オピニオン
中国民主化「自由ある人」が ウーアルカイシ氏が来日講演
28年前の中国天安門事件時に、民主化運動の学生リーダーだった台湾在住のウーアルカイシ氏が来日。同氏は都内の拓殖大学で14日に講演し、「自由ある人は自由なき人に責任を負う」と訴え、日本がその責任を果たすよう要請した。主催…
習近平氏演説、覇権主義の強まりを懸念
中国共産党大会が開幕し、習近平総書記(国家主席)は建国から100年を迎える21世紀半ばまでに「社会主義現代化強国」「世界一流の軍隊」の建設を目指す方針を表明した。 共産党一党独裁体制を堅持するとともに、対外的には軍事…
中国、パキスタンに軍事施設建設
ジブチに続き、原油ルートの戦略拠点に 中国は、紅海の入り口、バブルマンデブ海峡近くに位置する戦略的重要地点ジブチに国外初の軍事基地を設置したが、現在、パキスタンのグワダルで第2の軍事施設の建設を進めている。この二つの基…
北朝鮮にさらなる圧力を
元日朝国交正常化交渉日本政府代表 遠藤 哲也 要注意の対話・交渉路線 極力避けるべき軍事力行使 北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐって、米朝間で激しい言葉の応酬が続き、緊張が高まっている。北朝鮮からの核の脅威は新たな局面に…
ラッカ制圧、過激思想生まない社会構築を
過激派組織「イスラム国」(IS)がイラクとシリアでの拠点を次々に喪失し、「カリフ制国家」は事実上崩壊した。しかし、ISの影響力はすでに北アフリカ、東南アジアに拡大、今後も各地で掃討作戦が続くだろう。IS誕生、拡大につな…
住民投票の宴のあと
民族独立の大困難時代 スペイン人と結婚し、バルセロナに住む日本人女性から嘆きメールが届いた。先のカタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票が、社会と民主主義をいかに破壊したかを訴え、市民戦争にならないか心配していた。…
核保有で高まる崩壊の可能性
北朝鮮が核を掴(つか)んで放棄しない理由は72年間、孫の代まで継承してきた長期政権を守るためである。ルーマニアのチャウシェスク、イランのフセイン、リビアのカダフィーの長期政権は核を持ってないから崩壊したと、北朝鮮は教訓…
衆院選、家族の尊重も選択基準に
今回の衆議院選挙について、安倍晋三首相は二つの「国難」を突破するためのものだという。北朝鮮の核・ミサイル問題と少子高齢化問題がそれで、多くの候補者も差し迫った課題だと訴えている。だが社会が安定していなければ内外の危機に…
解放軍掌握急いだ習主席
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 将軍の汚職摘発、若手抜擢 習人脈優遇で士気に影響も 習近平主席への権力集中と礼賛が進む中で、18日からの中国共産党第19回党大会で2期目習近平政権が発足する。しかしこれまでの習政権のメディ…
米韓軍事演習、北に挑発思いとどまらせよ
米韓両国は韓半島周辺海域で北朝鮮による海上での軍事挑発に備えた合同軍事演習を5日間の日程で開始した。北朝鮮の最高指導者・金正恩朝鮮労働党委員長が核・ミサイル開発に邁進(まいしん)し、周辺国への攻撃能力を高めている中、演…
無人機用いたミサイル防衛構想
米ハドソン研究所上級研究員 アーサー・ハーマン氏に聞く 北朝鮮の弾道ミサイルを無人航空機で迎撃する構想のメリットや今後の見通しなどについて、米シンクタンク「ハドソン研究所」のアーサー・ハーマン上級研究員に聞いた。 (聞…
不透明な自動車産業の未来
米コラムニスト ジョージ・ウィル 技術革新で新車種開発 規制したがる監督機関 鉄を曲げ、メッキを施し、20世紀の米国を魅了した自信に満ちた、ステータスの象徴としての自動車。その自動車産業は、ゼネラル・モーターズ(GM)…
戦後2番目に長い景気は疑問
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 6・3%にすぎぬ成長率 漸く持続的成長の局面に 総選挙を控え、2012年12月に発足した安倍晋三政権の下で、日本のマクロ経済が、どのように推移してきたか振り返ってみたい。…
米軍ヘリ事故、原因究明と再発防止の徹底を
沖縄県の米軍北部訓練場(東村、国頭村)近くの牧草地で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)所属のCH53E大型輸送ヘリコプターが緊急着陸し、炎上、大破した。乗員を含めけが人はなかったものの、近くには集落や小学校もあり、住民が巻…
やり直せる社会の実現を
沖縄大学教授 宮城 能彦 安定志向の価値観に疑問 入試と就活で人生決めるな 学校という、世間から隔離されている温室の世界で仕事していると、世の中の動きを身体で感じることが少なくなっていく。 私の場合は村落や街に出て人…
拉致帰国15年、もう被害者も家族も待てない
北朝鮮による日本人拉致被害者5人が帰国してきょうで15年になる。 帰国した蓮池薫さんと妻の祐木子さん、地村保志さんと妻の富貴恵さん、曽我ひとみさんはその後、それぞれ子供たちや夫の帰国も実現し、日本で平穏な生活を取り戻…
米国の先端技術狙う中国
中国は、先端技術を手に入れるために米企業との協力を強めている。主要技術大国になるための取り組みの一環だ。 米情報当局者は、このところの中国の米企業への接近について「全国的に推進する経済改革の一環として、米国の企業、研…
みちびき4基体制、利用の広がりが楽しみだ
日本版GPS(全地球測位システム)の実現を目指す測位衛星「みちびき」4号機の打ち上げが成功した。これにより、国内ではGPSより誤差の少ないみちびきの電波を常時受信できるようになる。 政府は来年度中に測位データの提供を…
中国のサイバー脅威 経済スパイで技術革新達成
進化している攻撃力 2015年に中国当局が示した今後10年における製造業の発展のロードマップ「メイド・イン・チャイナ2025」の主目的は、中国の知的財産権保護にある。当計画は電気自動車、ロボティクス、半導体、人工知能な…
中国、国外ウイグル人へ強権
迫害下の新疆ウイグル 日本ウイグル連盟会長 トゥール・ムハメット博士に聞く 中国による新疆ウイグル自治区のウイグル人への弾圧と中国化政策が進められている。宗教の自由や民族のアイデンティティーを奪われ、ウイグル人の人々が…
衆院選3極化、新二大政党に作り直す選挙に
第48回衆院選の序盤戦が進行している。 自民・公明両党の連立政権に対抗してきた民進党が公認候補を立てず、小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党、共産党と協力する枝野幸男氏らが結党した立憲民主党それぞれから立候補し…
台北からナポリ、東京五輪へ
平成国際大学教授 浅野 和生 大成功の「台北ユニバ」 台湾は「台湾」と表記すべし 8月31日午後4時、台北市の総統府前を出発した「世大運英雄大遊行」の隊列は、1時間半をかけて市内を横断し、台北市政府前に到着した。蔡英文…
労働党創立記念日、北朝鮮の無謀な核戦略に歯止めを
北朝鮮は10日に朝鮮労働党の創立72周年を迎え、国威発揚を図る記念行事を盛大に催した。最高指導者として君臨する金正恩党委員長は7日開かれた党中央委員会総会で演説し、改めて核・ミサイル路線を正当化した。無謀な核戦略は北東…