元文科相の中山成彬氏「新聞はウソも」


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 「琉球新、報沖縄タイムスを正す県民・国民の会」(我那覇真子代表)は21日、同会顧問で元文科相の中山成彬(なりあき)氏を招き、講演会を行った。

 中山氏は「日教組を解体しなければならない」「日教組はがん」などと発言したことが問題視され、辞任に追い込まれた。

 「その当時は、空前絶後の民主党ブームで、自民党から民主党への政権交代を実現させようとする風潮があった」という。2004年、第2次小泉改造内閣で文科相を務めた時には、教育基本法の改正を念頭に、「日本の教育を改めないといけないと思い、脱ゆとり教育、自虐教育の見直しを求めてきたが、なかなかマスコミに取り上げられなかった」。

 ところが、08年、麻生内閣の国交相になると、教育に関する発言を取り上げられるようになり、ついには日教組発言に至った。

 その後、中山氏は自民党から日本維新の会に党籍を移し、国会では慰安婦問題で政府の姿勢を厳しく追及した。

 米占領下の沖縄では復帰を願って日の丸を振っていたが、本土復帰が決まると日教組が沖縄に入ってきて日の丸反対になったことについて、「人間は簡単に洗脳される。オルグに弱い」と述べた。

 沖縄県民は芸能やスポーツの分野での活躍がすさまじく、「学力も上がってきている」が、「学校では依然として自虐教育が行われている」と指摘した。

 また、沖縄の2大紙の報道姿勢について、本土との分断工作が進んでいることを心配する。

 その上で、東京大学の五神真学長が入学式で「新聞を読みますか」と新入生に呼び掛けたことに触れ、「新聞はうそを書いているかもしれないという前提で読んでほしい」とくぎを刺した。(T)