増 記代司
拉致をめぐる日朝交渉開始を前に注意を要する「治安潰し」の朝日言論
◆スパイ防止法に反対 国民の生命を守る。それが国家の第一義の使命だ。だから治安に万策を尽くす。このことを改めて思うのは、米朝首脳会談を受けて日朝交渉が始まろうとしているからだ。 なぜ北朝鮮による日本人拉致を主権の及ぶ領…
「安倍憎し」で強引に“萩生田叩き”を続け「母親の偉大さ」否定する毎日
◆事件報道並みの扱い 毎日が自民党の萩生田光一幹事長代行の「ママがいい」発言を執拗(しつよう)に批判している。 おさらいしておくと先月、萩生田氏は宮崎市での講演で0~2歳の乳幼児の子育てについて「『男女共同参画社会だ…
少子化問題が深刻化する中、能天気に低次元な「言葉狩り」に終始する毎日
◆人口減対策進める仏 生まれた赤ちゃんは昨年、戦後最少の94万人。1人の女性が生涯に産む子供の推計人数を示す「合計特殊出生率」は1・43で、2年連続で低下した。出生率は2・07あって初めて人口が維持できるから、人口は減…
都合の悪い回答結果は切り捨て分析記事も載せない朝日の世論調査報道
◆客観を装い印象操作 月刊「新潮45」6月号が「朝日の論調ばかりが正義じゃない」と題する特集を組んでいる。朝日とはむろん、朝日新聞のことだ。同誌の若杉良作編集長はこの特集を編集しながら、ギリシャの故事を思い出したという…
成田開港40年で「闘争」支援の過去に口をつぐみ政府を批判する朝日社説
◆極左派が建設を妨害 成田空港が開港して40年を迎えた。ゴールデンウイークに離発着ビュースポットの「さくらの山公園」と「ひこうきの丘」を訪ねたが、大変なにぎわいだった。「撮り鉄」ならぬ「撮り飛」か、カメラを構える人、レ…
抑止力を軽視する朝日流の平和主義こそ戦争を招き入れる「平和の敵」
◆東京のみ独自の1面 産経の1面コラム「産経抄」が首を傾(かし)げている(12日付)。 「新聞の1面トップ記事は、編集者がその日一番のニュースだと判断したものを充てる。在京各紙の11日付朝刊は、史上初の米朝首脳会談が…
護憲派は3割にすぎぬことを図らずも浮き彫りにした朝日世論調査
◆改憲反対をむき出し 先週の憲法記念日に合わせて朝日が2日付で自社の世論調査結果を報じた。 1面トップには「安倍政権で改憲、反対58% 9条首相案、反対53%」と、反対の文字が並んでいる。紙面をめくると3面は「政策優…
軍事同盟・核共有を黙殺、「木を見て森を見ず」の過ち
《 沖 縄 時 評 》 沖縄県、独伊が米国と結ぶ地位協定の実態調査を実施 ◆軍事条約も比較検討を 沖縄では米軍や軍属による事件があるたびに、日米地位協定が米兵の特権を保証する「不平等協定」との批判が起こり、「沖縄差別」…
テレビ局お抱え評論家の限界が見える朝日「池上彰の新聞ななめ読み」
◆女性に媚びる態度 朝日に「池上彰の新聞ななめ読み」と題するコラムがある。言わずと知れた評論家の池上彰氏の新聞論評だ。 かつて慰安婦報道をめぐって朝日批判の記事を書いたところ掲載を拒否され、怒った池上氏とひと悶着(も…
財務次官セクハラ疑惑で身内の話には口を閉ざし自己保身に走る朝日
◆解せぬテレ朝の対応 「官庁の中の官庁」とされる財務省の福田淳一事務次官のセクハラ、左派勢力が反原発のホープとして担ぐ米山隆一新潟県知事の“買春”。国と地方、それも保守と革新のエリート2人が不祥事で辞任した。この国の性…
「子供貧困」の原因である「家庭崩壊」を「差別」にすり替える左派メディア
◆婚外子率が高い沖縄 「差別」。何かにつけてメディアに登場するフレーズだ。昨今は保守、革新を問わず「LGBT(性的少数者)差別」がトレンドとなっている。だが、この「差別」なるものの怪しさは本欄15日付「左翼に利用される…
オスプレイ配備めぐり沖縄紙と共に反米・反基地運動の代弁役担う朝日
◆「沖縄差別」は間違い 「沖縄差別だ」。こんな見出しが沖縄の地元紙に躍ったのは6年前のことだった。 2012年に米海兵隊が垂直離着陸輸送機オスプレイを沖縄県宜野湾市の普天間飛行場に導入することを決めると、沖縄タイムス…
佐川氏証言の「拒否回数」ばかり数え「詳報」はずさんだった朝毎読日
◆産経の阿比留氏指摘 55回(毎日)、50回(日経、読売)、40回超(朝日)。何の数字かというと先週、国会で学校法人「森友学園」の国有地売却に関する財務省の決裁文書改竄(かいざん)をめぐる証人喚問があった。その際の佐川…
「18歳成人」めぐり国防に関わる論議が皆無に等しい「不思議の国」日本
◆欧州で徴兵制復活も 欧州で徴兵制を復活する動きが出ているそうだ。 産経によれば、スウェーデンは1月からロシアの脅威を念頭に8年ぶりに復活させ、フランスではイスラム過激派テロの脅威を背景にマクロン大統領が「復活」を宣…
辺野古移設反対派が選挙・裁判で負け続ける理由に目をつぶる地元紙
◆反基地で暮らし疲弊 プロ野球の名監督だった野村克也さんが語った「野村語録」に「負けに不思議の負けなし」というのがある。もとは平戸藩の9代藩主、松浦静山が著した剣術指南書「剣談」の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議…
裁量労働制を自ら採用しながら「安倍攻撃」に利用する朝日の二枚舌
◆破綻した労働価値説 「ビットコイン」。ネット上で使うもので、「仮想通貨」「デジタル通貨」とも呼ばれる。それが不正アクセスで数百億円が消えたというから「お金」の不思議さを改めて思う。 19世紀の英国の社会改革者、ロバ…
瓦解する反辺野古派 「県民投票」めぐり亀裂
《 沖 縄 時 評 》 移設妨害の限界浮き彫りに ◆法的拘束力ない投票 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設をめぐって、移設反対派の一部が「県民投票」の実施を主張している。 2月の名護市長選挙で移設…
緊急事態条項めぐり護憲派メディアに遠慮する「平時ボケ」の自民党
◆大震災に政府は無策 東日本大震災から7年を迎えようとしている。3・11。心に刻まれた月日である。 私事で恐縮だが、筆者の自宅は福島県郡山市にある。地震発生時、東京・渋谷にいた。ビルの事務所のケース棚が倒れ、ガラスが…
夫婦別姓論議で経済的不利益のみ重視し「子の利益」無視するリベラル各紙
◆夫婦同氏は庶民感覚 夫婦を同姓として「ファミリーネーム」(家族の呼び名)を一つにするのはわが国の伝統的な家族観に基づく―。 こんなふうに書くと、別姓容認論者から、すかさず反論が出そうだ。江戸時代、庶民は氏(姓)を名…
産経誤報でも免責はされぬ沖縄2紙による米軍への「ヘイトスピーチ」
◆記事を削除して謝罪 産経は昨年12月12日付に「日本人救った米兵 沖縄2紙は黙殺」との記事を掲載したが(ネット「産経ニュース」では同9日付)、2月8日付で確認できなかったとして記事を削除し、沖縄2紙に対する批判に行き…
市長選結果を受け入れず民主主義を否定する沖縄タイムスの阿部氏
◆「敗者は民主主義」? 「敗者は日本の民主主義」。こんな見出しの解説記事に思わず「えっ!?」と唸(うな)ってしまった。 沖縄県名護市の市長選挙で米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する現職、稲嶺進氏が移設容認派の与党候…
米国社会の底流にある宗教と家族の力を見落としているリベラル各紙
◆トランプたたき続く 米国にドナルド・トランプ大統領が登場して丸1年。リベラル紙では相変わらず紋切り型のトランプたたきが続いている。例えば毎日社説は「米国の品格 高慢さが世界を暗くした」(1月19日付)と言い、朝日社説…
テロ防止策に言及せず防犯カメラに反対する空想的平和主義の朝日論説陣
◆記者は献身的に取材 「赤報隊事件」と題されたNHKドラマが先週、放映された。1987年に朝日新聞阪神支局が襲撃され小尻知博記者が死亡した事件で、赤報隊が犯行声明を出したが、犯人逮捕に至らず、未解決のまま15年前に時効…