政治
党代表質問、定数削減には真摯に取り組め
通常国会は今年度補正予算についての麻生太郎財務相の財政演説に対する各党代表質問が行われ、昨年12月の衆院選後初の国会での論戦の幕を切った。 「イスラム国」によるとみられる邦人人質事件の発生で危機管理が喫緊の課題だが、…

国会開幕、安保法制整備を着実に進めよ
通常国会が召集された。安倍晋三首相は2014年度補正予算案と15年度予算案を早期に成立させ、経済政策「アベノミクス」の恩恵を中小企業や地方、低所得者層に広げていくことが求められる。 集団的自衛権行使を可能にする安全保…

民主党代表選、海江田路線を岡田代表継承
「原点回帰」で再編論封じ 民主党の代表選が行われた。同党の機関紙「プレス民主」1月2日号1面は「代表選を7日告示」の記事、1月9日号で「民主党代表選挙」の号外を出し、長妻昭、細野豪志、岡田克也の各氏3候補の公約を載せた…

社民党の衆院選、マイノリティー政党へ舵
同性愛者・石川氏が看板 社民党の12月の衆院選は吉田忠智党首になって初めての国政選挙であったが、結果は前回衆院選と大差なし。「月刊社会民主」1月号の巻頭は投票翌日(12月15日)の声明「第47回衆院議員総選挙の結果につ…

「自由民主」の選挙分析
業績評価し「格差」に警鐘/民意検証した川上和久氏 自民党の機関紙「自由民主」は1月20日号と1月27日号で、同紙が「計量政治分析の第一人者」と紹介する明治学院大学教授・川上和久氏による「『振り子現象』に終止符~与党圧勝…

安保強化へ宇宙基本計画の着実な取り組みを
政府の宇宙戦略本部(本部長・安倍晋三首相)が、安全保障と宇宙産業の育成を重視した新しい宇宙基本計画を決定した。 日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、宇宙を利用することでその能力を高めるとともに、脆弱(ぜいじゃ…

沖縄の民意と報道倫理
安倍晋三政権は1月14日、一般会計の総額が過去最大規模の96兆3420億円となった平成27年度予算案を閣議決定した。予算案の中で、防衛費は前年度比2・0%増の4兆9801億円が計上され、第2次安倍政権発足以降3年連続の…

岡田民主党新代表、明確な政策提示が不可欠だ
民主党の新たな代表に岡田克也氏が選ばれた。岡田新代表は党再生さらには野党再編も視野に「政権を担える政党」への脱皮を目指す。だが、その道筋は代表選を通じても不透明なままだ。これでは国民の不信感を払拭(ふっしょく)できまい…

15年度予算案、再増税に耐え得る環境整えよ
一般会計総額96兆3420億円の2015年度予算案が閣議決定された。過去最大規模の予算である。算定の前提になる政府経済見通しは、昨年4月の消費税増税により、14年度は実質マイナス0・5%と5年ぶりのマイナス成長に落ち込…

1票格差と選挙制度に思う
評論家 大藏 雄之助 公平なドイツ式併用制 納得いかぬ衆院の比例復活 昨年11月26日、最高裁大法廷が平成25年の参議院選挙の1票の格差について「違憲状態」と判決した。「当該選挙区の投票無効」の少数意見もあったが、もし…

民主党代表選、衆院選結果を踏まえた選択を
民主党の代表選挙がきょう告示される。衆院選挙で海江田万里代表が落選し辞意表明したのを受けたものだ。立候補する岡田克也元代表、細野豪志元幹事長、長妻昭元厚生労働相は信頼を喪失した同党の再建にどう取り組むのか、建設的な論戦…

地方過疎化の危機 苫小牧市議会議員 櫻井 忠氏に聞く
活性化、自ら考え行動する時期 第3次安倍内閣がスタートした。新内閣の柱はアベノミクスの進化とともに、地方創生の実現がある。人口減少、地方の過疎化に伴う自治体消滅の危機が叫ばれる中、地方創生をどのように実現していくか、苫…

海自待望の多機能艦
今年3月、海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」(ヘリコプター搭載護衛艦)が就役する。 「いずも」は大東亜戦争の緒戦に機動部隊の旗艦として活躍した旧海軍の空母「赤城」とほぼ同じ全長248㍍の飛行甲板を持ち、基準排水量1万…

第3次安倍内閣の安保課題
元統幕議長 杉山 蕃 7・1閣議決定法整備 中国軍備膨張に日米で対処 選挙が終わり、第3次安倍内閣が発足した。同内閣へ期待する政策について若干の所見を披露したい。第一は当然アベノミクスすなわち、経済、財政の着実な回復で…

共産党増進の問題に対処を
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 対外広報や格差問題で 来年は国内外に不穏な動き 今年は衆議院選挙で1年間の大切な国政関係の終結を迎えることになった。選挙期間中は日本の経済ミッションに同行してインドに出張していた…

「戦後体制脱却」へ前進せよ
編集局次長・政治部長 早川一郎 安倍晋三首相が衆院選での圧勝を受け第3次内閣を発足させた。組閣が第2次までだった祖父の故岸信介元首相が「もう一回総理をやらせてくれればもっとうまくやったのに」と安倍首相によく話していたと…

第3次安倍内閣、経済と安保で改革を断行せよ
第3次安倍内閣が発足した。中谷元氏を防衛相に起用した以外はすべて再任のスタートになる。安倍晋三首相が「アベノミクス解散」として経済政策を争点に衆院解散・総選挙を行い、国民の信任を受けたところである。公約した経済を筆頭に…

F35と日本の技術力
米国政府はアジア太平洋地域での最新鋭ステルス戦闘機F35の整備拠点として、日本とオーストラリアを選定した。航空自衛隊が導入する42機や在日米軍の所属機が整備の対象となる。 F35とはどのような戦闘機なのか。簡単に説明…

経済政策の課題残す衆院選
経済ジャーナリスト 尾関 通允 格差拡大に不満を映す 投票率低下と共産議席増に 第47回衆院選(14日投開票)では、予想通り自民と公明の与党が圧勝した。数字の上では確かにその通りだが、別の角度からの検証も欠かせない。ま…

民主党の代表落選、厳しい小選挙区制の審判
第一野党で戦後独立から初 民主党の機関紙「プレス民主」12月19日号は、「第47回衆院総選挙11議席増に」の主見出しも控えめで、サブ記事の「海江田代表が辞意表明――代表選実施へ」の見出しと海江田代表辞任会見の写真が重苦…

自民党の勝利、アベノミクス信任を強調
奇襲解散を機関紙は後追い 自民党の機関紙「自由民主」は、衆院選結果を12月23・30日号で「アベノミクスを信任 与党で3分の2以上を獲得」の見出しで報道した。自民291議席、公明35議席で公示前勢力と同じ326議席とい…

公明・共産の選挙結果
「第三極」にともに言及/共産に野党再編期の利 日刊で機関紙を出している公明党と共産党は15日に第47回衆院選の選挙結果が確定すると、それぞれ16日付の紙上で「公明35議席の大勝利」「共産党21議席 提案権獲得」などの見…

改革の本丸へ本格準備を
衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~(下) 自民・公明両党が衆院選圧勝で信任を得たことを受け、第3次安倍内閣が24日に発足する。安倍晋三首相は2014年度補正予算案と15年度当初予算案を早期に編成するため、全閣僚を再任させ…
