岩崎 哲 rss

「社会との関わり」が欠けたサンデー毎日「失敗しないセカンドライフ」特集

◆現実離れした成功話  ついついこういう見出しに目がいくようになる。「失敗しないセカンドライフ」。サンデー毎日(11月10日号)の特集である。読者層が圧倒的に中高年となっている今、3回に1回はこうした企画が組まれる。新た…

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「大水害の時代」に備えておくべき常識をアドバイスした文春の好記事

◆後手に回る治水対策  過ぎ去ってみれば、日本列島は各所で「水」にやられていた。台風19号が残した爪痕は河川の氾濫(はんらん)、堤防の決壊、住宅地の浸水として、関東信越から東北にかけて生々しく残っている。  当初、巨大な…

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北の顔色窺う文政権

国家有功者まで入れ替え  韓国では独立運動家など国家有功者を顕彰しているが、最近は、北朝鮮の顔色を窺(うかが)って、人物選定しているのではないかとの疑問が呈された。野党自由韓国党の金鎭台(キムジンテ)議員が国家報勲処に提…

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元気のなくなった週刊誌に「牙を磨け」と檄を飛ばす元週刊現代編集長

◆まるで老人健康雑誌  週刊誌の凋落(ちょうらく)が言われて久しい。一部には「○○砲」と気炎を吐いて、もっぱらスキャンダルを報じて世間の一時的注目を集める週刊誌もあるが、世の中を変えるような潮流を生み出すわけでもなく、人…

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内閣改造の目玉・小泉環境相に真正面から疑問をぶつけた文春・新潮

◆勝手に原田発言謝罪  安倍内閣改造の目玉の一つが小泉進次郎氏の環境相起用だろう。常にメディアの注目を集め、発信力もある若手のホープで、将来の首相候補との呼び声も高い。  ところが初っ端からやらかしてしまった。就任早々、…

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輸出管理強化の意味

冷静な意見が出始めた韓国  韓国ではわずかでも日本の肩を持つ発言をすれば「親日派」「土着倭寇(わこう)」と罵倒され、社会的抹殺に近い処遇をされる。そんな中で、日本の戦略物資の輸出管理について冷静な意見を開陳した人物がいる…

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韓国・文在寅政権の狙い 「65年協定体制」の転換図る

「積弊清算」は新日韓関係の構築  日韓間の問題を解決しようとするとき、韓国は「ゴールポストを動かし」て、さらに異なる所へ妥結点を変えて行く。いったい何を目指しているのか。最近の厳しい衝突の中で、韓国側の狙いが少しずつ分か…

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見出しは配慮に欠けたが批判した作家も自家撞着のポスト韓国特集

◆記事自体は問題なし  週刊ポスト(9月13日号)の特集「韓国なんて要らない!」がインターネット交流サイト(SNS)で批判され、同誌に執筆している作家らからもボイコットの声が出て、編集部は「配慮に欠けていた」と公式サイト…

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三世代同居定住者に補助金 佐賀県神埼市

地方創生・少子化対策 首長は挑む 佐賀県神埼市長 松本茂幸氏  佐賀市に隣接する神埼市は福岡まで電車・車とも1時間圏内にある利点を生かし、人口減少への対策として、三世代同居への補助金を整備し、定住促進に取り組んでいる。松…

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中国共産党の本質を直視させるニューズウィーク日本版の香港デモ特集

◆異なる視点の4筆者  単なる輸出管理上の問題が、アジア太平洋の安全保障問題にまで発展した日韓の対立。両国メディアは連日この話題で持ち切りだ。しかし、世界に目を向ければ、もっと“ヤバい”ことがこのアジアで起きている。香港…

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冷静な月刊中央の論考 簡単に解けたはずの徴用工問題

判断誤り時期を逸した文在寅政権  日本では日韓関係悪化の原因の一つに反日報道を繰り返す韓国メディアに責任の一端を問う声がある。だが、ここで紹介する論考は極めて冷静で客観的だ。少しでも日本の肩を持てば「土着倭寇(わこう)」…

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常軌逸した反日不買運動

愛国利用の商法に疑問の声  日本製品不買運動が続いている韓国で「反日」商品やサービスが出てきていることを月刊朝鮮(8月号)が伝えている。「反日=愛国マーケティング」という。  不買はビールや衣料品だけではない。日本旅行キ…

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「11月解散総選挙」での自民圧勝と安倍政権後の“危機”を予測するポスト

◆台風の目は「れいわ」  参院選後の政局は早くも次期衆院選に移っている。週刊ポスト(8月16・23日号)は「11月解散総選挙」の記事を載せた。ここでも「“安倍自民単独3分の2”圧勝」すると自民党の勝利を予測している。  …

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参院選で議席を獲得した「れいわ」と「N国」の“なぞ”に迫った文春と新潮

◆ただ者でない山本氏  今回の参院選で分からなかったのが、れいわ新選組の山本太郎だ。その人の行動原理と頭の中だ。単なる“左翼かぶれのタレント上がり”だと思っていたら、とんでもない。政治家として無視できない力を感じさせる。…

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青瓦台が仕掛ける反日、日本理解者を「土着倭寇」

何処へゆく韓国 「親北反日」の迷路(5)  最近、韓国でわずかでも日本に理解を示す者を「土着倭寇」と呼ぶようになった。倭寇とは13世紀から16世紀にかけて朝鮮半島や中国大陸の沿岸地域で私貿易を行っていた武装した日本人商人…

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フッ化水素はどこへ行った、話が通じなくなっている日韓

何処へゆく韓国 「親北反日」の迷路(4)  日本の戦略物資の対韓輸出規制見直しに韓国は強く反発している。日本が「安全保障上の理由」だと説明しても、韓国は頭から大法院(最高裁)の戦時朝鮮人労働者(いわゆる「徴用工」)判決に…

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中学生による同級生刺殺といじめ自殺を取り上げるも掘り下げ不足の文春

◆主犯格に「家庭問題」  中学生をめぐる事件が相次いでいる。いじめによる自殺で十代の命が失われている。ついに殺人が疑われる事件まで起きてしまった。そのとき、いつも思うのは「なぜ周りは気付かなかったんだろうか」「防げなかっ…

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歴代“進歩派”指導者の対日観 国益のために日本を利用

追及より理解と開放で接近  日韓関係が手の施しようもないほど悪化の一途をたどっている。解決の糸口すら見つからない。中央日報が出す総合月刊誌「月刊中央」(4月号)が「進歩設計者が眺めた日本」と題して、歴代の“進歩派”指導者…

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股裂き状態の韓国

まず対日関係を修復せよ  韓国は対日関係だけでも難しいのに、さらに米中貿易戦争の渦中で困難に陥っている。韓国ではこの状況を「クジラの争いでエビの背が裂ける」という。米国からは中国企業の華為技術(ファーウェイ)を排除せよと…

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NW日本版で安倍政権の「中道左派への変質」を指摘した冷泉氏の卓見

◆衰退する日本の左派  「年金受給は何歳からがいいか」「間違わない死後の相続」等々の見出しが並ぶ最近の週刊誌。もはや読者は中高年しかいない、という現状を自ら暴露しているような体裁である。その課題に直面しつつある年齢だとは…

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日本は手続きと広報に努めよ

麗澤大学客員教授 西岡力氏(下) 文在寅政府は日韓基本条約だけでなく、さかのぼって日韓併合条約まで見直そうとしているように感じるが。  今回の判決は「併合条約は非合法的なものであった。だから無効だ」という論理に立っている…

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外務省、韓国の変化に対応せず

日韓打開 私はこう考える 麗澤大学客員教授 西岡力氏(中) 韓国の変化は十分予測できたはずだが、外務省はじめ日本側は何の対応策もしなかったのか?  そこがやはり2番目の問題だ。もちろん日韓関係が悪くなったのは韓国側がおか…

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以前とは違う“革命”韓国

日韓打開 私はこう考える 麗澤大学客員教授 西岡 力氏(上)  国交正常化以降最悪となった日韓関係の出口が見えない。悪化の原因と解決の見通しを現代朝鮮問題研究の第一人者・西岡力麗澤大学客員教授に聞いた。(聞き手=編集委員…

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