教育
可能性秘める僻地教育
北海道教育大へき地・小規模校教育センター副センター長 川前あゆみ氏に聞く 地方の人口減少が進む中、小中学校の小規模校化が加速している。そうした中で文部科学省はソサエティ5・0に合わせてGIGA構想の普及に余念がない。僻…
秋田県、「ストリートピアノ」で街おこし
設置率1位、人と地域の交流の場に、イベントで魅力発信 秋田県内には、誰でも自由に弾くことができる「ストリートピアノ」が街角や公共施設の約20カ所に設置されている。人口100万人当たりのフリーピアノ設置台数は秋田の12台…
地方の人口減少進む、岐路に立つ学校部活動
地方の人口減少が進む中で放課後、生徒がスポーツや文化に親しむ部活動の存続を危ぶむ声が高まっている。そうした中で北海道教育委員会(以下、道教委)はアンケート調査やフォーラムを実施することで地域部活動の現状や課題、対応を検…
明け方に見える「かぎろひ」と影絵の思い出
「東の野に炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ」 昨年12月の半ばころ、夜勤明けの早朝、自転車で家路を急いでいると、ふと、この和歌が浮かんだ。炎(かぎろひ)とは、辞書的には「東の空に見える明け方の光、曙光(しょこう)…
「阿吽の呼吸」 脳科学からアプローチ
OISTがサッカーJ2のFC琉球と共同研究へ 沖縄科学技術大学院大学(OIST、ピーター・グルース理事長)とサッカーJ2のFC琉球を運営する琉球フットボールクラブ株式会社(倉林啓士郎・代表取締役会長)はこのほど、脳科学…
雑煮におせち、正月につなぐお袋の味
元日の朝に食べる雑煮に入れる餅は、東日本が四角で、西日本は丸と相場が決まっている。しかし、わが家では毎年、西日本出身の家内が作る雑煮は薄味だが餅は四角い。東北生まれの筆者の実家から年末に届く餅を使っているからだ。家内に…
動物飼育の中止への懸念
世話することで育つ心 地域で預かるシステム模索 コロナ禍で長期休学やリモート授業が増える一方で、児童・生徒と教師の間で「分かる楽しさ、知る喜び」の感動の共有が減っている。その代表的な例は、動物飼育を通じた“情操教育”。…
緊張続く教育現場 「第6波」に備え予防教育に工夫
「正しく知って 正しく恐れる」 新聞・動画、クイズ形式の授業 新規感染者が激減する一方、新しい変異株「オミクロン株」が今年、猛威を振るう可能性があり、教育現場は緊張が続く。文部科学省は「第6波」を警戒しながら、インフル…
心の余裕を持って子供や部下を育てるには
最近、学生時代の友人から孫の写真と近況を知らせるメールが届いた。1歳になるかならないかのお孫さんが家庭菜園で育てたサツマイモをおいしそうに食べたり、丹精込めて育てた大根の煮物を食べて、顔いっぱいの表情で“ジイジ”にアピ…
デジタル機器を活用した教育 推進派と慎重派
《 記 者 の 視 点 》 二極対立ではなく、相互の利点を生かし合う授業を 児童1人に1台のデジタル端末機器が学校に配布されている。教員の働き方改革が叫ばれる昨今だが、旧態依然たる黒板授業を中心にする慎重派教員と、新し…
自分を振り絞った子供たちの力作1704点
金沢ふるさと偉人館で恒例の自画像展、今年で14回目 金沢市の金沢ふるさと偉人館で、恒例の「自画像展-自分を見つめ、自分を描く-」が開かれている。幼児から中学生の子供たちが、三面鏡などに映る自分を見詰めて、懸命に描いた作…
生涯未婚率公表、「婚難」解消の未婚対策とは
先日、都道府県別の生涯未婚率が公表された。女性は高知の20・3%が東京を抜きトップ。男性の上位県は岩手、青森、埼玉、高知が28%台だ。データ分析したコラムニストの荒川和久氏によると、2040年に未婚率が男性30%、女性…
北秋田市の移住支援が充実、まずは1泊400円
秋田県北部の北秋田市が移住者を募集している。移住体験用の住居を設け、おためし移住やワーケーションを体験できる。移住者には引っ越し費用等の助成や、住まい・育児などの手厚い支援策を用意。移住者は年々増加傾向で、近年はクマな…
期待高まるへき地・小規模校へのICT導入
少子高齢社会の到来で人口減少が進み、地方においてへき地・小規模校が増加している。一方、ICT(情報通信技術)を導入することでへき地校などが抱える課題を解決しようとする取り組みが始まっている。北海道教育大学ではこのほど、…
美しい人生の落葉の時を過ごしたい
最近、高齢者の運転する車による事故が気になる。9日には、愛知県で74歳の男性が運転する乗用車が散歩中の保育園児の列に突っ込み、園児7人が軽傷を負った。運転男性は体調不良を訴え病院に搬送されたが意識不明の重体だという。同…
宇宙港構想、沖縄の子供に夢ある宇宙の教育を
下地島空港にロケット発着基地構想、宇宙産業振興拠点に 航空パイロット訓練地としてかつて知られていた沖縄県の下地島空港(宮古島市)が、宇宙産業振興の拠点としての第一歩を踏み出している。その旗振り役となっているのが、宇宙旅…
コロナ収束で笑顔戻る陰で、交流が生きる力に
新型コロナの感染拡大が深刻だった頃、故郷に住む姉(70)が頻繁に電話をかけてきた。両親とも泉下の人となると、「何でも話せるのは姉弟だけ。寂しい」と言って、時には受話器から涙声が聞こえてくることもあった。 生来の心配性…
子供時代の体験や生活習慣が成長に大きく影響
子供の時の自然体験や社会体験、あるいは規則正しい生活習慣が、その後の成長に大きな影響を与えるという調査結果が公表されている。 一つは、15年前に始まった「早寝早起き朝ごはん」運動の全国協議会が調査したもので、子供の頃…
木育教室、思い思いの発想で積み木の街づくり
金沢市内の幼稚園で「木育(もくいく)教室」が開かれた。園児たちに木と触れてもらい、その良さを知ってほしいと、一般社団法人石川県建築士会青年委員会が開いた。2種類の木片を持って重さを比べ、チップの匂いをかいで違いを学んだ…
有識者会議ヒアリング、こども庁より子供予算を
こども庁創設に向けて子供政策の見直しを検討する政府の有識者会議の4回のヒアリングがほぼ終わった。議論は虐待、不登校、子供の貧困など、多岐にわたった。子供支援の実践者によるプレゼンで興味深かったのは佐賀県の認定NPO法人…
秋田市、フレイル予防で健康長寿の街づくり
東大高齢社会総研と協定、「フレイル予防講演会」を開催 「命が尽きる直前まで身体も心も元気に過ごしたい」と誰もが願う。近年「フレイル予防」が広がっている。秋田市でも本格的な取り組みがスタートした。 フレイルとは、要介護…
子供たちに安心できる居場所の設置が不可欠
全国的に増加する不登校生徒、その傾向は北海道でも同じだ。こうした不登校に陥った児童生徒に対して学校や地域はどのように支援すべきかをテーマとするセミナーがこのほど札幌市内で開かれた。民間団体の北海道人格教育協議会が主催。…
還暦を過ぎ、だんだん日常になっていく死
最近、親しい人たちが相次いでこの世を去っている。来年、高齢者の仲間入りをする筆者にとって、死は既に日常的で身近なものになったようだ。 幼い頃、死は暗闇と同じだった。母や父と同じ布団で寝ているのに、自分だけが目を覚まし…