メディア批評
統一地方選前半戦結果 維新や造反保守に批判票
不十分な野党側の受け皿 参院選の前哨戦である統一地方選挙は、7日に前半戦の11道府県知事選、41道府県議選、6政令市長選、17政令市議選の投開票が行われ、各政党メディアが取り上げた。注目された大阪府知事・市長ダブル選で…
「公明」の「平成」対談 責任自覚したPKO法
自衛隊参加で野党の分水嶺 平成時代は今月で最後になる。公明党の機関誌「公明」5月号は、「『平成』回顧から望む新たな潮流」という特集を組み、巻頭で山口那津男代表と橋本五郎読売新聞特別編集委員の対談を載せた。 この中で、…
韓国禁輸でWTO日本逆転敗訴に怒り心頭の産経、冷静過ぎる朝日
◆「釈然としない」判断 2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、韓国が福島など8県産の水産物輸入を禁止している問題で、世界貿易機関(WTO)の最終審に当たる上級委員会は、禁輸を「不当」と見なした紛争処理小委員会(パ…
9条改正派が7割でも改憲支持が縮んでいるように伝える共同世論調査
◆改憲が「必要」は63% 共同通信社は憲法記念日の5月3日を前に実施した憲法に関する世論調査の結果をまとめた。在京紙では東京と産経、地方紙では多くが「9条改憲首相案支持40% 安倍政権下54%反対」との見出しで報じてい…
現役医師が「医療費高すぎ国家を危うくする」と警鐘鳴らす新潮連載
◆75歳以上は緩和医療 週刊新潮に連載の『医の中の蛙』86回(4月11日号)で、執筆者の医師・里見清一氏が「医療費が高すぎて国家を危うくする」という趣旨の持論を展開している。年金や医療費などの社会保障費の増大が続いてい…
大阪都構想に示された民意にも議論促すばかりの朝・毎と変わらぬ読・産
◆的確だった毎日社説 7日投開票の統一地方選前半戦の最大の焦点は、大阪維新の会が大阪都構想への再挑戦を訴えて仕掛けた大阪ダブル選に対する府民の審判であった。これについては後述し、まず大阪ダブル戦にすっかり食われた形とな…
恣意的な世論調査で元号を貶めようとする朝日のダブルスタンダード
◆元号反対の論調今も 新しい元号「令和」に国民は大いに沸いた。新年度が始まる4月1日の発表で、天皇のご譲位に伴う新元号だけに、まるでお正月を迎えるような風景だった。 朝日6日付メディア欄は「令和フィーバー 報道も過熱…
新元号「令和」決定報道で2誌に欲しかった中韓の“由来”強調への反論
◆文春が「裏事情」詳述 新元号が決まり、日本中が「令和」で沸き立っている。週刊誌もこの話題でどう誌面を作るかが腕の見せどころとなる。 週刊新潮(4月11日号)は「『新元号』報じられない20の謎」をトップに持ってきた。…
「一帯一路」推進へ中国とパキスタンが「悪魔の取引」と米FP誌が警告
◆中国がJeMを支援 インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインド側で2月14日に爆発があり、治安要員少なくとも36人が死亡、両国間の緊張が一時高まった。犯行声明を出したパキスタンのイスラム過激派「ジェイシモ…
辺野古移設が唯一の方法、普天間の機能は必要不可欠
《 沖 縄 時 評 》 在沖米軍トップらとマスコミが意見交換 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設をめぐり、「基地反対」が沖縄の民意のように県内外のメディアは報じている。しかし、一般的な県民意識としては…
日銀短観で景況大幅悪化でも楽観の日経、増税実施再考に触れぬ各紙
◆財政再建重視の読売 新年度スタートの1日は、新元号が「令和」に決まったという明るいニュースとともに、「企業の景況感が大幅悪化」という芳しくない報道もあった。ここで取り上げるのは後者の、3月日銀短観(全国企業短期経済観…
数字を水増しして大仰に報じ「民意」を演出する沖縄地元紙のトリック
◆警察発表やめさせる 「詭計(きけい)。奸策(かんさく)。ごまかし。たくらみ」。トリックを広辞苑で引いてみると、こうある。沖縄の地元紙を読んでいると、ついトリックという言葉が浮かんでくる。うっかり真に受けようものなら、…
世界を揺るがす中国経済の大失速と日本経済への影響を特集した2誌
◆28年ぶりの低水準に 中国経済の減速が止まらない。中国政府は今年1月21日に2018年の国内総生産(GDP)を前年比6・6%増と発表した。これは17年の6・9%増を下回り28年ぶりの低水準となった。経済減速の背景には…
白人至上主義者乱射事件を反トランプ大統領に仕立てる「サンモニ」
◆移民ら50人が犠牲に ニュージーランド(NZ)のクライストチャーチで起きたイスラム礼拝堂を襲った銃乱射事件は、28歳のオーストラリア人男性、ブレントン・タラント容疑者が反移民や白人至上主義の思想を持ち、イスラム教徒移…
子供のスマホ使用 脳の発達を阻害する
川島氏「人をサルにする道具」 大阪府教育庁が公立小中学校で児童・生徒のスマートフォン(スマホ)や携帯電話(ケイタイ)の持ち込みを新年度から認めるという。学校にいる間は電源を切り、災害時や緊急時の連絡手段として、学校が許…
イチロー引退、選手と観客の思いが凝縮する幸福な時間に共感した朝日
◆各紙一斉に功績称賛 「数々の金字塔を打ち立てた偉大な野球選手が、バットを置いた。輝かしいプレーは多くの人々の記憶に残るだろう」(読売・社説)。「平成という一時代に日本のプロ野球から雄飛した大リーグで縦横無尽に活躍し、…
「御代」「血脈」の概念を持ち合わせず「自分だけ」の虚しい朝日の反元号
◆連続性直覚さす元号 新しい元号が1週間後に発表され、来たる5月1日から次なる御代へと移る。こうして国民は天皇を軸に時を同じくする。何という素晴らし伝統だろうか。 拓殖大学学事顧問の渡辺利夫氏は山梨県の生家を解体した…
世界の通信技術企業の戦いの現状を詳述するNW日本版「5Gの世界」
◆米中が主導権を争う 「5G」という言葉がメディアにしばしば登場する。次世代通信規格のことである。新しいだけではない。これまでの生活を一変させる革新的な技術なのだという。 アメリカと中国が「貿易戦争」の真っ最中だ。「…
自力人工授精でできた“父子”を「新しい家族」と美化し「仰天」させた日テレ
◆本人の顔を出し紹介 昨年12月23日付の本欄で、筆者はNHKEテレ「ねほりんぱほりん」(同5日放送)に出演したレズビアン(女性同性愛者)カップルの出産までの行動を批判的に取り上げた。女性2人が同じ男性から精子の提供を…
「自由民主」の「竹島の日」
「強烈な怒り」決議1面に 文在寅政権に問題を絞れ 文在寅政権下の韓国とわが国との関係悪化を背景に、自民党の機関紙「自由民主」(3・5)は1面に2月22日の「竹島の日」を特集した。親北朝鮮左翼政権が支配する韓国の対日姿勢…
大阪ダブル選「維新」包囲網
「公明」に「都構想」決裂経緯 「自由民主」「赤旗」薄い連帯 地域政党・大阪維新の会の大阪府知事・市長の辞職によるダブル首長選は、統一地方選挙の注目対決だ。大阪市を廃止して府に権限を集中させ、東京都・23区のように府と4…
主要企業回答の賃上げ低迷に成果主義の勧めを強調する日経社説
◆労使協調が賃金抑制 2019年春闘で自動車や電機など主要企業の、労働組合の要求に対する一斉回答は、前年水準を割り込む数字が相次いだ。基本給を底上げするベースアップ(ベア)は6年連続となったが、景気の先行き不透明感から…
大阪ダブル選を批判する朝日・毎日の狙いは維新潰し・改憲潰しに
◆堺屋氏の大阪改革熱 2月に亡くなった評論家の堺屋太一さんの本名は、池口小太郎という。先祖が安土桃山時代に堺から大坂の谷町に移住した際、「堺屋太一」を名乗ったので、それをペンネームとした。堺は住民自治の都市国家、谷町は…