相対的貧困を「貧困」と煽り立てる報道にマルクス主義が滲む朝日など
◆大正と比較に違和感
『日本残酷物語』。平凡社ライブラリーにこんなタイトルの全5巻シリーズがある。初版は1959年で、民俗学者の宮本常一や作家の山本周五郎が約50編のノンフィクションを監修している。第5巻「近代の暗黒」には、田舎で食い詰め東京に出てきた貧民窟の子供たちの話がある。
「小学校の給食は子どもばかりでなく、一家中のものに待たれていた。『いまに兄ちゃんが学校からおまんまもらってくるよ』と、母は泣く子をなだめるのである」(「日ぐらしの里」の項より)
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