上昇気流
中学校の新学習指導要領が告示され、保健体育…
中学校の新学習指導要領が告示され、保健体育の「武道」に旧日本軍の銃剣術の流れをくむ「銃剣道」が盛り込まれた。これに対し、朝日新聞は「波紋が広がっている」(4月1日付)と早速難癖を付けている。 「ネット上では『銃剣道っ…
「あふむけば口いつぱいにはる日かな」(成美)…
「あふむけば口いつぱいにはる日かな」(成美)。夏目成美は江戸後期の俳人である。本業は武家相手に米の仲介業をした蔵前の札差(ふださし)で、商人としての顔を持っていた。一方、俳諧をたしなみ、寛政時代の三大家の一人と言われた…
まるで韓流の歴史ドラマを見ているよう、と…
まるで韓流の歴史ドラマを見ているよう、と思った人も多いだろう。韓国の朴槿恵前大統領が収賄などの容疑で逮捕され、ソウル拘置所に収監された。つい数カ月前まで権力の頂点にあった人物が、独房で過ごす身となった。 与党・自由韓…
国会などの証人喚問と言えば、証人の「記憶に…
国会などの証人喚問と言えば、証人の「記憶にない」という発言がおなじみだ。「そういう事実はない」と答えれば、後で発覚した時に困る。事実があったかなかったかも含め、自分の記憶の中にはないという含みがある。 問いへの回答に…
ベテランとは豊かな経験と優れた技術を持つ…
ベテランとは豊かな経験と優れた技術を持つ人のことで、登山界でもこの言葉がよく使われる。だがベテランだからといって、その人物が決して遭難事故を起こさないとは限らない。 登山家の遠藤由加さんは18歳で登山を始め、徹底した…
北海道と本州を結ぶ北海道新幹線(新青森…
北海道と本州を結ぶ北海道新幹線(新青森-新函館北斗、約149㌔)が開業から1年を迎えた。新函館北斗駅が函館市中心街から離れている上、札幌への延伸が2030年度末の予定であるため、当初は「マイナスイメージが先行している」…
1年6場所の中でも大阪場所は<荒れる春場所>…
1年6場所の中でも大阪場所は<荒れる春場所>として毎年、波乱に満ちた土俵が魅力であった。それが一昨日の千秋楽では、負傷した左胸と肩をテーピングで固めて強行出場した新横綱稀勢の里が、その圧倒的不利を不屈の闘魂ではね返し日…
2018年度から小学校で「特別の教科 道徳」…
2018年度から小学校で「特別の教科 道徳」が始まるが、教科書の検定結果が公表された。大津市の中学生のいじめ自殺問題を機に正式教科となっただけに、どの教科書もいじめ防止に力点を置いている。 3人の女の子の“人間関係”…
「杖ついて近所の花を見て歩く」(上林白草居)…
「杖ついて近所の花を見て歩く」(上林白草居)。東京では21日、靖国神社の桜(ソメイヨシノ)の標本木に5輪の花が咲き、気象庁が開花宣言を出した。東京での開花が全国で最も早かったのは9年ぶり。1週間から10日ほどで満開にな…
ミステリー小説の謎解きの古典的なテーマに…
ミステリー小説の謎解きの古典的なテーマに「密室犯罪」がある。殺された被害者がいた部屋には鍵が掛かっていた――。そこでどんな新しいトリックを考えるか、作家たちの腕の見せどころである。エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺…
その少年は何やらブツブツ呟き、頭の中で…
その少年は何やらブツブツ呟(つぶや)き、頭の中で文章がすっかり出来上がってから声に出してしゃべるのだった。ちゃんと育つのだろうか、と親は心配した。 そのアインシュタイン少年は、長じて特殊相対性理論、一般相対性理論を主唱…
愛媛県松山市は俳句文学を大切にしてきた町…
愛媛県松山市は俳句文学を大切にしてきた町。正岡子規、高浜虚子、中村草田男ら優れた俳人を多数輩出してきた。そして今、ここは高校生らが俳句の創作力、鑑賞力を競う「俳句甲子園」の舞台になっている。 今回、俳人協会新人賞を受…
「古物商の店頭で積まれていた反故紙。(その…
「古物商の店頭で積まれていた反故紙。(その反故紙によって)再生された衣服は、他の繊維にない紙繊維特有の材質感を持っています」(岡嶋多紀著『不思議な一粒』)。 和紙を素材にした衣服の展示会やファッションショーを各地で開…
「一月往(い)ぬ、二月逃げる、三月去る」…
「一月往(い)ぬ、二月逃げる、三月去る」。去り行く3月も、昨日が<暑さ寒さも彼岸まで>の春分の日で、あと10日となった。やや遅れ気味という桜前線も、これから急ぎ足となって東上し、いつものようにあでやかに風景を彩るであろ…
「(美容とは)心身共に健全、健康で、姿かたち…
「(美容とは)心身共に健全、健康で、姿かたちが美しいことです。外面だけでなく、内面の美しさを追求しています」と「赤木式美功術メイク」で知られるメーキャップ・アーティストの赤木麻紀さん。 いま高齢化が進む中、消費者の間…
「萌え出づるものにやはらか春の土」(高木…
「萌え出づるものにやはらか春の土」(高木青巾)。春になると草木の芽吹いているのが目立つようになるが、空気や水にも春らしさが感じられるようになる。この時期の俳句の季語には「東風(こち)」「春めく」「水温む」「春の水」などが…
日本の食べ物、料理には「旬」という言葉が…
日本の食べ物、料理には「旬」という言葉がある。その食べ物が最も美味(おい)しく食べられ、たくさん出回り安く買える時季でもある。魚の場合は、身が肥え脂がのっている時季である。 寿司屋で今が旬というサヨリの握りを食べた。…
「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京)で…
「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京)で昨年12月、徳島県のラーメン店経営の男性が出品した茶碗(ちゃわん)が貴重な「曜変天目」の4点目と鑑定された。その真偽について、愛知県で曜変天目の再現に挑み続けている陶芸家が、放送…
東京都写真美術館で、幕末・明治期の写真資料…
東京都写真美術館で、幕末・明治期の写真資料を紹介する「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 総集編」展が開催中だ。10年以上の歳月をかけて全国の美術館、博物館などを調査し、体系的に整理したもの。 10年以上も準備した…
国の「働き方改革」で、政府、労使が議論を…
国の「働き方改革」で、政府、労使が議論を続けてきた残業時間の上限規制をめぐっては「月100時間未満」で決着する見通しとなった。もちろん規制を設けることは重要で、働き過ぎの過労死などは言語道断。その上で、働きやすい環境づ…
民進党は本気で責任ある政権交代を考えているのだろうか?…
民進党は本気で責任ある政権交代を考えているのだろうか? 旧民主党政権の失政続きで野党転落から4年。民進党結成から1年、党勢回復を期待されて登場した蓮舫代表体制となって半年を迎える中で開かれた党大会からは、そんな疑問が膨…
国際原子力機関(IAEA)の定例理事会で…
国際原子力機関(IAEA)の定例理事会で、天野之弥事務局長の12月からの3期目続投が承認された(正式には9月の年次総会で決定)。核の安全管理、平和利用が世界の最重要課題の一つになる中、日本人トップの働きに大いに期待した…
「菜の花の明るさ湖をふちどりて」(高浜年尾)…
「菜の花の明るさ湖をふちどりて」(高浜年尾)。食用の菜の花がスーパーに売られていた。菜の花で思い出すのが、気流子が通っていた大学の近くにある神田川の土手に咲き誇っていた光景である。 急斜面なので、落ちないように川沿い…