アジア・オセアニア rss

マハティール新政権、「二つの罠」への対応が課題だ

 マレーシアの総選挙で、92歳のマハティール氏が首相への返り咲きを果たした。マハティール氏率いる野党連合が勝利し、1957年の独立後、初の政権交代となった。 中国の経済進出が顕著  東南アジアでは最近、強権政治が蔓延(ま…

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中国の台湾吸収策は失敗する

平成国際大学教授 浅野 和生 自由と民主なき国の限界 「恵台31条」の狙いは完全統一  2期目を迎えた習近平政権が最初の全国人民代表大会を前にした2月28日、中国政府は台湾海峡「両岸の経済文化交流協力を促進するための若干…

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南シナ海、米国は航行の自由作戦徹底を

 米メディアは、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の人工島に、中国が地対空ミサイルや対艦巡航ミサイルを配備したと報じた。事実であれば、南沙諸島へのミサイル配備は初めてで、中国による軍事拠点化が一段と強まったことにな…

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暑い国での冷たい関係

地球だより  ミャンマーの首都ヤンゴンで音楽学校をやっている知人が、最初にとまどったのはジョブホップするのが当たり前の国柄だ。  日本人だと少々のことは我慢して、将来に備えいろいろ準備する。だがこちらは、給料がなかなか上…

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中国の覇権抑える議論なし、一帯一路日本研究センター設立シンポ

 一帯一路日本研究センター設立シンポが18日、都内の日本プレスセンターで開催された。5年前に習近平国家主席が打ち出した一帯一路は、一見すると弾みがついてきているように見えるものの、舞台裏は補助金漬けだったりする。とりわけ…

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中国の「一帯一路」経済投資は軍事拠点も拡張 China’s One Belt One Road economic investment also expands military footprint

 今週公表された報告書によると、中国はインフラプロジェクトに1兆㌦以上を投資する構想を軍事拠点拡大の手段として利用し、(アフリカ東部の)「アフリカの角」から中東、南アジアまで世界中にパワーと影響力を広げようとしている。 …

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悪事は警官の制服で

地球だより  フィリピンでは犯罪者が警官を装うことが珍しくない。本家の警官も犯罪まみれなので、絶好のカムフラージュになるという寸法だ。  このほどマニラ首都圏近郊のラグナ州で、警官に変装した誘拐団と警官隊が銃撃戦となり、…

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共産勢力と和平交渉再開、ドゥテルテ比大統領が指示

襲撃相次ぎ停戦は不透明  フィリピンのドゥテルテ大統領が政治課題として掲げてきた共産勢力との和平が再び動き出した。共産ゲリラの新人民軍(NPA)が停戦に従うことが条件だが、依然として襲撃が続いているほか、和平交渉に反対す…

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世界を欺いた中国の嘘 河添恵子氏

世日クラブ ノンフィクション作家 河添恵子氏講演  国際問題を専門とするノンフィクション作家の河添(かわそえ)恵子氏は17日、世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=近藤讓良〈ゆずる〉・近藤プランニングス代表取締役)…

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台湾潜水艦計画、米国は地域安定に向け支援を

 台湾の経済団体「台湾国防産業発展協会」は、米国の軍事企業と技術協力について議論する「台米国防産業フォーラム」を5月10日に南部の高雄市で開くと発表した。  台湾の蔡英文政権は軍艦や軍用機を自前で開発する国防自主政策を掲…

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習体制と精日と溥傑・浩夫妻

若者はどう反応する  中国に習近平絶対体制が確立され、日中関係はどうなるか。昨年以来、「日中関係改善ムード」が言われているが、あくまで中国の戦術や都合による改善ムードだ。「抗日救国」が中国共産党の歴史的金看板なら、習近平…

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インド・米フォーラム アジア太平洋で影響力拡大する中国へ、対応で連携急務

 インドのニューデリーで6、7の両日「インド米フォーラム」が開催され、参加者らは、中国のアジア太平洋地域での勢力拡大を受けて、米国とインドの軍事的関係の強化、民主主義と資本主義の理念に基づく開発・投資計画の促進の必要性が…

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フェイクに巨額の罰金

地球だより  マレーシアでもフェイク(偽)ニュースが出回り、いわゆる炎上騒ぎが起きている。写真投稿サイト・インスタグラムに、整形手術にはまったアニメ好きの青年に対して根拠のない噂(うわさ)が流されたり、人間の顔に似た獣が…

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中国の軍事活動への対応

元統幕議長 杉山 蕃 対艦誘導弾の充実図れ 射程延伸と監視網の統合を  平昌五輪パラリンピックが無事終了し、この間、北朝鮮の両大会への参加を契機として、南北対話さらに米朝首脳会談の機運が醸成され、これに備えて北朝鮮の金正…

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ネパール、中印との外交バランス重視 エクナト・ダカール氏

元ネパール和平復興相 エクナト・ダカール氏に聞く  ネパールのエクナト・ダカール元和平復興相(43)はこのほど来日し、世界日報のインタビューに応じた。ネパールでは、2015年に成立した新憲法下で初めて行われた選挙の結果、…

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不安定な習・共産党体制

 昨年10月に開催された中国共産党大会で、習近平総書記率いる中国共産党中央は、「新時代」をキーワードとして掲げた。従来の世界秩序に満足しないニュアンスが込められた「新時代」に中国は何を求め、どう行動するのか。笹川平和財団…

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カラオケが招くトラブル

地球だより  無類のカラオケ好きで知られるフィリピン人。誕生日や飲み会だけでなく果ては葬式まで、人が集まる所に歌声が響くのはこの国の日常的な光景だ。  しかし、時にはその熱唱がトラブルを招くことも少なくない。  このほど…

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習近平終身国家主席の行く末

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 絶対的権力は両刃の剣 一党独裁よりも脆い独裁者  メディアでは中国の習近平が終身国家主席(大統領)になったというニュースを大々的に報道し、否定的に見ると同時に危険視している…

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風にたなびくアオザイ

地球だより  ベトナム最大の商都ホーチミン市では、女性の公務員および教師や大学生に対し、アオザイ着用を奨励し、1週間に1~2回は着用日を設けるなど提言している。なお、3月は「アオザイ月間」だ。  アオザイは、丈の長い上衣…

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中国の野心、二つの100年構想で覇権構築へ

拓殖大学客員教授 野口東秀氏に聞く  5年間の第1期政権を終えた中国の習近平国家主席は、昨年10月の共産党大会で党規約に「習近平思想」を入れ、今月の全人代(全国人民代表大会)では憲法改正で国家主席の任期を撤廃するなど「強…

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汚染深刻な比のリゾート地、大統領が「災害状態」宣言

 フィリピンが誇るアジア有数のリゾート地が閉鎖の危機に直面している。杜撰(ずさん)なインフラ整備と観光客の増加で汚染が加速度的に進んでいることを懸念したドゥテルテ大統領が災害状態を宣言。改善が進まなければ長期間の閉鎖も辞…

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中国海警局、尖閣周辺の活動強化に警戒を

 中国共産党は、沖縄県・尖閣諸島沖の日本領海に船舶を侵入させるなどの活動を行っている中国海警局(海上保安庁に相当)を準軍事組織である人民武装警察部隊(武警)に編入することを明記した「党・国家機構改革案」をまとめた。  武…

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走れ新幹線 日中、アジアでの鉄路の戦い

 「日中高速鉄道戦、戦火は全世界で燃え上がる」  中国新華社通信のネット「参考消息網」は2016年、こんな見出しの記事を配信した。15年にインド初の高速鉄道(ムンバイ―アーメダバード)建設受注で、中国は日本に敗れた。中印…

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