岩崎 哲
海洋プラスチックごみ問題、先進国と途上国で温度差
G20環境相会議 長野県軽井沢町で行われているG20環境相会議の最大の課題は「海洋プラスチックごみ」問題だ。プラごみを減らしていこうという点では各国は大筋で合意しているものの、温暖化ガス抑制の時と同じように、すでに産業…
児童虐待事件で児相と警察の主張の食い違いを突き詰めて報じぬ文春
◆公的機関に批判集中 また幼い命が失われた。札幌で2歳の女児が衰弱して亡くなった。虐待を受けた跡があった。こうしたとき、必ず出てくるのは「児相(児童相談所)は何をやっていた」「警察は対応したのか」という公的機関への批判…
南北問題の世論調査
統一より経済優先の韓国民 外交や経済がガタガタになっているのに、北朝鮮に「オールイン」している韓国の文在寅政権だが、実際、韓国民は南北問題についてどう思っているのか、月刊朝鮮(6月号)が調査結果を報じている。 調査は…
白頭山が噴火すれば 日本含む周辺国に甚大な被害
共同調査・研究を阻む中国 富士山噴火、南海トラフ地震、東京直下型地震…、地下のプレートが重なる上に位置する日本列島では地震や火山噴火など、自然災害がいつ起きてもおかしくない。お隣の韓国には地震はほとんどないものの、もし…
天安門事件30年、共産主義体制を直視せずに中国の「異質さ」を説く毎日
◆各紙 「期待」を反省 「経済発展しても中国は民主化しなかった」「期待は誤りだった」。天安門事件から30年を迎えた6月4日、各紙の社説には反省の弁が溢(あふ)れた。 この間、中国は力による“体制の安定”を確保した上で…
NW誌「百田現象」特集で「普通の人」の声にやっと気付いた元毎日記者
◆なぜ売れるかを探る 「永遠の0」「日本国紀」などで知られる作家の百田尚樹。今やしばしばツイッターで“炎上”するような歯に衣(きぬ)着せぬ発言で人気を博し、本は売れ、映画化されればヒットし、保守系ネット番組で彼の声を聞…
令和時代の暗い未来像を描きながら解決策は何も示さぬ現代と朝日
◆地方の現状を知らず 「これから3年で起きること」という見出しに引かれて週刊現代(5月25日号)を手にした。「昭和・平成時代の常識はもう通用しない」とある。「令和」になったからといって、くっきりと時代が変わるわけではな…
大統領府HPの請願掲示板
「重複投票が可能」で物議醸す 韓国大統領府のホームページには「国民請願掲示板」というのがある。ここに要望を書き込んで賛成が一定数に達すると政府関係部署の長がリアクションすることになっている。文在寅政権が「国民の声を聞い…
日韓通商対立の損益計算 経済損失恐れ政府に泣き付く
安保・善隣関係には言及なし 日韓関係が史上最悪となっているが、韓国メディアではさすがにこれ以上の悪化を防ぎ、関係改善に乗り出すべきだとの論調が増えてきた。しかし、その理由はもっぱら経済への影響が懸念されることに集中して…
秋篠宮殿下の皇室の制度的問題への危機感を薄めて報じた文春・新潮
◆ご発言の波紋広がる 天皇の退位、即位があり令和の時代が明けた。年末年始のような雰囲気の中で新しい年を迎え、皇室の弥栄(いやさか)を祈る声が八島に満ちあふれた。 週刊誌にとってはこの慶事も“売らんかな”の材料となるの…
韓国の歪んだ皇室観報ずる新潮、GHQ儀仗兵の天皇への思い伝える朝日
◆反日カード切る韓国 韓国は今、日本に勝ってお祭り騒ぎだ。世界貿易機関(WTO)が日本の水産物輸入禁止を続けている韓国に軍配を上げたからだ。景気は悪く、経済指数は悪化し、頼みの南北関係も進展せず、外交失策ばかりが続き、…
文政権の「民主有功者法」 共産主義者の「スパイ」に報償金
「積弊清算」は保守政権への報復 韓国では文在寅政権が進める「積弊清算」が対日関係を揺るがしているだけでなく、自国の過去を再定義するなど、おかしな政策が進められている。かつて国を売り利敵行為をして有罪判決を受けた共産主義…
第3の次期大統領候補
反共キリスト教徒の黄教安氏 本欄では韓国の次期大統領候補の一人として現在国務総理(首相)を務めている李洛淵氏を取り上げたことがある(2018年12月15日付)。野党側からは前回の大統領選(17年5月)に出馬した自由韓国…
新元号「令和」決定報道で2誌に欲しかった中韓の“由来”強調への反論
◆文春が「裏事情」詳述 新元号が決まり、日本中が「令和」で沸き立っている。週刊誌もこの話題でどう誌面を作るかが腕の見せどころとなる。 週刊新潮(4月11日号)は「『新元号』報じられない20の謎」をトップに持ってきた。…
米朝ハノイ会談“決裂” 韓国保守派の予測的中
“冷戦構図”の必要性強調 米朝ハノイ会談が“決裂”して、北朝鮮の核問題は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の原点に回帰した。会談で未申告の秘密核施設の存在を暴かれて、金正恩労働党委員長は相当にうろたえたようだ。その…
徴用工像、実は日本人
「反日教育に利用」と批判 「少女像」の次は「徴用工像」が韓国ではびこっている。「少女像」は「日本軍慰安婦」を象徴するものとして作られ、特定のモデルはなく作り物だが、それ故に可憐な少女の姿に仕立て上げ、見る者に「日本の蛮…
日韓離間を画策する「敵」が誰かを伝えたポストの韓国現地取材記事
◆左派政治集団が主導 敵の正体を見極めなければ、正しい戦いはできない。日韓の間で不幸にも悪感情が際限もなく拡大し続け、本来なら話し合いで解決できる問題が収拾不能になってしまっている。誰も望んでいないし、誰にとっても利益…
「複雑」な沖縄を描くことでメディアの怠慢も追及したNW日本版
◆賛否の二択で表せず 「沖縄は事あるごとにメディアに登場するが、その報道の多くは一面的な事実を全てであるかのように語り、時に幻想的な『沖縄』像をつくり上げてきた。あるいは都合のいい声だけを拾い上げてきたとも言える」 …
若者の「旧メディア」離れでもはや老人の読み物と化した週刊誌の行く末
◆新聞読まずTV見ず 若者が新聞を読まなくなって久しい。日刊紙の部数は年々減っている。笑えない話がある。小学校で「図工で使うのであした新聞紙を持ってきて」と先生に言われる。夜お父さんがコンビニに走ってスポーツ紙を買って…
「保守の狙撃手」洪準杓氏、韓国次期大統領選に意欲
「崩壊した」と言われる韓国保守だが、期待される人材が一人もいないかといえば、そうでもない。月刊中央(2月号)は自由韓国党前代表の洪準杓(ホンジュンピョ)氏(64)に焦点を当てている。 洪氏は昨年6月の統一地方選での惨…
韓国退役軍人が“決起”、文政権の従北政策を糾弾
現役将兵の“覚醒”を促す 韓国の文在寅政権は「従北左派政権」であり、彼らは「共通の価値」を持っていた日本、米国との同盟関係を破壊し、「体制の違う」北朝鮮、中国との関係を強めている―。日本で聞こえる韓国政府への危惧である…
御婚約をめぐる“騒動”再燃も聞こえてこない眞子殿下と小室氏の肉声
◆新しい内容ない文春 御(み)代替わりが迫ってきているというのに、気掛かりなことが残っている。もちろん、どうしても整理しておかなければならないということではないが、御退位御即位に影を落とすようなことであれば避けねばなら…
読み応えあった週刊朝日の「新天皇の7つの壁」岩井・保阪両氏の対談
◆「深謀遠慮」のご発言 今年は御(み)代替わりを迎える。それに関連して週刊誌でも平成の時代を振り返り、新しい時代の天皇制や皇室について取り上げる企画が目に付くようになってきた。 週刊新潮(1月17日号)と週刊朝日(1…