オピニオン
「知る会」で若者誘う民青、共産主義の要求に注意を
勧誘会議でてこ入れ 日本全国で、日本共産党と日本民主青年同盟(民青)による大学の新入生、職場での新入社員に対する勧誘が行われている。民青は、目的と規約に「日本共産党を相談相手とし、援助を受けて、科学的社会主義と日本共産…
大飯原発判決、ゼロリスク求め論理の飛躍
関西電力大飯原発3、4号機の再稼働の差し止めを命じる判決を福井地裁が下した。安全性が確保されていないとして、原発の周辺住民らが、2012年11月に差し止めを求めて提訴していた。 規制委の安全審査中に 樋口英明裁判長は…
露呈した中華帝国主義の野心
中国の習近平国家主席は上海で開催したアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)首脳会議で「アジアの安全はアジアの国民によって守られなければならない」と強調し、中華帝国主義による「地域覇権」への野心をむき出しにした。 ロシ…
日本の安保政策転換とASEAN
東洋学園大学教授 櫻田 淳 問われる「安心」の提供 中国に「深刻な懸念」で一致 米国紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』(2014年5月14日付)は、中国の海洋進出を題材にして、「海洋における中国の制止されざる権勢…
ナイジェリアでの拉致解決に向け支援強化を
アフリカ西部のナイジェリアで、200人以上の女子生徒がイスラム過激組織「ボコ・ハラム」に拉致された事件は、発生から1カ月以上が経過した今も解決の兆しが見えない。国際社会はナイジェリア政府への支援を強化し、女子生徒救出に…
「革新不況」から「夢と希望」の街へ 桑江朝千夫・沖縄新市長に聞く
4月27日に投開票が行われた沖縄市長選は、自民、公明推薦で前県議の桑江朝千夫氏が、8年間の革新市政を担ってきた東門美津子市長の後継候補に約2000票の差をつけて初当選した。3月2日の石垣市長選に続いて保守系市長の当選は…
インド政権交代、宗教対立の克服を目指せ
インド総選挙で右派野党インド人民党(BJP)が単独で過半数を制し、BJPのナレンドラ・モディ氏が首相に就任することとなった。 州首相として高い経済成長を実現した政治手腕に期待が高まる一方、ヒンズー至上主義組織と密接な…
米国の大学制度と大学改革
評論家 大藏 雄之助 認可、評価、入試に違い 個別学科試験に議論の余地 日本の常識は外国では非常識と言われるが、国際的に比較すれば、日本の大学制度が特異の存在であることがわかる。ただし、ヨーロッパの高等教育機関はほとん…
覚醒剤逮捕、芸能界に蔓延の体質ないか
「またか」と、思わずつぶやいた読者が少なくないのではないか。人気男性デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者=本名・宮崎重明=らが覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件のことだ。本人は容疑を否認し…
日韓は未来志向型交流を 金玉均研究会会長 卞東運氏に聞く
開化派・金玉均の思想 政府閣僚の靖国参拝問題や歴史認識などで深い溝を作っている日本と韓国。新政権になっても両国首脳会談は開かれず疎遠な状態が続いている。そうした中、札幌で昨年10月に金玉均研究会が設立された。韓国近代化…
日露戦争明石工作とブンド
獨協大学教授 佐藤 唯行 ポーランドで後方攪乱 ユダヤ人の革命勢力を支援 日露開戦の8カ月前、1903年6月8日、日本陸軍参謀本部の会議の席上、慎重論に傾く大山巌参謀総長に抗して、少壮参謀たちはロシアの内憂を理由に戦勝…
ウクライナ大統領選に向け混乱収拾を
大統領選挙を6日後に控えたウクライナであるが、状況は依然混沌としている。暫定政権は選挙の準備を着々と進めているものの、親露派が多数の東部ドネツク、ルガンスク両州は、自治権拡大賛成が9割に達した住民投票を終えたあと、選挙…
「力無き正義は無効」の危機
軍事評論家 竹田 五郎 大軍拡中国の影響深刻 絶対必要な周辺国との連携 国力とは、国が保有する自然、国民、軍事力、技術力、経済力等種々の力の総合である。国が国際関係において紛糾し、命運をかけようとする緊急事態において、…
GDP大幅増、反動減を最小限に抑えよ
今年1~3月期の国内総生産(GDP)は実質で前期比1・5%増、年率換算では5・9%増と、大方の予想を上回る高い伸び率になった。6期連続のプラス成長である。 消費増税前の駆け込み需要が大きかったからだが、4~6月期はそ…
集団的自衛権の国会承認は行使後にすべきだ
安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が、集団的自衛権行使の容認とともに集団安全保障行動への積極的参加を求めた報告書を提出した。55年体制下での国会対策の観点から打ち出され…
人口1億人維持、子育て支援と地方活性化を
出産・子育てへの支援を倍増し、50年後も1億人程度の人口を維持する――。政府の経済財政諮問会議が設置した専門調査会「選択する未来」委員会は、日本の人口急減と超高齢化に対応するための提言をまとめた。 画期的な数値目標設…
牛島中将運命の沖縄戦、県民に支持された人柄
『言志四録』を愛読 大東亜戦争で沖縄戦を指揮した牛島満は、明治20(1887)年7月31日、旧薩摩藩主の子として鹿児島市に生まれる。幕末から明治維新にかけて活躍した西郷隆盛や大久保利通と同じ甲突川畔・加治屋町で育ち、幼…
「幸福論」の精神的復元力
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 心の折れない生活術を できることから着手せよ ストレス社会の昨今、人々の心は萎(な)えて枯渇し、知らず知らずに〈ネガティブ・マインド〉に陥っているのではなかろうか。 確かに、人…
若田さんISSから帰還、貴重な経験を生かしたい
日本人で初めて国際宇宙ステーション(ISS)船長を務めた若田光一さんが、ロシア宇宙船ソユーズで地球に帰還した。大役を果たし、無事に戻ってきたことを喜びたい。 日本人初のISS船長 帰還を前に、若田さんは短文投稿サイ…
ASEAN声明、対中結束を一層強化せよ
東南アジア諸国連合(ASEAN)がミャンマーで開いた外相会合で、南シナ海情勢について「深刻な懸念」を表明。首脳会議でも「緊張をさらに高める行動を慎むよう求める」とする宣言を採択した。 南シナ海をめぐっては、ベトナム艦…
21世紀をアジアの世紀に
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 日本のベスト・シナリオ 「紛争」「中所得国の罠」回避を かつて、「21世紀は日本の世紀」と言われたことがある。高度成長で70年代始めまでに欧米先進国の仲間入りを果たした日…
企業好決算、自律的成長へ積極投資を
緩やかな景気回復を背景に好決算の企業が相次いでいる。円安や消費増税前の駆け込み需要が追い風になったようだ。 今期も増益予想の企業が少なくないが、伸びは小幅にとどまる。為替要因がなくなり、反動減がマイナスに働くからだ。…
米大統領アジア歴訪の意義
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 中国の「挑戦」を抑制へ 「第1列島線」に沿う4ヵ国 オバマ米大統領は4月23日から日本、韓国、マレーシア、フィリピンの順でアジアを歴訪したが、その戦略的な意義などについて見ておこう。 概…