政治 rss

内容ある国会論戦を期待

政治ジャーナリスト 細川 珠生 TPPの意義を明確に 憲法改正、二重国籍問題も  連日報道される“小池劇場”に、すっかり話題を持っていかれたかのような安倍政権であるが、26日に始まった第192臨時国会では、重要テーマもあ…

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豊洲市場問題、求められる都政の抜本改革

 東京都の豊洲市場(江東区)の建物下で土壌汚染対策の盛り土が行われなかった問題は、「いつ、誰が」盛り土をしない方針を決めたのか内部調査では特定できなかった。  小池百合子知事には事実の徹底解明とともに都政の抜本改革が求め…

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各党代表質問、対案とチェックの質を高めよ

 臨時国会は各党代表質問に入り、衆院では民進、自民、公明、共産、維新の主要各党の質問が一巡し、夏の選挙後の参院では民進党の蓮舫代表が就任後初の質問に立った。新たな節目で、国会における与野党の論戦の質が高まることを期待した…

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首相所信表明、気盛んなれど勇み足は禁物

 臨時国会が開幕し、安倍晋三首相が所信表明演説を行った。憲法改正に挑戦する意気込みや2020年以降を見据えた国造りなど「未来」への言及も数多く、「志定まれば、気盛んなり」(吉田松陰)の名言を想起させる内容だった。  しか…

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朝日が陸自の「刀」を批判

 朝日新聞(9月7日付)社会面の記事「陸自エンブレムに日本刀 なぜ?」には呆れてしまった。朝日らしいと言えばそれまでだが、この記事には自衛隊に対する悪意さえ感じてしまう。  記事は、陸上自衛隊が記念品などに使うために作っ…

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富山政活費不正、公金私物化の蔓延にあきれる

 富山市議会(定数40)での政務活動費(政活費)の不正取得問題では、議長を含む自民党会派7人、民進党系会派2人の計9人が辞職し、公職選挙法の規定により11月6日に補欠選挙が行われる事態となった。  議長ら市議9人が辞職 …

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日本キューバ、関係強化で北朝鮮を牽制せよ

 安倍晋三首相が日本の現職首相として初めて、社会主義国キューバを訪問した。首都ハバナでラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、経済、北朝鮮問題などを協議した。 安倍首相が現職初訪問  首相はキューバの死因トップであるがん…

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首相国連演説、対北包囲網強化を主導せよ

 安倍晋三首相は国連総会の一般討論演説で「北朝鮮は今や、平和に対する公然たる脅威としてわれわれの正面に現れた。今まさに、国連の存在意義が問われている」と強調し、核実験や弾道ミサイル発射を強行する北朝鮮を痛烈に非難して国際…

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集団的自衛権の行使禁止は憲法上許されない

 安全保障関連法が成立して1年が経過した。これで安保法制は完備したと見る向きがいる一方、民進党は蓮舫新体制下でも集団的自衛権の行使容認部分を憲法違反とし、安保法を廃止するよう主張している。  いずれの見方も、大きな間違い…

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「民共共闘」継続へ、 主体性欠く“アンチ”路線

蓮舫民進 疑問の船出(下)  「公党間の基本的枠組みの約束は重い。維持していく」。蓮舫代表は17日の民放番組で、次期衆院選での共産党との選挙協力について聞かれ、民共共闘路線を継続する考えを示した。だが、疑問なのは「『与党…

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蓮舫民進 疑問の船出、 くすぶる「二重国籍」

蓮舫民進 疑問の船出(上) 問われる党のガバナンス  「向かうべきは巨大与党だ。(政権与党として)選んでもらえる政党に立て直していく先頭に立ちたい」。15日に開催された民進党臨時大会で、白いスーツ姿の蓮舫新代表はこう強調…

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民進党新代表、自覚と準備の不足を疑う

 民進党は臨時党大会で同党初の代表選を行い、岡田克也代表の後任に蓮舫代表代行を選出した。蓮舫氏は1回目の投票で6割近いポイントを獲得し、前原誠司元外相、玉木雄一郎国対副委員長の両候補に圧勝。新党になっても民主党政権崩壊後…

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「二重国籍」軽く見る民進

 民進党の新しい代表が9月15日に誕生する。代表選挙には、蓮舫、前原誠司、玉木雄一郎の3氏が立候補している。  正直言って、代表選挙は盛り上がりに欠けているようだ。このことは国民の多くが民進党に期待していない証拠でもある…

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拉致解決へ方策を

新閣僚に聞く 加藤勝信 働き方改革・拉致問題担当相  加藤勝信働き方改革・拉致問題担当相は6日、世界日報社を含む報道各社のインタビューに応じ、「働き方改革」の意義や北朝鮮による拉致問題などについて語った。 働き方改革に当…

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日中首脳会談、中国は大国の責任果たせ

 安倍晋三首相と中国の習近平国家主席との日中首脳会談が、昨年4月以来1年5カ月ぶりに中国・杭州で実現した。両首脳の会談は今回で3回目である。  日中摩擦の火種となっている東シナ海での中国の一方的なガス田開発や沖縄県・尖閣…

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民進党代表選、「民共共闘」見直しを明確に

 野党第1党・民進党の代表選が告示された。旧民主党が野党に転落後、4年近くに及ぶ低迷から、新たな党(民進党)に衣替えして党勢をどう立て直すのか。そのためのリーダーを蓮舫代表代行、前原誠司元外相、玉木雄一郎国対副委員長の3…

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日露首脳会談、したたかさが必要な領土交渉

 安倍晋三首相はロシア極東ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。北方領土問題を含む平和条約交渉について首相は「手応えを強く感じ取ることができた」と述べ、交渉の進展に強い意欲を示した。  経済協力が先行し、領土問題が置…

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新閣僚に聞く 貧困の連鎖解消を

新閣僚に聞く 鶴保庸介 沖縄・北方担当相  鶴保庸介沖縄・北方担当相は1日、世界日報社を含む報道各社のインタビューに応じ、沖縄振興策や北方領土対策などについて語った。 2017年度沖縄振興予算の概算要求額が今年度当初予算…

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「共謀罪」法案、テロ防止へ今回こそ成立を

 政府は「共謀罪」を織り込んだ組織犯罪処罰法改正案を次期臨時国会に提出する方針を決定した。  過去3回、国会に提出されたが、野党の反発などで廃案になった経緯がある。特に、テロをはじめとする犯罪の国際化等に対応したものであ…

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参院合区解消、改憲での抜本改革が筋だ

 全国知事会は、先の参院選で導入された「合区」によって都道府県ごとの意思が国政に届かなくなるとして、その解消に向けた改憲議論を求めている。  合区は「1票の格差」を是正するためのものだが、数合わせの“改革”はもはや限界だ…

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後方装備にも関心を

 防衛省は2017年度予算の概算要求で、防衛費を前年度当初よりも増やし、5兆168億円を計上する方針だ。今年度予算より2・3%増の予算要求額となっている。  尖閣諸島(沖縄県石垣市)など離島防衛を念頭に、2035年度配備…

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独立主権国家の憲法に直せ

「立憲主義」について(下) 理想掲げ現実対処を 新しい憲法をつくる国民会議会長 清原 淳平  日本は、一九五一年九月八日、サンフラランシスコで対日講和条約に署名し、翌年四月二十八日、ともかくも独立を回復した。そして六月二…

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空虚な中世的定義

「立憲主義」について(上) 新しい憲法をつくる国民会議会長 清原淳平 言葉の感覚に惑わされるな  近年、政治の世界、報道でも、「立憲主義」という言葉がやたらと使われている。なぜこの言葉が出てきたのか。  それは、北朝鮮の…

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