アジア・オセアニア rss

増額続ける中国の国防予算

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 危機感と対抗心強める米 米中核軍拡競争を招く恐れ  中国では、第13期全国人民代表大会(全人代)の第1回会議が5日に北京で開幕し、李克強首相による政府活動報告では国家運営に当たり改革と成長の…

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空港の悪徳タクシー

地球だより  マニラ首都圏のニノイ・アキノ国際空港を利用する上で、厄介なものの一つがタクシーだ。  他の交通手段がほとんど整備されていないので到着した利用者はタクシーの利用を迫られる。そして運転手がその弱みにつけ込むとい…

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台湾アイデンティティーに陰り

平成国際大学教授 浅野 和生 背景に習近平政権の圧力 当局のネット管理に不安抱く  旧正月の行事が続く2月24日、台北郊外にある道教の古刹(こさつ)、指南宮に初詣(はつもうで)をした馬英九元総統(大統領)に新聞記者が「あ…

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主席任期撤廃、危惧を禁じ得ない権力集中

 中国で開催されている全国人民代表大会(全人代)で、2期10年と定められてきた国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正案が可決された。  これによって習近平主席が権力を集中させたまま、2期目を終える2023年以降も3選はおろ…

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豪GBRと震災復興の類似性

東京財団上席研究員 小松 正之 海と陸の生態系は一体 サンゴ死滅、サケ漁獲量急減  日本人にも新婚旅行先としてなじみの深い豪州グレートバリアリーフ(GBR)は全長2300キロ、総面積が34万8000平方キロに及び、ほぼ日…

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パキスタン高官、タリバンとの交渉を米に要求 Pakistani official implores U.S. to end war with Afghan Taliban

 【イスラマバード(パキスタン)】米国は武力でアフガニスタンでの戦争に勝とうという思いは捨て、タリバンとの和平合意を目指すべきだ。パキスタンの治安当局者が6日、こう訴えた。  元陸軍将官でパキスタンの国家安全保障顧問のナ…

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孔子学院、中国のスパイ活動を警戒せよ

 中国政府は「ソフトパワー」戦略の柱として、中国語や中国文化を教え、普及する「孔子学院」を海外の大学などに設立して後援している。  だが米連邦捜査局(FBI)は、孔子学院が米国内でスパイ活動に関わっているとして調査を進め…

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中国が空中発射弾道ミサイル開発

国防情報局長官が証言  中国は、車載式、サイロ固定式ミサイルに加えて、爆撃機に搭載する核弾道ミサイルの開発を進めている。国防情報局(DIA)のアシュリー長官が6日、上院軍事委員会で中国の空中発射ミサイルに関して異例の証言…

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アジアでもミー・トゥー 魔男狩り、政治利用ない前進を

 米ハリウッド発の運動、性暴力・セクハラ告発の「ミー・トゥー」(#Me Too)は、アジアにも広がり出したな。先日、国際人権NGOのシンポジウムに参加してそう実感した。  会場は300人近い参加者で満員。インドの女性人権…

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チベットで続く宗教弾圧

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 寺院火災の真相隠す中国 僧院宿舎破壊し僧侶削減も  今回は中国共産党支配下のチベットと信仰に関する出来事についてご報告したいと思う。第1に取り上げたいのは2月17日夕方6時…

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中国国防費、支配領域の拡大強化を懸念

 中国の2018年の国防費が前年実績比8・1%増の1兆1000億元(約18兆4500億円)と発表された。伸び率は3年連続で1桁だったものの、前年の7・0%よりも高い。経済成長率の目標をも上回っており、習近平政権下で軍拡路…

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高まる宇宙戦争の脅威

中国が衛星攻撃ミサイル試射  中国は2月初め、新型の人工衛星攻撃ミサイル「DN3」の4回目の試験発射を行った。中国は防衛のための迎撃ミサイルと主張してきたが、米国は人工衛星に直接体当たりさせる直接上昇方式の衛星攻撃ミサイ…

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タツノオトシゴ店閉鎖

地球だより  ベトナム戦争当時、米兵の保養地だったタイのビーチリゾート、パタヤは、1975年4月の同戦争終結で衰退を余儀なくされると思った人は多い。だが、首都バンコクから手軽に行けるビーチとして残った。  今やバンコクの…

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「ユーラシア戦略」シンポ、中露が競合と協調

 IIST(一般財団法人貿易研修センター)・中央ユーラシア調査会はこのほど、都内で「中国とロシアのユーラシアアジア戦略と中央アジアの対応」をテーマにシンポジウムを開催し、習近平国家主席の「一帯一路」路線とプーチン大統領の…

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習氏任期撤廃、さらに弱者を犠牲にするのか

 中国の習近平政権は「2期10年」と憲法が定める国家主席の任期について規定削除を求め、5日から始まる全国人民代表大会での採択が確実視される。  改正されれば、2013年就任の習国家主席は、2期目の任期が満了する23年で3…

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モルディブ、中国の「軍事拠点化」に警戒を

 インド洋の島国モルディブで政治混乱が続いている。最高裁が、投獄されていた野党政治家らへの有罪判決破棄を決め、政敵の復権に危機感を抱いたヤミーン大統領が強権を発動。非常事態が宣言され、最高裁長官らが拘束された。  シーレ…

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米空母カールビンソン「航行の自由」作戦へ

 米国防総省は、南シナ海に空母カールビンソンを派遣し、中国に対する圧力を強めている。20日にフィリピン寄港を終え、中国が周辺国と領有を争い、軍事基地化を進める海域付近での活動を再開する。今後、この海域で「航行の自由作戦」…

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ウイグルに支援を 中国で著しい人権弾圧

民族文化消す同化政策  2月9日、日本ウイグル連盟と呉竹会の共同開催で、世界ウイグル民族指導者のラビヤ・カディールさんの講演会が都内で開催された。ラビヤ・カディールさんは、世界中のウイグル人から指導者として尊敬されている…

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観光客狙う睡眠薬強盗

地球だより  マニラ首都圏で悪名高い「睡眠薬強盗」をご存じだろうか。現地に住んでいると耳タコ状態なのだが、依然として被害者が出ているので、ここで注意喚起したい。  睡眠薬強盗は現地で「アティバン・ギャング」と呼ばれている…

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比の対中姿勢「生ぬるい」

南シナ海問題で教授が批判  南シナ海の領有権問題をめぐり、フィリピン大学の海洋法研究所の教授が政府の対中姿勢を痛烈に批判した。中国は同海域での共同資源探査を協議する一方、フィリピンが領有権を主張するベンハム隆起の名称を新…

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英研究所報告、懸念される中国の兵器近代化

 英国際戦略研究所(IISS)は、世界各国の軍事力に関する恒例の報告書「ミリタリー・バランス2018」を発表した。報告書は、欧米に肩を並べうる中国とロシアの軍事力に焦点が当てられ、もはや米国とその同盟国はこれまでの優位性…

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一強体制を強化する習近平氏

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 武警を中央軍委管轄下に 軍隊化で国内外に新たな問題  中国では、昨秋の共産党第19回大会(19大)で習近平総書記に権力を集中する一強体制が確立した。それから5カ月が経(た)とうとしているが、…

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殺し屋を返り討ち

地球だより  このほどマニラ首都圏で弁護士の男性がバイクに乗った殺し屋に襲撃される事件があった。  バイクに乗った3人組の殺し屋は、車で移動中の男性を待ち伏せして運転席に銃撃を加えた。ここでターゲットがお陀仏になるケース…

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