コラム rss

中国包囲を進めるオバマ氏

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 冷徹な現実主義受け入れ 理想主義で平和実現に失敗  【ワシントン】外交政策に対する「理想主義者」と「現実主義者」、楽観主義者と悲観主義者を区別する方法がある。歴史の矢を信じるか…

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“お人好し”の村山元首相

地球だより  またかという感じもするが、村山富市元首相が訪問先の韓国で歴史認識問題をめぐり韓国びいきを披露した。いわゆる従軍慰安婦問題で「朴槿恵大統領の粘り強い働き掛け」により「ついに安倍晋三首相の謝罪と(関連財団向けの…

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道端などで緑葉の中の白い花が際立ち、その…

 道端などで緑葉の中の白い花が際立ち、そのコントラストも美しい。葉は薬草や茶として私たちの生活に大いに役立っているのに、その花名のイメージで損をしているドクダミをよく目にするようになった。  きょうは5月も末日、明日から…

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食天国タイの一品

地球だより  タイ訪問回数が20回以上、もしくはタイ駐在歴がある人を対象に、どこの店のどの料理が一番好きかというアンケート結果が公表された。いわばヘビーユーザーによるタイグルメのトップは何かというものだ。  1位に輝いた…

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「命」の教育

 肉親に不幸があった。葬儀の場で、私は初めて家族の死に接した時のことを思い出した。  祖父が亡くなったのは、私が中学3年生の時だった。今は、ほとんどの人が病院で亡くなるが、祖父は家族や近所の人たちが見守る中、自宅で逝った…

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フランス・パリ市内の凱旋門近くのモンソー…

 フランス・パリ市内の凱旋門近くのモンソー公園に雷が落ち、園内で誕生会を開いていた11人がけがをした。うち8人は子供で、子供を含む4人が重体になっている。  直前まで晴れていたが、突然激しい雨が降り出したため、木の下に避…

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「紫陽花の毬まだ青し降りつゞく」(松下古城)…

 「紫陽花の毬まだ青し降りつゞく」(松下古城)。季節ごとに咲く花が違うのは造化の妙。この時期になると、気が早いが、梅雨入りのことを考えてしまう。梅雨の時季の花であるアジサイのことがあるからだ。  花というのは、咲くまでは…

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「十数万人が犠牲になった原爆の惨劇に思いを…

 「十数万人が犠牲になった原爆の惨劇に思いをはせるために広島を訪れた」――。平和記念公園を訪れる多くの人々と共通するが、現職の米大統領の言葉であることに千鈞(せんきん)の重みがある。オバマ大統領の広島訪問は、核廃絶と日米…

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盆栽がつなぐ日米の懸け橋

地球便り  オバマ米大統領の広島訪問で、マスコミが騒がしい。この歴史的な訪問で戦後70年の歴史が一段落し、日米が平和友好の将来にさらに一歩踏み出すことが期待されている。広島は、日米関係の新しい未来を開く懸け橋ともいえよう…

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第29回三島由紀夫賞(新潮文芸振興会主催)は…

 第29回三島由紀夫賞(新潮文芸振興会主催)は、蓮實重彦氏(80歳。文芸批評家、フランス文学者、映画評論家、元東大総長)の『伯爵夫人』に決まった。都内で開かれた受賞記者会見での蓮實氏の発言が話題になっている。  「受賞に…

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福島県の郡山市がオランダのブルメン市と…

 福島県の郡山市がオランダのブルメン市と姉妹都市提携をしたのは1988年6月だった。ガールスカウトによって市庁舎前庭に植えられた記念樹のシラカシは今、大きく育ち、大きな影をつくっている。  郡山市と同県猪苗代町の“未来を…

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元文科相の中山成彬氏「新聞はウソも」

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  「琉球新、報沖縄タイムスを正す県民・国民の会」(我那覇真子代表)は21日、同会顧問で元文科相の中山成彬(なりあき)氏を招き、講演会を行った。  中山氏は「日教組を解体しなければなら…

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核拡散防止条約(NPT)の締約国は191カ国…

 核拡散防止条約(NPT)の締約国は191カ国・地域(2015年2月現在)。この条約に基づき、核物質を平和目的だけに利用していることを確認する取り組みは「保障措置」と呼ばれ、国際原子力機関(IAEA)がその役を担っている…

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大統領選の鍵握るサンダース氏支持者

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 左傾化する共和、民主 抜け目ないトランプ氏  【ワシントン】今回の選挙は皮肉なことが多い。米国は、リンドン・ジョンソン以来最もリベラルな政権の8年目に入っている。予備選挙では、…

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フランス社会を危うくする破壊分子の正体

地球だより  フランスでは3月以降、政府が打ち出す労働法改正案に対する抗議行動が激化している。18日には、デモに紛れた暴徒集団が警官の乗車した警察車両を襲撃し、火炎瓶を投げ入れ、車から脱出した警官にさらに鉄棒で襲いかかる…

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「頭を挙げて見ると、玉川上水は深くゆるゆると…

 「頭を挙げて見ると、玉川上水は深くゆるゆると流れて、両岸の桜は、もう葉桜になっていて真青に茂り合い青い枝葉が両側から覆いかぶさり、青葉のトンネルのようである。――」(太宰治「乞食学生」)。  草木が成長し生い茂るという…

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子供が騒がしいのは当然

地球だより  フィリピンを訪れてまず感じるのは、日本と比べ物にならない騒々しさだろう。出生率が高いだけに、特に子供の声はどこに行っても聞こえてくる。  凶悪犯罪ばかりが目立つフィリピン社会だが、一般的に子供には寛容で優し…

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企業内保育所

 政府が待機児童解消の目玉とする企業内保育所制度が始まった。政府が示した制度の詳細をみると、認可並みの補助金を出すのに加え、認可よりも保育士や定員の基準を緩和させ、設置の手続きも簡素化される。女性を雇用したい企業側の関心…

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三菱自動車に続いて、スズキに燃費データ不正が…

 三菱自動車に続いて、スズキに燃費データ不正が発覚した。不正のあったデータは、空気抵抗とタイヤの転がり抵抗で構成される「走行抵抗」の値だ。  スズキによると、国の規定通りの方法で一応、実測したことはした。しかし安定したデ…

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「不二ひとつうづみ残してわかばかな」(蕪村)…

 「不二ひとつうづみ残してわかばかな」(蕪村)。テレビドラマなどでは、人気を得た配役の役者が視聴者の嘆願によって、退場する予定が変わってしまう例がある。前回のNHK連続テレビ小説「あさが来た」では、主人公あさの姉や五代友…

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東京・上野の国立西洋美術館で開催中の…

 東京・上野の国立西洋美術館で開催中の「カラヴァッジョ展」を観てきた。前売り券を買っていながら、なかなか行く機会がなかった。背中を押したのは、最終日が迫っていることとともに、国立西洋美術館が「ル・コルビュジエの建築作品」…

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お年寄りと子供に優しい国

地球だより  ロシアに住んでいて、すごくいいと思うことの一つは、お年寄りや、小さな子供連れに、人々がとても親切なことだ。  お年寄りが電車やバスに乗車してくると、若者が必ずといっていいほど席を譲る。ごくたまに席を譲らない…

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亡くなった演出家の蜷川幸雄氏は「他者との…

 亡くなった演出家の蜷川幸雄氏は「他者とのコミュニケーションが生涯のテーマだった」と語っていた。人と交わることが苦手で、苦労もしたようだ。  俳優を志したが、女優太地喜和子の助言で辞めた。演劇には関わっていたいので、劇作…

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