増 記代司 rss

日弁連の「死刑廃止宣言」を手放しで評価し被害者側を軽視する朝日

◆罪と罰の基本的概念  紀元前のハンムラビ法典や旧約聖書には「目には目を 歯には歯を」とある。奪ったものと等しいものをもって償う。古来、罪と罰についての基本的な人間の概念だ。  最近、サウジアラビアで人を殺害した王子の死…

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中日の捏造記事が浮き彫りにした企画ありきの「貧困モノ」の危うさ

◆作り出された「逸脱」  「犬が人間をかんでもニュースにならないが、人間が犬をかめばニュースになる」。一昔前にはこんなニュースの定義があった。今では犬が人間をかめば、立派なニュースだが、ある時代まではごくありふれた話で、…

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学テ活用論に宗旨替え?発表の遅れを「学習改善に影響」と叱る朝日

◆根を張る「平等主義」  「オール3事件」というのが1970年代にあった。東京都下の小学教師が5段階評価は「不平等」として児童の通信簿をオール3とした。これには競争に批判的な日教組教師らの喝采を博した。  この「平等教育…

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沖縄紙記者は「機関紙記者」? 反対派と行動を共に

沖縄紙記者は「機関紙記者」? 反対派と行動を共に

《 沖 縄 時 評 》 自らの「信条」ばかり紙面化  「この取材にはコツがあるからな。コツというより暗黙の了解だ。いいか、俺から離れず、ついて来いよ」  先輩記者にそう言われて、カメラを肩に掛け現場に向かった。ゲバ棒や火…

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改憲で朝毎と同様の自民草案撤回論を主張する日経に欠落する家庭観

◆家庭教育重視の伝統  かつて新渡戸稲造は、ベルギーの法学者ド・ラヴレーから「貴国の学校に宗教教育はないのですか」と問われ、「ありません」と答えた。すると彼は驚いて「宗教なし!ではどうやって道徳教育をするのですか」と聞か…

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相対的貧困を「貧困」と煽り立てる報道にマルクス主義が滲む朝日など

◆大正と比較に違和感  『日本残酷物語』。平凡社ライブラリーにこんなタイトルの全5巻シリーズがある。初版は1959年で、民俗学者の宮本常一や作家の山本周五郎が約50編のノンフィクションを監修している。第5巻「近代の暗黒」…

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対北朝鮮で具体論示さぬ朝毎はミュンヘン協定の失敗を肝に銘ずべき

◆平和主義は通用せず  9・11米国同時多発テロから15年。今も当時のブッシュ米大統領の対テロ戦を疑問視する声がある。平和主義者は言う、「暴力はさらなる暴力を生むだけだ」と。確かにこの15年、テロは絶えず、暴力の連鎖が続…

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権利ばかりを言い立て「義務と責任」語らぬ成人年齢引き下げ論議

◆五輪に徳育への期待  リオ五輪を通じて、改めて近代オリンピックの父、ピエール・ド・クーベルタンに思いをはせた。  クーベルタンは1863年、フランスに生まれた。少年期に普仏戦争(対プロシア戦)に敗れ、国民は意気消沈し青…

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テロ対策に「共謀罪」織り込む組織犯罪処罰法改正に難癖つける朝日

◆世界で当たり前の法  都道府県ごとに住民の「体感治安」を探る全国調査を警察庁が初めて実施した(毎日8月31日付)。  それによると、体感治安が最も悪かったのは大阪だった。昨年の刑法犯件数と比較しても、大阪は人口当たりの…

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リオ閉会式の「安倍マリオ」登場に「政治利用」と難癖付ける朝、東京

◆見出し工夫する各紙  南米初の「スポーツと平和の祭典」リオ五輪が幕を閉じた。日本選手団は過去最多のメダルを獲得しただけに閉会式を伝える各紙は「熱狂 東京に続く」(産経23日付)「さあ4年後は東京の出番だ」(読売社説=2…

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シールズの“実態”触れず「街頭政治」と持て囃す朝日の「反議会主義」

◆選挙で表される民意  「SEALDs(シールズ)」が15日に解散した。安保関連法や改憲に反対して国会前でデモを繰り広げ、参院選で野党共闘を呼び掛けたことで知られる学生団体だ。一部メディアは若者の代表のように報じ、英雄扱…

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「小池新党」による第三極ブーム再来を「保守の拡大」と警戒する毎日

◆左翼との熾烈な戦い  「拝啓 安倍晋三様 左ウィングを広げよ」。読売の橋本五郎・特別編集委員は安倍内閣の改造を受けて4日付の1面肩で、首相の政権運営についてこんな提言をしている。  左ウィングというのは、今から30年前…

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反改憲の争点化に頬かむりで「敗北」認めぬ朝日の参院選報道”総括”

◆今になって争点否定  7月の参院選と都知事選ではいずれも野党・反改憲勢力が敗れた。ジャーリストの森健氏は毎日の7月28日付「月刊・時論フォーラム」で「野党以上に敗れたメディア」と嘆息しているが、当のメディアはどうだろう…

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参院選・島尻氏落選したが… 改憲派が過半数を獲得

《 沖 縄 時 評 》 逆風の中で保守健闘  沖縄では革新陣営が圧倒的に優位で保守陣営が低迷している、と思っている人は多いだろう。  確かに7月の参院選では自民党候補は惨敗した。ところが得票数・率をみると、自民党は着実に…

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教師の選挙違反告発サイトに「戦前の思想統制」とレッテル貼る毎日

◆違法活動把握は妥当  毎日の夕刊に「特集ワイド」と題する紙面がある。表紙をめくった2面にほぼ1ページを割き、しばしば突拍子もない記事を載せる。参院選前には「この国はどこに行こうとしているのか」とのタイトルで反安倍、反改…

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天皇陛下の「生前退位」論じた社説で「憲法」連呼し異様さ際立つ東京

◆皇位定める皇室典範  憲法、憲法、憲法…、数えてみれば、憲法の文字が9回も登場する。天皇陛下の「生前退位」を論じた東京14日付社説だ。その中で「天皇」の文字は12回。それに対して憲法は9回。天皇と書くたびに憲法を冠して…

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独り善がりな解釈で自民改憲草案の破棄迫り論議の入り口塞ぐ毎日

◆草案は議論の叩き台  参院選では民進、共産両党や朝日、毎日などが「改憲」を焦点化し、「3分の2阻止」の大合唱を繰り広げたが、結果はその意に反して改憲に前向きな勢力が議席の3分の2を占めた。これが国民の厳粛な選択だ。改憲…

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「改憲3分の2」阻止で野党支援キャンペーン張った朝日社説の完敗

◆統一候補擁立を称賛  今回の参院選の注目数字は61、57、78、74。毎日9日付にそんな分析記事が載っている。何の数字かというと、獲得議席数のことだ。  61は与党が改選過半数を獲得する数で、安倍晋三首相が「信を問う」…

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朝毎「改憲勢力2/3」の参院選序盤情勢報道は与党に不利な可能性

◆「大勝」何度も外れる  参院選も終盤に入り、各紙の「情勢報道」も熱を帯びてきた。6月24日付で報じた「序盤情勢」では申し合わせたかのように「改憲勢力2/3うかがう 自民、単独過半数の勢い」(毎日)と与党優位を報じた。 …

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3倍も水増し「65000人」に拘泥する沖縄2紙の反米集会見出し

◆「オール沖縄」のウソ  6万5000という数字が躍っている。沖縄県うるま市で起きた元米兵による女性暴行・殺人事件に抗議する集会が先ごろ那覇市で開かれた。それを報じる地元紙、沖縄タイムスと琉球新報の20日付1面の特大見出…

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日経の「超少子化」日韓意識調査の分析に滲む「女性は労働者」の見方

◆「性別分業」を槍玉に  「自然に返れ」で有名なフランスの啓蒙思想家ジャン=ジャック・ルソーは、近代教育学の古典の一つとされる『エミール』で、家庭教育についてこう述べている。  「最初の教育はもっとも重要なものであり、そ…

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米軍属の女性遺体遺棄事件 反基地でなく犯罪防止を

米軍属の女性遺体遺棄事件 反基地でなく犯罪防止を

《 沖 縄 時 評 》 綱紀粛正に努める在沖米軍  沖縄県うるま市のOL・島袋里奈さん(20)が殺害、遺棄された事件で、米軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)が逮捕された。  シンザト容疑者はニューヨーク州…

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