牛島中将運命の沖縄戦、県民に支持された人柄


『言志四録』を愛読

 大東亜戦争で沖縄戦を指揮した牛島満は、明治20(1887)年7月31日、旧薩摩藩主の子として鹿児島市に生まれる。幕末から明治維新にかけて活躍した西郷隆盛や大久保利通と同じ甲突川畔・加治屋町で育ち、幼少時代から西郷を尊敬し、西郷の愛読書であった『言志四録』を熟読していた。

 その一節「凡そ事をなすは須く天につかうる心あるを要すべし。人に示すの念あるを要せず」を信条にし、地位や名誉にとらわれない「滅私奉公」「敬天愛人」の思想が、生涯を通じて牛島の行動を律していたと言われている。


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