岩崎 哲 rss

問題意識の違うアエラ「大人恋愛」とニューズウィーク「世界貿易戦争」

◆「野田氏排除」の意図  国会も終わり、自民党は総裁選に向けて動き出したタイミングで、候補に名乗りを上げた野田聖子総務相の「元暴力団員の夫」が取り上げられた。しかも週刊新潮(8月2日号)、週刊文春(同)の2誌同時にである…

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超常現象で信者を増やした「劇画宗教」としてオウム事件を総括した新潮

◆キーワードはASC  オウム真理教元代表の「麻原彰晃」こと松本智津夫死刑囚の刑が執行された。日本を震撼(しんかん)させたオウム事件から23年が経過し、松本と共に6人の元教団幹部の刑もほぼ同時に執り行われ、再び「オウム事…

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北非核化の四大争点

正確な数量を把握せぬ米  6月12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談では焦点である「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)が曖昧なままで終わった。米朝とも「非核化」するとしているが、具体的方法、日程が何も決…

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板門店宣言とパリ和平協定、酷似した朝鮮半島と南北ベトナム

両合意の各条文が全て相対  朝鮮半島の南北首脳による「板門店宣言」(4月27日)が“歴史的な”ものになるのか“紙切れ”に終わるのかは、後世の評価を待たねばならないが、早くも韓国では歴史の教訓に照らして、「紙切れにすぎない…

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新潮“好評”連載「食べてはいけない食品リスト」に疑義を投げ掛けた文春

◆検証記事をぶつける  週刊新潮が連載して“好評”を博している「食べてはいけない食品リスト」。「第7弾」(7月5日号)では「パン」と「調味料」がやり玉に挙げられている。具体的な商品名を出して、記事では「◯◯になる可能性が…

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日米同盟関係の弱体化を見据えたサンデー毎日の米朝首脳会談特集

◆和田春樹氏登場さす  トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長による首脳会談への評価は日本でも米国でも、あるいは韓国でも散々である。「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)が明確化されなかったからだ。中には「…

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注目される北朝鮮の地下資源 ネックは電力と運搬手段

日本の投資期待する韓国  “歴史的”と騒がれた米朝首脳会談が行われたが、肝心の「非核化」については「完全かつ検証可能で不可逆的」(CVID)とはいかず、廃棄の日程も米朝双方の隔たった解釈を狭めて一致させることもできず、ト…

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日大アメフト問題で「黒幕」指摘する新潮と理事長の“黒い人脈”暴く文春

◆就活で日大生苦境に  初期対応を誤ったために、痛くもない(実際はかなり痛い)腹を探られる羽目になった日本大学。週刊誌にとっては格好の話題だ。アメリカンフットボールの試合で日大の選手が行った反則を契機に、それを指示したと…

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経済的観点に比重を置き過ぎたニューズウィーク日本版の「統一朝鮮」特集

◆対立の構図が崩れる  南北首脳会談、予定されている米朝首脳会談と朝鮮半島をめぐる情勢が激しく動いている。70年間も“対立”で固定されてきた関係が大きく変化しようとしており、周辺国はそれによる「恩恵」と「リスク」に高い関…

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予言か? 政権の本音か?

波紋広がる文教授発言  「未来を見通す予言か」「政権の本音か」―。韓国大統領特別補佐官の先走った発言が波紋を広げている。『月刊朝鮮』(4月号)が取り上げた。  文正仁延世大名誉特任教授のことだ。同氏は米外交専門誌フォーリ…

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急旋回した北の対米政策 トランプ“回避”から“引き入れ”へ

最終目標は韓米同盟の解体  北朝鮮がいきなり態度を180度転換し、韓国との対話だけでなく、米国とも首脳会談を行うなど積極融和外交に転じてきている。これまで国際社会に対しハリネズミのように威嚇的な姿勢をとっていたことを考え…

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野党の長期間の国会審議拒否に目を瞑り改憲阻止のお先棒担ぐ新潮

◆財務官僚批判の特集  書いていない、取り上げていないことを批判するのはフェアではない気もするが、しかし、“取り上げるべきことを書かない”というのは指摘されるべきことだと考える。  4月24日の閣議で辞任が決定されている…

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福田財務事務次官の“セクハラ”問題でメディア側の責任には触れぬ新潮

◆不快な労働環境強要  福田淳一財務事務次官の“セクハラ”問題が収まらない。週刊新潮(4月19日号)で明らかにされたテープが“本物”なのか、セクハラされたといわれる女性記者が自社の媒体で告発せず、どうして週刊誌を使ったの…

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韓国人の就職絶対条件

容姿良く30歳以下で語学力も  「超売り手市場」といわれる学生の就職状況。選(え)り好みをしなければ百パーセント就職できるが、実際の求職と求人のマッチングは昔も今もアンバランスだ。誰でも希望の会社に入れるわけでもなく、不…

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南北首脳会談後の米朝対話 時間稼ぎの偽装平和攻勢

主導権握り核を諦めぬ北朝鮮  南北首脳会談が月末に迫っている。朝鮮半島は対話モードに入り、韓国の文在寅左派政権は米朝対話まで演出しながらアクセルを目いっぱい踏み込んでいる。一触即発の危機だった1年前の状況から誰がこの展開…

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米大統領の政策を全否定する日本版NW「日本を救う小国の知恵」特集

◆具体策の提示はなし  少子高齢化、人口減少、地方消滅…。わが国の暗い未来を示す言葉がメディアで繰り返し報じられる中、それでも花の便りに全国が浮き立ち、街では判で押したようなそろいのスーツを着た新入社員の集団を見掛け、ま…

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各編集部の「森友・書き換え」特集より読ませた文春の飯島氏コラム

◆テレビと同様の内容  財務省の“文書書き換え問題”は27日の佐川宣寿前国税庁長官の国会証人喚問で局面が動く可能性があるが、潮目が変わるのを見越してか、週刊誌の安倍政権への厳しい見方が目立ってきた。  週刊新潮(3月29…

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南北首脳会談後の朝鮮半島 北提案は「米韓離間」戦術

“ビフォー平昌”に戻る可能性  平昌冬季オリンピック開会式に登場した北朝鮮の金与正(キムヨジョン)労働党中央委第1副部長。金正恩(キムジョンウン)委員長の妹だ。金日成(キムイルソン)一族で初めて公式に韓国の地を踏んだ。南…

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韓国でも「ミー・トゥー」旋風 背景に80年代の性解放思想

渦中の加害者は皆、左派陣営  韓国で「私もセクハラを受けた」という「ミー・トゥー」旋風が吹き荒れている。政治家からノーベル賞候補にも擬された高名な詩人までが追及を受けている。儒教社会である韓国では女性の性にはことさら厳し…

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伊調馨選手へのパワハラ騒動をめぐり逆の立場で競い合う文春と新潮

◆文春は告発側に軸足  国民栄誉賞まで受賞した女子レスリングの伊調馨選手をめぐる「パワハラ」騒動は、見る者を不快にさせている。オリンピック4連覇という前人未到の偉業を達成し、国民的評価を受けているスポーツ選手がスポーツ以…

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2年後の東京五輪での北朝鮮によるサイバー攻撃に警鐘を鳴らす文春

◆猛攻に晒された韓国  平昌冬季五輪が終わった。厳寒、強風、入場チケットや宿泊、交通手段の確保困難など課題は幾つもあったが、何より北朝鮮の参加で政治ショーと化し、文在寅韓国政権がいかに北朝鮮との対話を求めて“丸裸”になろ…

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沖縄・名護市長選の勝因は公明党の「根こそぎ作戦」だと分析する文春

◆新潮は“進次郎効果”  秋の沖縄知事選の前哨戦として重要な意味を持つ名護市長選は新人の渡具知(とぐち)武豊氏が「オール沖縄」で翁長雄志知事らの支援を受けた辺野古移設反対の現職稲嶺進氏を大差で破った。  週刊新潮(2月1…

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裴振栄記者の「日本の歴史紀行」

明治維新評価の裏に政権批判  日韓関係が1965年の国交正常化以来最悪と言われる中で、日本を訪れる韓国人観光客が史上最多となった。日本を貶(おとし)め世界で反日を叫ぶ一方で、その国を訪れて文化を楽しむという心理はなかなか…

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