オピニオン
米大統領アジア歴訪 北の核にトランプ外交徹底
押し切られた習主席 去る11月5日から7日にかけて米国のドナルド・トランプ大統領が来日し、安倍晋三首相と首脳会談を行った。これに先立つ3日から4日にかけては、われわれは同大統領のご令嬢にして補佐官たるイバンカ・トランプ…
一帯一路は中国覇権への道
世日クラブ講演要旨 習近平新体制と東アジア危機 東京福祉大学国際交流センター長 遠藤 誉氏 中国問題に詳しい遠藤誉氏(東京福祉大学国際交流センター長)は10月25日、世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近…
韓国、原潜導入で米国と交渉開始か
韓国政府は、米韓が原子力潜水艦の導入をめぐって実務レベルでの交渉を開始することを明らかにした。巡航ミサイル搭載可能な原潜の韓国への売却または貸与が明らかにされれば、韓国軍は、北朝鮮に対する抑止力として、通常兵器による長…
糖尿病1000万人、生活習慣改善へ啓発強化を
糖尿病が強く疑われる成人の患者が、2016年に推計1000万人に上ったことが、厚生労働省の国民健康・栄養調査で分かった。 高齢化の影響などとみられるが、国民の生活習慣改善に向けた啓発などの取り組みを一層強化する必要が…
「大勝」という認識でよいのか
政治ジャーナリスト 細川 珠生 権力濫用の「7条解散」 実現には程遠い「国難」回避 第4次安倍内閣が発足した。トランプ米大統領の初来日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)などの外交日程をこなし、安倍総理にとって、目下…
米韓首脳会談、対北結束が融和より重要だ
アジア歴訪中のトランプ米大統領は日本に次いで2番目の訪問国となった韓国で文在寅大統領と首脳会談を行った。両首脳は最大の議題と位置付けられた北朝鮮問題について制裁と圧力を強めていくことを確認したが、一方で文大統領は韓半島…
ロシア革命100年、今も「思想」が平和を脅かす
ロシア革命から7日で100年を迎えた。1917年11月7日、革命家ウラジーミル・レーニンの率いるボリシェヴィキ(後のロシア共産党)がモスクワで武装蜂起し、やがてソビエト連邦という国家を樹立した。 惨禍招いた弾圧や粛清 …
オスプレイはアジア太平洋の平和の礎
普天間航空基地司令官 マーク・カーペス大佐に聞く 北ミサイル抑止機能持つ在沖米軍 ドナルド・トランプ米大統領が5日、横田基地で在日米軍らを前に演説し、東アジアの安全保障における日米同盟の重要性を強調した。その一方で、沖…
中華民族の夢と台湾の悲哀
平成国際大学教授 浅野 和生 完全統一目指す習主席 抹消される自由・民主・自立 第19回中国共産党大会の政治報告(10月18日)で習近平は、台湾海峡の将来について、香港、マカオと台湾とを同列に置く「港澳台工作」の枠組み…
日米首脳会談、強固な同盟を北への圧力に
安倍晋三首相は初来日したトランプ米大統領との首脳会談を行い、緊迫する北朝鮮問題などの懸案について突っ込んだ話し合いを行った。トランプ政権のアジア太平洋地域への積極的関与を担保するとともに、その中心となる「日米同盟の揺る…
野党混乱で「55年体制」復活へ
東洋学園大学教授 櫻田 淳 「竜頭蛇尾」の希望の党 左派勢力は2割以下に零落 このたびの衆議院議員選挙に際して、自民・公明の政権与党が獲得した議席は、総議席の3分の2を超えた。これに加えて、このたびの選挙は、民進党が「…
COP23開催、脱炭素社会へ日本が先導を
南太平洋の島国フィジーが初めてホスト国を担う国連気候変動枠組み条約第23回締約国会議(COP23)がきょうから17日までドイツのボンで開かれる。今回の会議は、昨年発効したパリ協定(批准は169カ国)を2020年以降実施…
NZの水資源管理に学ぼう
東京財団上席研究員 小松 正之 住民参加し情報も開示 日本はコンクリで生態系破壊 近年、地球生態系に関する世界的関心は高まっているが、日本では、防災の名目でコンクリートによる自然生態系の破壊が進行している。台風21号に…
トランプ氏来日、日米は中朝の脅威に備えよ
トランプ米大統領がきょう、来日する。安倍晋三首相はトランプ氏と共に日米同盟強化を確認し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮や強引な海洋進出を進める中国など共通の脅威に備える必要がある。 アジア5カ国を歴訪 トランプ氏…
バルフォア宣言100年、誇れぬパレスチナの現状
パレスチナにユダヤ人国家を建設することを支持した英国の「バルフォア宣言」から2日で100年を迎えた。英国のメイ首相は「誇りと敬意を持って宣言100周年を記念する」と述べたが、この宣言が契機となってイスラエルが建国され、…
今回の総選挙の意義 政治システムを現代的に
小選挙区制は時代遅れ 10月22日に行われた総選挙の意義は、小選挙区=二大政治勢力政権選択型政治システムの見直しにある。このシステムは、既に時代遅れなのだ。 1950年代のように、社会が富裕層と貧困層に二分されている…
文化の日、混迷の時代の灯火となれ
きょうは文化の日。日本の置かれた現状、とりわけグローバル化の中での日本文化の意味や使命を考える機会としたい。 グローバル化で価値認識 ここ数年の訪日外国人観光客の増加は、円安やアジア地域を中心とした新興国の経済発展…
改憲派は死滅、改悪派だけ残る
大月短期大学名誉教授 小山 常実 9条2項削除言う党皆無 永久属国化→滅亡路線の選択 10月22日、衆議院議員選挙が行われた。自民党が圧勝したため、安倍政権が継続することになり、当面の北朝鮮危機を乗り切るには一番よい状…
第4次安倍内閣、緊張感持続し国難に対処を
安倍晋三首相は特別国会で第98代首相に指名され、全閣僚を再任して第4次内閣を発足させた。衆院選を受けての今国会は、憲法改正に前向きな勢力が衆参で発議に必要な3分の2を超える状況下にあり、いよいよ改正条項を与野党でどう絞…
解放された女性たちのため、戦後70年談話を実践する時
過激派「イスラム国」(IS)は、イラクのモスル、シリアのラッカなど「首都」や拠点を失い、領土的には壊滅的状態になった。もちろん単純には喜べない。テロネットは世界に拡散し、アフリカ、東南アジア、欧米で拠点作りが企てられて…
「教育は光だ」と訴える、 娘失ったパレスチナ医師講演
娘3人をイスラエル軍の攻撃で失ったパレスチナ人医師、イゼルディン・アブエライシュ氏の講演会が31日、東京都品川区で行われた。同氏は講演で「教育は光だ。人間を暗闇から導いてくれる」と語り、争いや貧困のある世界を変えるため…
民進新代表、批判だけでは理解得られぬ
民進党は代表を辞任した前原誠司氏の後任に参院議員の大塚耕平元厚生労働副大臣を選出した。大塚氏は「次期衆院選で立憲民主党、希望の党、民進党を中心に政権交代を実現しなければならない」と表明した。だが、この発言には首を傾げざ…
侮れぬ中国の「大言壮語」
元統幕議長 杉山 蕃 高い目標掲げ国民鼓舞 「高邁な理念」不在の衆院選 今月は我が国の衆議院選挙が行われ、安倍政権の信任を問うこととなった。選挙結果は小池新党の不振、自民・公明の堅調さが際立つ結果となった。他方、隣国の…