現在、サンマ漁はロシア海域、北海道…
李健煕会長の闘病
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 三星(サムスン)電子の李健煕(イゴニ)会長の幼少年期は孤独だった。金持ちの家の息子として生まれたが、いつも独りだった。小学校5年生になるまで5回も転校した。父の李秉喆(イビョンチョ…
市長不在の那覇大綱挽
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 毎年10月の体育の日の前後に開催される那覇市最大の行事といえば、那覇大綱挽だ。今年は12日に開催される。1995年9月に「米藁(わら)で製作された世界一の綱」としてギネス認定登録さ…