オピニオン
中露の天然ガス契約、戦略関係に発展せず ゴンパート前米国家情報副長官に聞く
日本の集団的自衛権行使を支持 【ワシントン早川俊行】オバマ米政権1期目に国家情報筆頭副長官を務めたデービッド・ゴンパート氏は、世界日報のインタビューに応じ、天然ガスの大型売買契約で接近する中国とロシアについて、「中露の…
米無人機配備、中朝への抑止効果を期待
米軍の無人偵察機が、青森県の三沢基地に初めて一時配備された。中国や北朝鮮を念頭に日本を拠点とした偵察活動を強化する。自衛隊も無人機の運用に乗り出そうとしている。 防衛省も来年度に導入 日本に一時配備された米軍の大型無…
天安門25年、中国共産党独裁に未来はない
1989年6月4日、民主化を求めて北京の天安門広場で座り込みをしていた市民や学生らに対し、中国人民解放軍の戒厳部隊が無差別銃撃を行った。世界に発信された日曜日未明の惨劇は今も脳裏に焼きついている。あれから四半世紀を経た…
日朝合意履行は世界の関心
山梨学院大学教授 宮塚 利雄 拉致解決への第一歩か 経済的打開が北朝鮮の目的 小欄の原稿を書き終えて送稿しようとしていた矢先の5月29日夕方に、東京の知り合いのマスコミ社から「安倍首相の談話を聞いていますか。後ほどまた…
エジプト大統領選、民主化への足掛かりにせよ
エジプト大統領選が行われ、シシ前国防相が9割を超える圧倒的多数の支持を得て当選を確実にした。前政権への国民の不満が数字に表れた格好だが、悪化した経済と治安の回復という大きな課題が待ち受けている。 反発するムスリム同胞団…
未熟な日本の安保政策論議
政治ジャーナリスト 細川 珠生 国民の命守る主体性を 集団的自衛権の行使は必要 集団的自衛権の行使を可能にするために、与党間協議が進められている。国会でも、衆参各1日の議論が行われたが、具体的事例を話し合えば話し合うほ…
風土記に学ぶふるさとづくり 市谷亀岡八幡宮宮司 梶 謙治氏に聞く
郷土の良さ再発見し始めよう 風土記(ふどき)は奈良時代初期の和銅6年(713)、元明天皇の詔により各国の国庁が自国の産物や地形、古伝説や地名の由来などを編纂(けんさん)し提出したもの。出雲はほぼ完本が、常陸・播磨・肥前…
北に対処する上で日米韓連携が不可欠
小野寺五典防衛相はシンガポールで、米国のヘーゲル国防長官、韓国の金寛鎮国防相と会談した。 3カ国は、核・ミサイル開発の放棄に応じようとしない北朝鮮に対して緊密に連携し、アジア太平洋の安定のために協力を進めることをうた…
「不透明」だったアラブの春
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 革命と捉え分析を誤る 反政府勢力に正義論が先行 春の嵐のようにアラブの春は通り過ぎた。今や春雷の音も聞こえない。アラブ、中東はおろか世界を興奮させた革命という言葉は色あせ、犠牲になった…
公判積み重ね裁判員制度の検証を尽くせ
裁判員制度がスタートして5年がたった。今世紀初頭から進めている政府の司法改革の目玉の一つでもある。法律に素人の裁判員が裁判官たちと評議しながら判断することができるか――という当初からあった疑問への明確な回答はいまだない…
拉致再調査、全被害者の帰国につなげよ
スウェーデンのストックホルムで開かれた日朝協議で拉致問題が動き出した。北朝鮮が「拉致問題は解決済み」としていた従来の立場から「日本人に関する全ての問題を解決する」との立場に転換したからだ。北朝鮮は再調査のための特別委員…
失敗する対北朝鮮投資 経済と核並進で貧困加速
最もリスクが高い相手 北朝鮮は去年から経済の発展と核開発を並行推進するという計画のもとで、経済特区を大幅に増加させてきた。経済・観光特区事業育成のため羅津と黄金坪、元山地域等の開発特区に加え、昨年「経済開発区法」が制定…
中国の目に余る強硬姿勢に対抗を
安倍晋三首相はきょう、シンガポールで開かれるアジア安全保障会議で基調講演を行う。日本の安全保障の取り組みを国際社会に説明、とりわけ東南アジア諸国連合(ASEAN)の安全保障体制を支援していく姿勢を表明し、中国の海洋進出…
中国の南シナ海軍事拠点化
元統幕議長 杉山 蕃 重大視する飛行場建設 空母、核搭載潜水艦配備へ 南シナ海西沙(パラセル)群島における中国ベトナム間の領有・海底資源問題を巡る争いが活発化し、ベトナム国内での反中国デモの激しさが報道され、我が国の在…
国会改革、戦術的対決以上に国益増進を
与野党7党が国会改革について協議し、毎月1回の党首討論、首相の委員会出席の負担軽減などを秋の臨時国会から衆議院で先行させていくことで一致した。国会運営をめぐっては古い慣例のほか、政治の停滞を生んだ不毛な対立の例を踏まえ…
典子さま御婚約、御慶事に出雲との縁思う
高円宮妃久子殿下の次女、典子女王殿下と出雲大社神職、千家国麿さんの御婚約が内定した。皇室そして日本国民にとって慶事であり、心よりお祝い申し上げたい。 女王の御結婚は戦後初 典子女王殿下は、天皇陛下の叔父、三笠宮殿下の…
日本海海戦を称賛した国々
評論家 太田 正利 大陸国の大洋進出阻む 東南アジア諸国との友好を 先月桑港(サンフランシスコ)条約に言及したが、今回は明治時代に帰りたい。西欧勢力に脅かされながらも、わが国は年来蓄積されてきた叡智によりこれを克服し、…
国際社会はウクライナの新大統領支えよ
旧ソ連のウクライナで行われた大統領選は即日開票の結果、大富豪で親欧米派のペトロ・ポロシェンコ最高会議議員が圧勝する見通しだ。対立する東部を中心とする親露派と、西部中心の親欧米派の融和を願う多くのウクライナ国民は、東西双…
芸能人覚醒剤事件の波紋 日本薬物対策協会世話役 馬崎奈央氏に聞く
継続的な予防教育が必要 人気男性デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者=本名・宮崎重明=らの覚せい剤取締法違反(所持)事件が連日メディアに取り上げられている。知名度のある芸能人による薬物乱用は若者への影…
モディ新印首相に期待する
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 強い日印関係の構築を アジアでグローバルな連携 世界最大の民主主義国家インドの長い選挙期間(7週間)を経て、5月16日に結果が発表された。予想を上回る議席を確保したインド人民党が…
厚木基地訴訟、防衛と救難に支障来すな
自衛隊機は午後10時から翌日午前6時まで飛行してはならない―。米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県大和、綾瀬両市)の周辺住民が起こした第4次厚木騒音訴訟で、横浜地裁はそんな判決を下した。これで国の守りや救難…
極右台頭とEUの曲がり角
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 欧州危機救済後の矛盾 対中・露政策で一致できず 欧州連合(EU)では22~25日に欧州議会の選挙が行われている。一般市民から遠い存在で関心を持たれない欧州議…
陸域観測技術衛星「だいち2号」、災害監視で一層の国際貢献を
災害状況の把握や地図の作成などに役立つ陸域観測技術衛星「だいち2号」と大学などが開発した小型衛星4基を搭載したH2Aロケット24号機が打ち上げられ、衛星の軌道投入に成功した。 だいち2号は「だいち」より分解能がアップ…