コラム
「ナルコノン」オープン、薬物から人生取り戻す
米国で生まれた薬物リハビリテーション施設「ナルコノン」(一般社団法人)が今年4月、千葉県市原市にオープンした。その1年前、開設準備中だった代表の神野正啓さん(42)にインタビューしたのが縁で、筆者は今年6月、見学に訪れ…


【上昇気流】社会的活動としての「研究」
秋の叙勲で瑞宝大綬章を受章した理化学研究所理事長の松本紘氏は「研究という活動を社会が認めてくれた。勇気づけられる」と喜びを語った。例の「STAP細胞」の研究不正で信頼が揺らいでいた理研を立て直した。今回の受章は感慨新ただ…


【上昇気流】言葉は自分が思った通りに相手に伝わるとは限らない
今では、このように呼ぶ人はいまい。数十年以上前の気流子の学生時代、教育関係の大学教授が授業で、自分の家族を「愚妻」と表現していたのである。現在ではアウトだと思うが、老教授はおそらくユーモラスに自分の家族のことを紹介した…


【上昇気流】ふとん太鼓
「ふとん太鼓」と言っても東日本では馴染(なじ)みがないかもしれない。真っ赤な大きな布団を逆ピラミッド風に積み上げた大型の太鼓台で、大阪府下では「だんじり」とともに秋祭りを彩る。堺の百舌鳥八幡宮では、若衆が担ぎ「ベーラ、…


【上昇気流】帰国後の自宅待機
海外出張から帰国して自宅待機となり1週間が過ぎた。成田空港でスマートフォンにインストールされた「MySOS」というアプリで毎日「入国者健康確認センター」に健康状態と居場所を報告しないといけない。居場所確認は日に3回、1回…


ワクチン接種必須の社会に ーフィリピンから
ワクチン接種が進んだおかげかマニラ首都圏の新型コロナウイルス感染者数が大幅に減少している。これに伴い感染防止のための規制を緩和する動きが進んでおり、数週間前までは考えられなかったような人混みが各地に戻っている。 週末の…


ハロウィーンとイカゲーム
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 “お化けの祭り”と呼ばれるハロウィーン(10月31日)は紀元前1世紀に英国で生まれたと伝えられている。ハロウィーンの象徴である“カボチャのお化け”は中身をくりぬいたカボチャに恐ろし…


【上昇気流】企画展「収蔵品展 市川を愛したゆかりの作家10人の品々」
千葉県市川市の市川市文学ミュージアムで、企画展「収蔵品展 市川を愛したゆかりの作家10人の品々」が開かれていて、見に行った。改めて知ったのは、多くの作家たちが活躍してきた文学的土壌があったこと。 ここを終焉(しゅうえ…


【上昇気流】戦前の教科書
終戦直後に「戦前の教科書に墨を塗って消した」という話が伝わっている。実際は、全国的に網羅的に行われたわけではないことが分かっている。だが、一部ではそれが実行された。 その事例が江藤淳の回想によって明らかになっている。平山…

沖縄県「軽石は安全性が不明、持ち帰らないで」
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 小笠原諸島(東京都)の海底火山が噴火して2カ月後、噴火でできた軽石が沖縄県内各地に漂着し、漁業や観光業に影響が出ている。さらには、船が出せないことで一部の離島民の生活にまで支障を来…


【上昇気流】衆院選の投票日、東京の神宮球場では、東京六大学野球の早慶戦が行われた。
衆院選の投票日、東京の神宮球場では、東京六大学野球の早慶戦が行われた。優勝を懸けた伝統の一戦は3対3の引き分けで、慶応が春秋連覇で39度目の優勝を決めた。テレビの中継を観(み)たが、実にいい試合で得るところが多かった。…


【上昇気流】感染状況の変化
東京の新型コロナウイルスの新規感染者数が激減している。8月中旬には1日として過去最多となる5900人以上を記録したが、10月下旬には約1年4カ月ぶりに20人を下回るなど減少傾向にある。 政府分科会の尾身茂会長はその理由に…


【上昇気流】読書の秋
読書の秋である。11月9日まで読書週間だ。この機会に本を読もうと思う人もいるかもしれない。最近の読書は、電子書籍の登場で読み方のスタイルも変わっている。 ステイホームで需要が増えたのだろうが、本を読むということでは紙も電…


【上昇気流】固定化しつつある年代別の政党支持率
泣いても笑ってもきょう1日。選挙カーのウグイス嬢の声が枯れ、カラスの鳴き声(失礼)に変貌する選挙運動の最終日だ。4年ぶりの総選挙。首相は変わったが、年代別の政党支持率は固定化しつつある。 某紙の「選挙情勢」をみると、自民…


日本大好きJパーク ータイから
タイ人の日本への関心度は高いものがある。 日本とタイは長年、良好な関係を保ってきた歴史があるが、何よりタイ人の心をつかんだのは日本のアニメとドラマだ。特に若い人たちが日本に関心を持つようになる最大のきっかけは、アニ…


【上昇気流】ウズベキスタン経済の発展ぶり
大統領選挙の取材で中央アジアのウズベキスタンを6年ぶりで訪ねた。出国前と帰国直前のPCR検査、さらに帰国後は10日間の自宅隔離が待っているが、それを補って余りあるものがあった。特に、ここ3年で18%台の成長を達成した経済…


第3の大統領候補
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 1997年の大統領選挙の時、金大中、李会昌両候補の得票差は約39万票。党内予備選の結果(李候補の勝利)に従わず離党して出馬した李仁済氏の497万票がなかったら勝敗は変わっていたはずだ…


【上昇気流】言論の自由のない国
このほど亡くなった小紙のカイロ支局長、鈴木眞吉さんは、毎日のようにニュース記事を送ってきたが、エジプト各地の観光名所も旅していた。日本からやって来た知人らを案内するためだった シナイ半島にあるシナイ山は、預言者モーセが「…


地球の未来を案じさせる砂嵐 ーブラジルから
先日、世界自然遺産のパンタナール湿原に近いブラジル中西部の街で砂嵐に遭遇した。パンタナールでは、数年前に森林火災の只中(ただなか)に居合わせたことがあるが、今回の砂嵐もそれに劣らぬ体験となった。 滞在先のホテルで、「…


【上昇気流】働くことの意識
厚生労働省は2018年春に大学を卒業し、就職後3年以内に仕事を辞めた人の割合(離職率)が前年度比1・6ポイント減の31・2%だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大による先行き不透明感を背景にした転職控えなどで減少し…

最後の噺家・柳家小三治、人間国宝の生き方
強面できっぷの良い江戸弁と飄々(ひょうひょう)とした語り口調の噺家(はなしか)がまた一人この世を去った。面白い、客受けする落語家は数多(あまた)いるけれど、正統派の噺家は柳家小三治しか残っていない、と落語ファンから言わ…


手土産も善し悪し ー韓国から
こちらでは誰かに会いに行く時、ちょっとした手土産が必要なことが多い。名節の旧正月や秋夕(旧暦8月15日)でなくても、親戚の家や実家に帰る時でさえ果物1箱や韓牛セットなどを持って行く人は結構いる。持って行かないと「なんだ…


【上昇気流】ジャズ巨匠と和洋の音色
ジャズベースの巨匠ロン・カーターさんが、米国のニューヨーク、カーネギーホールで、日本人三味線奏者の史佳さんと「荒城の月」などを共演した。都合が合わなかったり、新型コロナウイルス禍で中止したりで、三度目の正直だそうだ(小紙…
