編集局
春を感じるものは、さまざまある。水温や…
春を感じるものは、さまざまある。水温や気温の変化、梅や桜の開花、そして蕗(ふき)の薹(とう)など。どれも冬を経て来たという喜びのようなものがあって忘れ難い。その中にアサリなどの貝類も入れたい。 アサリは歳時記では春の…
古代の知恵を伝える「カレバラの日」ーフィンランドから
地球だより 2月28日は「カレバラの日」、いわゆる文化の日だった。カレバラはフィンランド、特にカレリア地方で口頭伝承されてきた6万もの詩、民謡、伝説、神話を、冒険家であり医師でもあるエリアス・リョンロートが編集した民族…
米NYの学校がガイドライン 「パパ、ママは使わないで」
保守系シンクタンク「マンハッタン研究所」が報じる 米ニューヨーク市の私立学校が職員、児童・生徒への言葉の使用に関するガイドラインを作成、「ママ」「パパ」「ハッピーホリデー(よい休日を)」などの言葉を使わないよう呼び掛け…
香港選挙制度変更 民主主義を踏みにじる暴挙だ
中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が、香港の民主派を排除する選挙制度の変更方針を採択した。親中派で構成される「選挙委員会」に巨大な権限が付与され、民主派は選挙への立候補自体が困難となる見通しだ。 香港の高度…
ネット規制強化に進むロシア
ロシアで2011年以降に強まってきたインターネット規制が、さらに強化される方向にある。プーチン政権は「児童保護」を理由としているが、野党勢力がネットを通じて勢力拡大を図ったり、反政府デモを呼び掛けたりすることを封じ込め…
英国ではチャリティー活動が盛んである…
英国ではチャリティー活動が盛んである。25年以上前になるが、旧ソ連ウクライナのチェルノブイリ原発事故で被曝したベラルーシの子供たちを民間のチャリティー団体が招き、ホームステイさせているのを取材したことがある。 ロンド…
トモダチ作戦の絆、日米で紡ぐ家族ぐるみの交流
《東日本大震災10年 未来に繋げる希望(6)》 東日本大震災で米軍が行った大規模な復興支援「トモダチ作戦」から10周年の節目を迎え、宮城県気仙沼市大島で6日、モニュメントの除幕式が行われた。石碑には「絆を永遠に…萬謝(…
米韓軍事演習 縮小を止め拡大する時だ
米韓両軍が朝鮮半島有事を想定した合同の軍事演習を韓国で実施中だ。北朝鮮との対話を重視した米国のトランプ前政権時に中断・縮小を余儀なくされた後、新型コロナウイルスの感染拡大などもあって昨年春は中止された。今回、春の演習と…
江戸幕府の政治の中心にあったのは老中だ…
江戸幕府の政治の中心にあったのは老中だ。将軍(歴代15人)が直接政治を行ったのは、初代の徳川家康や8代吉宗、15代慶喜など限られていた。老中の定員は4~5人。老中と言うと、名前からして高齢者のイメージが強い。だが、ペリ…
また起きた卵投げ事件
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 生卵を投げつけることは中世時代から本格的に文献に登場する。当時、囚人たちに刀をかぶせてから、目を開けられないほど多くの生卵を投げつけて侮辱を与える刑罰があった。生卵を投げつけること…
郷愁を呼び覚ますオアシスーブラジルから
地球だより 先日、日本の食料品を売っている個人商店で買い物をした。支払いを済ませて帰ろうとしたところ、商店主に呼び止められた。買い物袋をレジに置いたまま帰るところだったのだ。 商店主は「お客さん、やっぱり日本人だよね…
“衰退期”に入った韓国の日本研究
韓国紙セゲイルボ 関係改善に重要な知識人 日本国際交流基金ソウル文化センターが発行した研究報告書「2019韓国日本学の現況と課題」によれば、現在の韓国における日本研究は“停滞期”あるいは“衰退期”に入っている。政治、経…
災害ボランティア 寄り添い自身の心の成長に
《東日本大震災10年 未来に繋げる希望(5)》 東日本大震災では多くのボランティアが活躍し、被災地の人々の生活や心に希望を与えた。青年ボランティア隊「UPeace」(東京都渋谷区)は、大震災を契機に発足した団体だ。災害…
東日本大震災10年 創造的復興を本格化させよう
2万2000人以上の命を奪い、日本と世界を震撼(しんかん)させた東日本大震災から10年を迎えた。犠牲者の冥福を祈り、被災者の喪失と悲しみ、苦闘の日々に思いを馳(は)せながら、東北復興と日本再生がどれだけ達成されたのか虚…
宮城県南三陸町は「海のパイナップル」…
宮城県南三陸町は「海のパイナップル」と言われるホヤの名産地。東北地方でよく食されてきたが、もっと愛好者が多かったのは韓国だ。だが、東日本大震災の原発事故で韓国は輸入を停止し、国内では過剰供給に。 小紙「東日本大震災1…
ブラジル最高裁 ルラ氏の有罪判決、無効に
大統領選出馬の道開く ブラジル連邦最高裁は8日、左派のルラ元大統領(75)に対してこれまでに出された収賄罪などの有罪判決を全て無効とする判決を下した。現地メディアは、今回の判決により、ブラジル左派の代表的政治家として知…
南三陸「20代の語り部」 後輩に仲間の大切さ伝える
《東日本大震災10年 未来に繋げる希望(4)》 津波などの被害から立ち上がり、現在も復興を続ける宮城県南三陸町に、20代の「語り部」として自身の経験を伝える若者がいる。悲痛な体験をあえて振り返り、伝え続けるのは震災を「…
ワクチン開発 パンデミックに痛い輸入頼み
新型コロナウイルスのワクチン接種が医療従事者から先行して始まり、政府は次に65歳以上の高齢者の優先接種を4月から進める予定だ。だが、感染拡大が世界的流行(パンデミック)となった中で外国から輸入するワクチンの供給不足に直…
来年春、やんばる地域がNHK朝ドラの舞台に
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 来年春、NHKの朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」が始まる。タイトルの「ちむどんどん」とは胸がわくわくする気持ちを表す沖縄の言葉だが、県内では、地元紙が号外を出すなど、期待が高まっ…
教会の崩壊と共に生命の尊厳も失われる Desecration nation: When churches crumble, so does respect for life
教会の神聖を汚す方法にはいろいろある。一つは、外部からの破壊――焼き打ちし、軽蔑のしるしとして、そこにある神聖な物を壊すことである。もう一つは、内部からの攻撃――そこの教えを批判し、信徒らを彼ら自身の信条に背かせるよう…
「いいんです、あたし、年取らないことに…
「いいんです、あたし、年取らないことに決めていますから」――。小津安二郎監督『東京物語』で、尾道から上京した義理の両親(笠智衆・東山千栄子)を実の子以上に親身に世話する紀子(原節子)の言葉である。 紀子の夫は戦死した…
盛り上がるバカンス計画ーフランスから
地球だより フランスは英国の変異株などの新型コロナウイルスの感染拡大が鎮静化せず、1日2万人の新規感染者が出ている状況だ。しかし、すでに夏のバカンスに向け、計画を練る人々が増えている。 「フランス人にとってバカンスを…
独教会ケルン大司教区のカオス
ドイツのケルン市といえば、市内中央にそびえ立つケルン大聖堂を思い出す人が多いだろう。そのケルン市のカトリック教会大司教区が今、大揺れだ。信者たちの教会脱退が急増し、同大司教区の最高指導者ライナー・ヴェルキ大司教(枢機卿…