メディア批評 rss

都知事選に脱原発のシングルイシュー迫った朝日、毎日の肩すかし

◆選挙中に「原発」連載  東京都知事選で脱原発派候補が敗北した。とりわけ細川護熙(もりひろ)、小泉純一郎両氏の元総理コンビによるシングルイシュー(単一争点)化は都民から拒絶された。細川氏は次点どころか3位に終わった。朝日…

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内閣府職員死亡の謎解きも謎に終わる新潮、文春のスパイ説、失恋説

◆韓国絡みの情報不足  韓国に行っていたはずの内閣府のキャリア職員が北九州沖で遺体となって発見された。1月18日の発覚から3週間がたっているにもかかわらず、真相は明らかにされていない。週刊誌の格好の題材となりそうなものだ…

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子宮頸がんワクチン「自分で決める」と言うも勧奨した「every.」

◆「お祝い」接種で被害  子宮頸(けい)がんワクチンの副反応問題が今ほど表面化していなかった3年前、市の保健センターから予防ワクチン接種の案内が自宅に届いた。当時中学1年生だった次女を対象にしたものだったが、パンフレット…

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貿易赤字拡大で燃料費が主因と認めるも「原発再稼働」否定の朝、毎

◆日経など再稼働提案  2013年のわが国の貿易赤字が過去最大になった。通関ベースでみた貿易収支は、11兆4700億円の赤字で前年比65%増。東日本大震災が発生した11年以降、赤字は3年連続で額も年々拡大している。  各…

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NHK会長に個人的見解求め公式発言とする罠に嵌めた朝日、毎日

◆「一杯くわせた」の図  「嵌(は)める」というのは、「計略におとし入れる。だます。一杯くわせる」(広辞苑)ことだが、こういう場合、結果的に嵌めたことになりはしないか。NHK新会長の籾井勝人(もみいかつと)氏の就任記者会…

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米国のロボットブームの「影」も追求すべきだったアエラの特集

◆回診の時間省くロボ  アエラ2月3日号の特集記事「ロボット起業/米で大ブーム」は、米国でロボットが注目され、すでに機械産業の一分野としての地位を占め始めている様子を綴っている。SF映画「スターウォーズ」シリーズが、当の…

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鳩山政権普天間移設案を解決寸前と特集した「報ステS」の羊頭狗肉

◆「腹案」の存在は意外  テレビ朝日が1月26日に放映した「報道ステーションSUNDAY」の中に、「“幻”の普天間移設案」という特集があった。在沖縄米軍普天間基地の辺野古移転については昨年12月に政府と沖縄県が合意、長年…

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子宮頸がんワクチン論争、無視される親の教育権

 重篤な副反応で苦しむ少女が多数出たことで問題となっている子宮頸がんワクチンについて、現在続く論争の盲点を浮き彫りにする論考があった。科学技術社会論研究者の佐倉統による論考「風疹の流行と何もしないことの暴力性」(「中央公…

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少子化対策と「事実婚」、宗教的背景から離婚困難な仏

出生率アップより法律婚廃れる  昨年一年間に生まれた子供の数は、前年よりも6000人減って、103万1000人だった。3年連続の最少記録である。出生数が死亡数より少ないことで起きる人口の自然減は24万4000人で、こちら…

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衆院各党代表質問に対する各紙論調が印象づけた民主党の影の薄さ

◆責任野党と維新評価  政治家には、この国をどんな国にして治め国民を幸せにするのかという経綸(けいりん)の才、あるいは経済の語源である経国済民(経世済民=世を治め民を救済する)の志や情熱が活動の原動力になければならない。…

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戦前は軍国主義を煽り、戦後は共産主義褒めちぎった朝日135年

◆被害者面はおかしい  読売は「都知事選を問う」のシリーズで、原発を「時代遅れ」と決め付ける陣営に対して次のように述べている。  「それは、周辺に核保有国がありながら『非武装中立』を唱えた左翼・リベラル勢力の姿勢と重なる…

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外交素人のケネディ大使赴任は米国の日本軽視と喝破した文春、新潮

◆こちらも期待外れか  最近、日本はつくづく女性に“失望”させられている。当初、親日家だと思い込んでいたのが、実はとんだ「反日」というか、日本への理解がない御仁だったのだ。誰の話かというと、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領…

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実の親と暮らせぬ子供9割が施設入所の異常さを提起した「クロ現」

◆日テレに高まる批判  日本テレビ系列で放送中の「明日、ママがいない」に批判が高まっている。親による虐待、貧困、望まない妊娠などの理由から、実の親と暮らすことができない子供たちが入所する児童養護施設がドラマの舞台。  「…

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共産党の26回大会、「躍進」でも党勢挽回できず

戦後躍進を伏せる暗黒党史  日本共産党の第26回党大会が15日から18日まで行われ、同党機関紙「しんぶん赤旗」が報じた。昨年の参院選のためか、「この間の党躍進の息吹がみなぎり、涙あり、笑いあり、明るく、楽しい、素晴らしい…

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新執行部の「社会民主」、労組シフト示した論客陣

細る労働界で巻き返しか  社民党は昨年10月14日に吉田忠智党首が就任、党首・幹事長とも自治労出身者となり、新執行部は労組に軸足ならぬ両足を置く布陣となった。機関誌「社会民主」も2013年12月1日発行の12月号になると…

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自民党の運動方針、120万を目指す党員獲得

改憲へ「対話集会」盛り込む  自民党の第81回党大会が19日に開催され、同党機関紙「自由民主」1月28日号が報じた。衆参の選挙で自公与党が安定多数を得、2020年五輪開催が決まるなど政権党として幸運な時期を、安倍晋三首相…

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東電の新事業計画でまたも読売、産経と朝日、毎日、東京で対応二分

◆再稼働求める読・産  東電の新しい事業計画が政府に認定された。2012年5月の当初計画は、想定していた柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働のメドが立たず、計画の抜本的な見直しが迫られていたからである。新事業計画では、同原発2…

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都知事選で細川氏の「脱原発」に飛びついた朝日、毎日のご都合主義

◆都政社説で扱い無し  これこそ典型的なご都合主義だ。「脱原発」を前面に出して細川護煕(もりひろ)元総理が小泉純一郎元総理の支援を受け東京都知事選への立候補を表明すると、朝日と毎日はそれに飛びつくように15日付社説で「首…

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グローバル化時代に英語習得の必然性を指摘したダイヤモンドなど

◆東京五輪開催で拍車  日本人にとって英語学習は極めて難しい作業であることは間違いない。戦後、日本では中学生(現在は小学5年生)から英語を学び、高校・大学とおよそ教育機関で10年以上も勉強する。しかしながら、それだけ勉強…

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アフリカ現地の教育に尽力する稀有な日本人を扱ったNHKBS1

◆首相の訪問が契機に  NHKBS1で夜10時(月曜日~金曜日)から、世界の時事的な動きに沿って、テーマを立てながら解説する番組「ワールドWAVEトゥナイト」(WWT)がある。  14日はモザンビークで日本の支援でつくら…

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薬効データ改竄告発で真相解明と健全な産学協同を求めた読、経、産

◆製薬会社告発は当然  のっけから私事で恐縮だが、昨冬から高血圧治療で降圧剤の処方を受けることになった。担当医師との問答は「あのぅ、あの薬じゃないでしょうね?」「大丈夫ですよ。安い方の薬を出しましたからご安心ください」で…

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少数例外をもって「多様化する家族」とタレ流した詐欺まがいの報道

◆「家族観対立」で毎日  家族のあり方をめぐる論議が今年、本格化しそうだ。毎日9日付は、自民党が不妊治療の技術高度化や「家族観多様化」を背景に、党内のプロジェクトチーム(PT)や法務部会で、第三者が関わる生殖補助医療での…

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「靖国参拝」の動機探った文春、米国内反応を綴るニューズウィーク

◆米政権の文化理解は  安倍晋三首相の靖国神社参拝は、「オウンゴール」(豪紙)だとか、「お粗末な大誤算」(米誌)などと批判されているが、当の首相は「世界中からの批判」(韓国紙)で今後の参拝を控えるかと思いきや、さらに参拝…

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