上昇気流
『伊勢物語』(第6段)に、駆け落ちした…
『伊勢物語』(第6段)に、駆け落ちした男女のうちの女が鬼に食い殺される話が載っている。雷雨の中、2人は都から逃亡するが、川のほとりに1軒の蔵を見つけて入り込んだ。 女を奥に入れて、男は戸口に立って警戒していたが、夜が…
東京都板橋区の高島平団地のある一帯は、昭和…
東京都板橋区の高島平団地のある一帯は、昭和40年代に開発される以前には、「赤塚田んぼ」と呼ばれた水田地帯だった。水田がなくなった今でも、農業の様態が祭礼として保存されている。 それが2月13日(旧暦正月13日)の夜、…
激しい暴風雪の中で北海道電力泊原発3号機…
激しい暴風雪の中で北海道電力泊原発3号機(停止中)で事故が起きた――こうした想定の下に、域内の泊村で原子力総合防災訓練が実施された。政府の総合防災訓練が真冬に行われるのは初めてだ。 訓練では、悪天候で避難ができない住…
安倍晋三首相とトランプ米大統領の日米首脳…
安倍晋三首相とトランプ米大統領の日米首脳会談が行われた11日(米国時間10日)は、今年最大の寒波の影響で、昼間でもコートを突き抜ける寒風が吹く日だった。そんな寒さのこたえる中で、小田急小田原線の本厚木駅(神奈川県)前で…
愛知県・渥美半島から菜の花の便りが届いて…
愛知県・渥美半島から菜の花の便りが届いている。それは不思議ではないのだが、東京で菜の花が咲いているのを見たという話を聞いた。 知人が作っている家庭菜園の隣人の畑で開花したそうだ。季節外れのタンポポなどは時々見掛けるが…
世界日報は、本日2月11日付号をもって創刊…
世界日報は、本日2月11日付号をもって創刊1万5000号を迎えた。読者の皆様のご愛読のたまものと感謝申し上げます。 創刊号を世に送り出したのが1975年1月1日。当時は東西冷戦の真っ直中で、その年の4月には南ベトナム…
文章を書く際、文頭は1字空けて段落を作る…
文章を書く際、文頭は1字空けて段落を作るのが普通だ。だが、そうした書式が最近揺らいでいる、という新聞報道があった。LINE(ライン)やフェイスブックなどインターネット交流サイト(SNS)の普及が原因だと記事は指摘するが…
気象学者の故山本三郎さんは冬の富士山に…
気象学者の故山本三郎さんは冬の富士山に百数十回も登ったという登山家。2004年に閉鎖された気象庁の富士山測候所に勤務していたので、その回数は登山でもあり、通勤でもあった。 登るたびに新しい局地気象に出会い、「いまさら…
政府は、訪日外国人数の倍増を目標に、新たな…
政府は、訪日外国人数の倍増を目標に、新たな観光地開拓を呼び掛けるが、そう簡単ではないようだ。日本旅行業協会の田川博己会長(JTB会長)も「旅行会社の企画力が落ちた」ことを認めている。 そのJTBの2017年の訪日客向…
北方領土の日、4島返還が日露協力の前提だ
37回目の「北方領土の日」を迎えた。第2次大戦末期に旧ソ連は、択捉島、国後島、歯舞群島、色丹島を不法に占拠し、戦後70年以上が経過した現在もその状態が続いている。安倍晋三首相はきょう開催の北方領土返還要求全国大会でロシ…
スーパーのお惣菜コーナーに竹の子の料理や…
スーパーのお惣菜コーナーに竹の子の料理や炊き込みご飯弁当などが並んでいる。近所の人から「庭で芽を出したので」と頂いた蕗(ふき)の薹(とう)を刻んだ合わせ味噌(みそ)に、待ち遠しい自然の春の兆しを少しばかり。「ほろ苦き恋…
東京工業大は、ノーベル医学生理学賞を受賞…
東京工業大は、ノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典栄誉教授(71)から寄付された1億円を基に「大隅良典記念基金」を設立した。当面は2018年に同大に入学する学生から、一定額の奨学金を支給する計画だ。 今後、若手研究…
「早春賦とは風の音水の音」(田上頼子)。歳時記では…
「早春賦とは風の音水の音」(田上頼子)。歳時記では、2月は「春」になる。実際にはまだ寒さが残っているので、季語の「寒明け」「早春」「春浅し」などがこの時期の句には使われている。 とはいえ、季節は確実に移り変わろうとし…
きょうは立春。厳密には雨水の前日の19日まで…
きょうは立春。厳密には雨水の前日の19日までが、二十四節気の立春に当たる。空気はまだ冷たいが、日脚は確実に伸びてきている。 「袖ひちてむすびし水の凍れるを春立つ今日の風やとくらむ」。『古今和歌集』春歌上の紀貫之の歌で…
曜変天目茶碗は、陶芸作品の最高峰と言われる…
曜変天目茶碗(ちゃわん)は、陶芸作品の最高峰と言われる。12~13世紀、中国福建省で焼かれた。現在、世界に3点が存在し、いずれも日本(東京、大阪、京都)にある。3点とも国宝だ。 昨年12月、人気テレビ番組「開運!なん…
マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙…
マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙―サイレンス―』が公開され、話題を呼んでいる。遠藤周作の同名の小説を映画化した作品で、同監督は「神の沈黙」という原作者と同じ問題意識を抱いていたそうだ。 この小説は1971年、篠…
2020年東京五輪・パラリンピックの大会公式…
2020年東京五輪・パラリンピックの大会公式グッズに、伝統工芸品「東京染小紋(そめこもん)」の技法を生かした風呂敷が決まった。大会エンブレム「組市松紋(くみいちまつもん)」があしらわれている。 オンラインショップで先…
日本と韓国の間は今年のわずか1カ月の間に…
日本と韓国の間は今年のわずか1カ月の間に、平成27(2015)年末のいわゆる慰安婦問題をめぐる日韓合意以前に戻ったような憂慮される事態となっている。韓国側の釜山の日本総領事館前の「慰安婦像」、竹島への設置の動きなどは合…
朝日新聞が「慰安婦問題を考える」と題した…
朝日新聞が「慰安婦問題を考える」と題した不定期連載を行っている。 昨年11月30日付18面記事では「日韓の研究者の指摘」として「戦時中に朝鮮半島で慰安婦を数多く集めることを可能にしたのは、日本の植民地支配下で人を動員…
「信心に末法はなし初不動」(山口笙堂)…
「信心に末法はなし初不動」(山口笙堂)。俳句の歳時記で1月は「初」という語が付く季語が多い。もちろん「初鰹(はつがつお)」のように夏の季語もあるが、ほとんどは1月。その最後を飾るのが「初大師」「初天神」「初不動」。 …
兵庫県加古川市の鶴林寺は「播磨の法隆寺」…
兵庫県加古川市の鶴林寺は「播磨の法隆寺」と呼ばれる聖徳太子ゆかりの名刹(めいさつ)。「日本書紀」や寺伝によると、高句麗の渡来僧、恵便が初代住職で、教えを受けた聖徳太子の命により創建された。在日韓国人にとっても、誇らしい…
トランプ米新大統領は大統領選で「メキシコ…
トランプ米新大統領は大統領選で「メキシコとの国境に壁を造る」「イスラム教徒の入国禁止」などの政策を打ち出して旋風を巻き起こした。テロや不法移民に対する国民の危機感をあおって支持を集める狙いがあったのだろう。 トランプ…
イタリアのランペドゥーサ島は、シチリア島…
イタリアのランペドゥーサ島は、シチリア島からさらに南西へ220㌔の所にある、人口5500人の漁村。この30年間、アフリカ大陸から船で逃れてきた難民の中継地になってきた。 ジャンフランコ・ロージ監督はこの島に1年半滞在…