上昇気流 rss

「元朝(がんちょう)や神代の事も思はるゝ」…

 「元朝(がんちょう)や神代の事も思はるゝ」(守武)。明けましておめでとうございます。きょうから2017年。元朝とは、元日の朝のことである。毎年のことながら新年の朝を迎えると、そのたびに生まれ変わったような気持ちになるの…

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小紙に昨日掲載された「今年の10大ニュース」…

 小紙に昨日掲載された「今年の10大ニュース」国内編と海外編を見ながら、改めて大きなニュースの多い年だったと思う。米大統領選挙ではまさかのトランプ氏勝利。そして、これも大方の予想を裏切っての英国民投票での欧州連合(EU)…

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焼き鳥を串から外して食べる客が最近増えて…

 焼き鳥を串から外して食べる客が最近増えているそうだ。それに対し、店側がインターネット上で「やめてほしい」と強く要請したことが話題になっている。「わざわざ串に刺したのだから、そのまま食べてほしい」というのが店側の要望だ。…

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東京の今を捉えた写真展「東京・TOKYO」…

 東京の今を捉えた写真展「東京・TOKYO」が東京都写真美術館で開催されている。総合開館20周年を記念した企画で、将来性のある作家に注目した「日本の新進作家vol.13」。  6人が出品している。そのイメージを「混沌」と…

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評論家の小浜逸郎さんが「老人運転は危険か」…

 評論家の小浜逸郎さんが「老人運転は危険か」(Voice1月号)の中で、世の“常識”に反し「若者より高齢者のほうが事故を起こす割合ははるかに低い」という資料を紹介している。  これによると、免許保有者のうち65歳以上の高…

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ハワイ・ホノルルにきょう未明(現地時間…

 ハワイ・ホノルルにきょう未明(現地時間26日午前)到着する安倍晋三首相は明朝(同27日午前)、オバマ米大統領と会談後に、真珠湾攻撃で海に沈んだ米戦艦アリゾナの上に建つ追悼施設「アリゾナ記念館」をそろって訪問。犠牲者を慰…

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強風、木造建築の密集、消防の不備などの…

 強風、木造建築の密集、消防の不備などの悪条件が重なった新潟・糸魚川大火だが、死者が出なかったことは不幸中の幸いだった。菅原進一・東京大名誉教授(建築防災学)は「消防だけに頼るのでなく、住民も消火や延焼防止の訓練をしてお…

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「枝深きにもまたゝきて聖樹の灯」(小路生雅)…

 「枝深きにもまたゝきて聖樹の灯」(小路生雅)。きょうはクリスマス。この季節、浮き立つような気持ちになるのは、少し前からクリスマス・ソングが盛んに流されるからだろう。街で目立つのも、ケーキを販売する店や街路のイルミネーシ…

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83歳の御誕生日を昨日迎えられた天皇陛下。…

 83歳の御誕生日を昨日迎えられた天皇陛下。皇居の一般参賀には約3万8000人が訪れ、天皇誕生日としては即位後最多という。退位の御意向を示唆されたビデオメッセージ公表で、陛下と陛下の御健康を願う国民との絆がさらに強まった…

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『木佐木日記』(中央公論新社・上下巻)は…

 『木佐木日記』(中央公論新社・上下巻)は、大正時代の「中央公論」編集者木佐木勝の業務日記だ。ジャーナリズム史を語るに必須の文献と言われる。  名編集者との評価が高い滝田樗陰(ちょいん)の思い出、有島武郎心中事件、関東大…

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映画は世界で起きていることを知るための…

 映画は世界で起きていることを知るためのよい手掛かりになる。米国は今も海外に兵士を送り出していて、映画でも戦争の新たな形態や兵士の苦悩、家族の悩みなどさまざま描かれている。  テロ組織の首謀者ビンラディン容疑者襲撃を映画…

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東京・渋谷区神宮前の江戸前寿司屋「おけいすし」…

 東京・渋谷区神宮前の江戸前寿司屋「おけいすし」の親方、鈴木正志さんがこのほど『おけいすし 江戸前にこだわる「寿司屋ばなし」』(講談社)を上梓(じょうし)した。  「私どもの寿司をひと言で言うなら、まず『世界にひとつ』と…

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経済協力開発機構(ОECD)が今月6日に…

 経済協力開発機構(ОECD)が今月6日に公表した72カ国・地域の15歳(日本は高校1年)約54万人を対象とした国際学習到達度調査(PISA、2015年)では、日本は科学的応用力が2位(前回12年4位)、数学的応用力が5…

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福沢諭吉の著書に『痩我慢の説』がある。…

 福沢諭吉の著書に『痩我慢の説』がある。明治24年、勝海舟と榎本武揚について論じた同名の草稿が、諭吉の主宰していた「時事新報」で後に公表されまとめられたものだ。  その中で諭吉は、敵に対して旗色がよくない場合でも、力の限…

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「満天の枯野の星のみなうごく」(松本浮木)…

 「満天の枯野の星のみなうごく」(松本浮木)。公園の木々の枯れ葉が落ち、明るい空が広がっている。敷石の道には、時々ハトが舞い降りて来てエサをついばむ。この冬枯れの中で虫が活動しているのかどうかは分からないが、ハトがせっせ…

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ロシアの民芸品にマトリョーシカ人形がある…

 ロシアの民芸品にマトリョーシカ人形がある。日本のこけしに似ているが、一番の特徴は中が空洞になっていて小さな人形が入っていること。それを開けるとさらに小さな人形が出てくる。  安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領の会談が…

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インターネット上の記事の信頼性が高いと…

 インターネット上の記事の信頼性が高いと思ったことはない。大隈重信を大隅重信と表記し、信じ難いことだが、「おおすみ」と振り仮名が振ってある記事を目にしたことがある。「隈」と「隅」は似ているが別の文字だ。ネットを使い始めた…

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冬鳥の飛来する季節である。東京・板橋区にある…

 冬鳥の飛来する季節である。東京・板橋区にある浮間公園の大きな池にも、ユーラシア大陸から日本海を渡ってやって来た鳥たちが、疲れを癒やすように浮かんでいる。  オナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなどカモ科の鳥たちのほか…

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米国国内の鉄道網は、20世紀までに大陸横断鉄道…

 米国国内の鉄道網は、20世紀までに大陸横断鉄道をはじめほぼ完成した。ところが、この10年ほど経済効果と省エネ対策のため、高速化と鉄道網の新たな整備を進める機運が出ている。  その実現に一歩踏み出したのが、米南部テキサス…

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1年のニュースを振り返り、日本の今年を…

 1年のニュースを振り返り、日本の今年を総括する師走半ばである。今年は気象・自然災害が列島を揺るがせた。4月14日に熊本県で観測した震度7の地震(マグニチュード=M6・3)は実は「前震」。  本震は翌々16日に襲った震度…

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「戸の隙におでんの湯気の曲り消え」(高浜虚子)…

 「戸の隙におでんの湯気の曲り消え」(高浜虚子)。知人からおでんの差し入れがあった。味がよく具に染み込んでいて久しぶりに懐かしい思いをした。  おでんは俳句の冬の季語でもある。稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には「もとは…

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開場50周年を迎えた東京・千代田区の国立劇場で…

 開場50周年を迎えた東京・千代田区の国立劇場で、記念の文楽「通し狂言仮名手本忠臣蔵」が上演されている。人形浄瑠璃の名作「仮名手本忠臣蔵」は、人気の六段目「早野勘平腹切の段」など、よく上演される。しかし大序から十一段目ま…

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日本の近代文学史上、第一の地位を占めるのは…

 日本の近代文学史上、第一の地位を占めるのは夏目漱石だ。森鴎外の存在も大きいが、漱石には及ばない。志賀直哉、芥川龍之介が読まれなくなり、谷崎潤一郎が躍進した事実はあるが、漱石は国民的作家として今でも多くの読者を集めている…

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