【上昇気流】固定化しつつある年代別の政党支持率
泣いても笑ってもきょう1日。選挙カーのウグイス嬢の声が枯れ、カラスの鳴き声(失礼)に変貌する選挙運動の最終日だ。4年ぶりの総選挙。首相は変わったが、年代別の政党支持率は固定化しつつある。
某紙の「選挙情勢」をみると、自民党は「30代から7割近い支持を集める」(北海道・小選挙区候補)、「特に29歳以下の支持は7割近い」(比例北陸信越)などとある。若い世代の自民支持の傾向は安倍晋三政権時から続く。
立憲民主党は「高齢層からの支持が比較的高め」(比例東北、中国)、「若年層にあまり浸透していない」(熊本・小選挙区候補)。戦後の安保闘争世代が反自民を担っているようだ。都内のJR巣鴨駅前で見掛けた共産党の運動員も高齢者が主力だった。
それで一昔前のテレビドラマ「結党!老人党」を思い出した。俳優の笹野高史さん扮する主人公が、定年退職後に一念発起し国政選挙に出馬。その第一声が巣鴨のとげぬき地蔵だった。
精神科医で作家のなだいなださんはバーチャル政党「老人党」をつくり、賛同した落語家の立川談志さんらが「老人党東京」を旗揚げしたこともある。
今や時代は変わった。どなたかが述べておられたように、いっそ「結党!立憲共産党」にすればどうか。
若者らが反自民の無党派だった頃、当時の森喜朗首相が「(無党派層は)寝ていてほしい」と発言しメディアの袋叩(だた)きに遭った。よもや同じことは言うまい。明日は投票に行こう。