国際
中華プラグマティズム
地球だより 台北のビジネス街を歩く女性を見て、なるほどと思うことがあった。 ハイヒール履きのOLは皆無に等しく、履いていてもローヒール。ほとんどはスニーカーか、平底の革靴だ。 しかも度派手な赤や黄色といった色でもな…
台湾総統選 蔡氏勝利を祝う
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 花開いた蒋経國の英断 国民が知恵と勇気ある行動 台湾の国民が勇気と知恵をもって行動に出た。1月16日の台湾総統選及び議会の選挙は民進党が大躍進し勝利を収めた。総統選に関しては国民…
フィリピン大統領選の世論調査、ビナイ副大統領が単独首位に
5月に行われるフィリピンの大統領選挙は、候補者が出そろい国民の関心も高まっている。毎月のように発表される世論調査では、活発に順位が入れ替わる混戦状態が続いており、まだ有権者の意思は固まっておらず、どの有力候補にも当選の…
膠着状態の南北、4月総選挙で“従北”勢力支援強化も
2016 世界はどう動く-識者に聞く(15) 元韓国治安政策研究所研究官 柳東烈氏(下) 近年、平壌では高層マンションなどをはじめ大型建造物が立ち並ぶようになった。経済は上向きだとする見方もある。 金正恩第1書記の指示…
2015年は最も暑い年だった、気候変動で新たな議論/Climate debate heats up after 2015 described as warmest year on record
連邦政府の気候学者らが20日、2015年はこれまでで最も暑い1年だったと発表したことで、地球温暖化めぐって新たな議論がわき起こり、懐疑派はこの発表に異議を唱えている。 東海岸が大雪に備える一方で、米海洋大気局(NOA…
イラン核問題は本当に解決したか
イランが昨年7月の核合意内容を完全に履行したとして、米英仏独露中の6か国は16日、対イラン制裁の解除を決定した。国際原子力機関(IAEA)の天野事務局長は同日、「核合意に基づく措置の履行が完了した」と発表した。具体的に…
金正恩第1書記 「中長期政権」の岐路に
2016 世界はどう動く-識者に聞く(14) 元韓国治安政策研究所研究官 柳東烈氏(上) 北朝鮮は新年早々「水爆」と称し4回目の核実験に踏み切った。北の狙いは何か。 まず政治的な意味は実権を握って5年目に入り、強盛国家…
パラグアイ川船上の環境論議
地球だより パラグアイ北東部(アルトパラグアイ県)では、恐ろしいほどの勢いで森林破壊が進んでいる。極僻地にまで開発の手を伸ばす人間の飽くなき欲望をまざまざと見せつけられた。 一方で、先住民をはじめとする多くの住民は、…
相変わらず“中国牽制”は韓国外交のジレンマに
韓国紙セゲイルボ 北朝鮮の核に焦点を合わせた13日、ソウルで行われた韓米日3カ国の6カ国協議首席代表協議では、北核だけでなく他の地域の安保懸案まで合わせる包括的な韓米日共助案を議論した。これは慰安婦妥結以後、初めてのこ…
天野事務局長、3選出馬へ
国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長(68)は今秋までには正式に3選出馬を表明する予定だ。同事務局長は19日、ウィーンのIAEA本部で開かれた記者会見で明らかにした。 天野事務局長は「加盟国の中では私が3選に…
ロシアの安保戦略、かえって孤立を深めないか
ロシアのプーチン大統領は昨年の大みそかに「ロシア連邦の国家安全保障戦略について」と題する大統領令に署名した。2009年5月に作成された「2020年までの国家安全保障戦略」に代わるもので、署名と同時に発効した。 「戦略…
いちご世代
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 運動場に時ならぬ観光バスがずらりと並んだ。フロントガラスには光州、釜山、大田などの行き先が書かれていた。「故郷に向かって!」。まだ不在者投票をしていない学生たちのため、総学生会が準…
米大統領選 「想定外」の展開で予備選突入へ
11月の米大統領選に向け、民主、共和両党の候補者を決める予備選・党員集会のスタートまで約10日となったが、両党とも「想定外」の展開になっている。共和党はいずれ失速すると言われ続けてきた不動産王ドナルド・トランプ氏が勢い…
核問題、米中葛藤が「北」に免罪符
韓国紙セゲイルボ 中国不参加なら制裁は制限的 北朝鮮による4回目の核実験への対応をめぐり、国際的競争が展開している。ケリー米国務長官は王毅中国外相との通話で、「中国の解決法は失敗したし、新しい対策が必要だ」と強調した。…
イスラム教の聖典解釈、「文字通り」は危険はらむ
2016 世界はどう動く-識者に聞く(12) 聖公会中東・北アフリカ総主教ムニール・ハンナ・アニス師(上) イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によるテロが吹き荒れている。背景には、イスラム過激派思想があることが明ら…
制裁解除でイランに企業が殺到/Iran welcomes business rush as sanctions are lifted
時間はかからなかった。 イランへの国際的な経済制裁を解除する合意が署名されるとすぐに、欧州とアジアの大企業は契約を交わし始め、主要国の指導者らは、イラン政府へ貿易使節団を派遣することを検討し、閉鎖されていた油田への注…
イラン制裁解除、核問題の合意順守へ警戒を怠るな
核開発疑惑を受けてイランに科されていた経済制裁が解除された。核開発は当面は制限され、イランは国際的な孤立から解放される。だが、イランは核武装の野望を放棄してはいない。 保守派は依然として反発 イランは昨年7月、欧米…
“欧州のトランプ氏”は1人でない
不動産王ドナルド・トランプ氏の入国禁止が決定していたら、文字通り漫画チックな展開となるところだった。外電によると、英下院は18日、イスラム教徒入国禁止発言をしたトランプ氏の英入国禁止問題を協議した末、英保守派らの反対が…
中国に「道徳空白」の難題
台湾に吹いた蔡英文旋風(下) 「富強有徳」志向へ台湾の役割 今回、立法院選挙で注目を浴びたのは、弟を愛した熱血の姉・洪慈庸氏だ。弟は兵役終了日を直前に控えながら隊内でいじめに遭遇し、死亡する。その真相究明を求め、軍を前…
パキスタンに希望の光が/Hope in Pakistan
パキスタン政府の、1月初めに起きた、インド側国境地帯にある軍事施設への襲撃に参加したことを疑われているイスラム過激派民兵に対する動きは、良いニュースであるし、しかも、その及ぶ範囲はその地域だけにとどまらない。米国にとっ…
ディーゼル車の将来
地球だより ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲン社が、同社のディーゼル車の排ガス規制の検査に不正なソフトを使っていた問題は、世界中に大きな衝撃を与えた。とにかくドイツといえば、高い技術力と何事にも生真面目に取…
陳腐なオバマ氏の一般教書
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 見るべき成果ない外交 過去のフレーズを繰り返し 【ワシントン】オバマ大統領の12日夜の議会での演説は、国家の現状というよりも、大統領職の現状について物語るものだった。 知的…
米軍機は「ヘリウム3」を捕集したか
北朝鮮が今月6日、4回目の核実験を実施し、初の「水爆実験」と宣言した。今のところ欧米諸国では「北側のいつもの誇大妄想だ」という声が支配的だ。通常の核実験(原爆)であった可能性はあるし、ひょっとしたらブースト型核分裂だっ…