オピニオン
中印対立再燃とインドの位置
東洋学園大学教授 櫻田 淳 「戦狼外交」展開する中国 対印関係深めるべき西方世界 昔日、田中角栄は、政治の要諦として、「敵を減らすこと」を挙げた。これは、田中が念頭に置いた日本国内政局だけではなく、国際政治にも通用する…
「富岳」世界一 幅広い課題解決に役立てよ
理化学研究所と富士通が共同開発中のスーパーコンピューター「富岳」が、スパコンの計算速度を競う世界ランキング「TOP500」で、1位を獲得した。日本のスパコンでは2011年11月の「京(けい)」以来、8年半ぶりの快挙だ。…
トランプ米大統領再選への道
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 経済V字回復なら可能性 郵便投票の可否も結果を左右 米大統領選挙まで5カ月を切ったが、トランプ大統領の支持率がとうとう4割を切り、トランプ陣営では、悪夢が実現す…
日本と国際機関存在感向上で世界に貢献を
日本人が国際機関のトップを含む重要ポストに就任する機会が減っている。 政府は国家安全保障局(NSS)に4月に新設した経済班を中心に、国際的に活躍できる人材育成を戦略的に進めるための体制を強化する。国際機関における日本…
無味乾燥な歴史観からの転換
名寄市立大学教授 加藤 隆 大切な人間へのまなざし 血の通った物語として自覚を ロナルド・レーガンは大統領就任演説で次のような言葉を残している。「私の正面には記念碑的人物、即(すなわ)ち建国の父ジョージ・ワシントンの記…
コウモリから「武漢ウイルス」研究 坂東忠信氏が講演
世日クラブ 中国共産党の情報操作を解説 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良〈ゆずる〉・近藤プランニングス)の定期講演会が27日、動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信を通じて行われた。これは、新型コロナウ…
日本遺産 国内観光振興の起爆剤に
地域の歴史的魅力や特色をストーリーとしてつなぎ、貴重な日本の文化、伝統として文化庁が認定する「日本遺産」に21件が新たに追加され、全部で104件となった。国内外への発信を強化し、観光振興や地方創生につなげたい。 認定が…
中国 極超音速ミサイルに電磁パルス兵器搭載か
中国は、広範囲のあらゆる電子機器を破壊可能な電磁パルス兵器(EMP)の開発を進めており、新型の極超音速ミサイルに搭載される可能性がある。米議会諮問機関「国家・国土安全保障に関するEMPタスクフォース」の報告で明らかにな…
尖閣の字名変更 政府は実効支配を強化せよ
沖縄県石垣市議会が、同市に属する尖閣諸島の字名を10月1日に「登野城(とのしろ)」から「登野城尖閣」に変更する議案を賛成多数で可決した。 尖閣周辺では中国海警船の動きが活発化している。字名変更を機に、政府は尖閣の実効…
うがい・手洗い・マスク、世界に誇れる日本人の生活習慣
《 記 者 の 視 点 》 「うがい」「手洗い」「マスク」。日本人の生活習慣として根付いている三つの行為が世界から注目を集めている。 新型コロナウイルスの緊急事態宣言を発表し、行政が強制的(罰金等の処罰)に封じ込めよ…
洋上風力で経済活性化へ 新潟県胎内市
シビック・プライド 新潟県胎内市長 井畑 明彦氏に聞く 新潟県胎内市は山・川・海という美しい自然に恵まれた人口約3万人の市である。井畑明彦市長に、コロナ対策や、地域おこしの起爆剤として取り組んでいる洋上風力発電への思い…
火事場泥棒的手法変えぬ中国
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ ギャルポ 香港強圧、印と国境紛争 非難談話でなく具体的制裁を 中国の火事場泥棒的な手法は変わらない。むしろ中国の特有の性格であると言っても過言ではない。今回、世界中が中国・武漢発祥…
新START 中国の参加なければ時代遅れ
米国とロシアはウィーンで核軍縮に関する高官協議を行い、来年2月に期限切れとなる新戦略兵器削減条約(新START)延長などを議論したが、招待した中国は参加しなかった。軍拡を続ける中国が加わらず、米露だけ相互検証可能な条約…
朝鮮戦争70年 現在も続く北の武力挑発
1950年6月25日の朝鮮戦争勃発から70年になる。戦争は北朝鮮が韓国に武力侵攻して始まり、米国をはじめとする国連軍と中国軍が参戦して3年余りの死闘の末、休戦協定が結ばれて現在に至る。この70年間、北朝鮮は韓国に武力侵…
米人種差別と拉致問題
「あんたに言わせたくない」 米国の黒人差別抗議デモと、横田滋さんの死去に関する反応や論評では、「あんたに言う資格があるか」と思うことが多かった。 中国、北朝鮮、ロシア、イランなどはここぞとばかり米非難を展開した。 …
中印衝突 中国の覇権主義を牽制せよ
中印の係争地帯で双方の軍が衝突し、インドは自軍の死者が20人に達したと発表した 中印両国は年に数回は小競り合いを起こすが、インド側に死者が出たのは1975年以来、45年ぶりとなる。 45年ぶりに死者が出る 両軍の…
感染症予防への「免疫力」効果
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 自然治癒力高める生活術 腸内環境整え、体温め、快眠を 新型コロナウイルスの世界的な感染の状況は極めて深刻である。しかも、この感染症に対する世界保健機関(WHO)の果たす役割は極め…
沖縄慰霊の日 平和を守る決意を新たに
沖縄県はきょう「慰霊の日」を迎え、糸満市摩文仁の平和祈念公園で「沖縄全戦没者追悼式」を開催する。 心から鎮魂の祈りを捧(ささ)げるとともに、平和を守る決意を新たにしたい。 有識者が会場変更を批判 沖縄では第2次世…
領土守る気概示したサッチャー英首相
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 戦時内閣立ち上げ総力戦 占領されたフォークランド奪還 日本の領土でありながら半世紀以上にわたってロシアと韓国に不法占拠されている国土がある。北方領土と竹島だ。いずれ…
日米同盟 情勢悪化踏まえ抑止力向上を
沖縄県・尖閣諸島沖で中国海警船が過去最長の期間にわたって確認され、朝鮮半島では北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破するなど韓国への挑発を続けている。こうした情勢の悪化を踏まえ、日米同盟の重要性を改めて確認したい。 尖閣沖で…
ドイツにとっての5月8日とは
日本大学名誉教授 小林 宏晨 記念日か、国民の祝祭日か 「解放の日」と宣言した大統領 ドイツでは2020年の現在においても5月8日を終戦記念日に止めおくか、あるいは国民の祝祭日とすべきかについて争いがある。あるいはこの…
全国移動解禁 経済と感染防止の両立を
政府は新型コロナウイルス対策で自粛を呼び掛けてきた都道府県をまたぐ移動を全国で解禁した。経済社会活動が本格的に再開することになるが、感染拡大への警戒を緩めず、経済との両立を図っていきたい。 出入国制限も順次緩和 コン…
米歴代政権 中国共産党の本質見誤る
国務省顧問 マイルズ・ユ氏が主張 米国務省政策企画局の一員としてポンペオ国務長官に中国政策をアドバイスしてきたマイルズ・ユ氏(中国名・余茂春)は本コラムとのインタビューで、米歴代政権は中国の顔色をうかがうばかりで、中国…