上昇気流
福井県高浜町の高浜原発4号機(関西電力…
福井県高浜町の高浜原発4号機(関西電力、出力87万㌔㍗)が約1年3カ月ぶりに再稼働し、その翌日「臨界」に達した。全国で運転中の原発は3カ所4基になった。 原子力規制委員会の新規制基準に合格していた同3、4号機は、本来…
「新緑の香に新緑の風を待つ」(稲畑汀子)…
「新緑の香に新緑の風を待つ」(稲畑汀子)。みずみずしい緑が、山や河原、公園などの木々にあふれている。木々の放つ香りが風に運ばれてきて鼻をくすぐる。 森林浴まではいかないが、気分がリフレッシュさせられる。気温もかなり上…
東京都の築地市場から豊洲市場への移転問題で…
東京都の築地市場から豊洲市場への移転問題で、都の専門家会議が、追加対策を行えば有害物質を抑えることができるとの見解案を示した。対策の工事費は最大80億円。専門家から移転のお墨付きである。 今回の地下水調査で検出したベ…
ノンフィクションの世界にも、この分野特有の…
ノンフィクションの世界にも、この分野特有の厳しさがある。5年前に行われた有名なノンフィクション賞の選考会で、そのことが改めて浮き彫りとなった。 ある候補作の登場人物の男性がヒンディー語で話す。ヒンディー語はインドの公…
14世紀から15世紀にかけてのフランスや…
14世紀から15世紀にかけてのフランスやネーデルランド地方の生活様式、精神様式について描いた名著がある。オランダの歴史学者ホイジンガの著した『中世の秋』だ。わが国でもよく読まれてきた。 この著作をスペインの哲学者オル…
爆買いなどの「モノ消費」から体験型の「コト消費」…
爆買いなどの「モノ消費」から体験型の「コト消費」へ――。好調な外国人の訪日(インバウンド)を伸ばすカギと言われる。総合商社の双日は「釣り」を通じて東北地方の豊かな自然を体験してもらうツアーを6月から始める。 釣りを目…
今春の全国交通安全運動の期間中(先月6日…
今春の全国交通安全運動の期間中(先月6日~15日)の交通事故による死者数は74人だった。110人だった昨年同期と比べて36人(32・7%)の減少で、昭和29(1954)年の運動開始から、春秋を通じて最少の記録である。 …
かつてのお国自慢には、地方に立地する大学や…
かつてのお国自慢には、地方に立地する大学や学部についてのものがあった。特に教育学部や工学部のうちに、伝統と権威のあるものが少なくなく、全国的に知られていた。それが過疎化の影響で今日、学部自体がなくなったところさえある。…
政府内で降ってわいたようなクールビズ・設定…
政府内で降ってわいたようなクールビズ・設定温度論争が起きている。 首相官邸での副大臣会議で、盛山正仁法務副大臣が「科学的知見をもって28度に決めたのではなく、何となく目安でスタートした」と語り、出席者からは「28度は…
オトシブミの季節。風物詩というほどポピュラー…
オトシブミの季節。風物詩というほどポピュラーではないが、自然の多い土地では毎年必ずやって来る。道端にポトリと置かれたような姿は、興味のある人間にとってはちょっとした驚きだ。「落し文ひらきて罪をひとつ負ふ」(大橋敦子)は…
今年は慶応3(1867)年の「大政奉還」から…
今年は慶応3(1867)年の「大政奉還」から150年の節目。武家政権が終わって新しい国造りへの転換となった事件だった。京都市では年間を通して「大政奉還150周年プロジェクト」を実施。 京都市内はじめ全国各地の博物館で…
歌舞伎座五月興行の恒例の催し「團菊祭」が…
歌舞伎座五月興行の恒例の催し「團菊祭」が行われている。相変わらずの賑(にぎ)わいだ。昼の部の「梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)」は、平三役を演じる九代目坂東彦三郎の襲名披露という趣向だ。 平家方の武…
「また期待に応えられるように、横綱という…
「また期待に応えられるように、横綱という名を汚さぬようにやっていきたい」。3月の大相撲春場所終盤に左肩を負傷しながら連覇を果たした横綱稀勢の里が、14日初日の夏場所出場への“決意表明”をした。 東京・グランドプリンス…
「夏めくや塗替へて居る山の駅」(森夢筆)…
「夏めくや塗替へて居る山の駅」(森夢筆)。ゴールデンウイークもきょうで終わり。明日からは仕事が待っている。せっかくの休みで羽を伸ばしたはいいが、今はその余波で疲労が残っている人も多いだろう。不思議なもので、終わってみる…
銭湯の壁面に描かれた富士山や海辺の松原…
銭湯の壁面に描かれた富士山や海辺の松原などは、ペンキ絵と呼ばれ、芸術性の低い絵の代名詞のように言われてきた。しかし外国人などには、魅力的に映るようだ。 日本銭湯文化協会公認の「銭湯大使」ステファニー・コロインさんが小…
東日本大震災について「東北で良かった」と…
東日本大震災について「東北で良かった」と発言した今村雅弘前復興相。被災者の神経を逆なでする言葉であり、野党はもちろん、政府・与党からも非難の声が上がった。復興相を辞任したのは当然だ。 今村氏は、福島第1原発事故で故郷…
昨年亡くなった登山家・田部井淳子さんが…
昨年亡くなった登山家・田部井淳子さんが福島県奥会津の山々に親しむようになったのは、エベレスト登頂後のことで、会津駒ケ岳に登ったのが1987年。地元の山好きたちに誘われたからだ。 深い山々の連なりや池塘(ちとう)に感動…
ブラジルのサンパウロに「ジャパン・ハウス」…
ブラジルのサンパウロに「ジャパン・ハウス」が開館した。日本の魅力を総合的に発信する拠点となる。 海外での日本文化紹介施設としては、ブラジルを含む各国に外務省所管の国際交流基金が運営する日本文化センターがある。ジャパン…
昨日の新聞1面を飾る写真は、降り注ぐような…
昨日の新聞1面を飾る写真は、降り注ぐような薄紫色の大藤の花見に繰り出す人々(小紙)や初夏の陽気の浜辺で潮干狩りを楽しむ家族連れなど。いつものゴールデンウイークの平和な風景だが、今年は可能性が僅かとはいえ、心の片隅にある…
中学教諭の約6割が週60時間以上勤務、20時間…
中学教諭の約6割が週60時間以上勤務、20時間以上残業しており、厚生労働省が過労死の労災認定の目安としている月80時間超の残業に相当――このほど文部科学省の調査で明らかになった。 調査によれば、小中学校の授業時間が増…
「牟婁の温泉に獨りのこりて春惜む」(福本…
「牟婁(むろ)の温泉に獨りのこりて春惜む」(福本鯨洋)。少しずつ暖かくなり、汗ばむほどの陽気の日もある。あすからは5月。ゴールデンウイークの最中、草木の若葉が緑の色を濃くし、そこを通り抜ける風にも、さわやかな木々の命の…
寿司ネタとして人気の高いマグロ。中でも…
寿司(すし)ネタとして人気の高いマグロ。中でもクロマグロ(ホンマグロ)は抜群の人気を誇る。しかしその資源量はどんどん減っており、海域ごとに国際的漁獲規制が行われている。 太平洋のクロマグロについても、漁獲量の上限が国…
「作家の大江健三郎氏の自宅には核シェルター…
「作家の大江健三郎氏の自宅には核シェルターがある」との噂(うわさ)が流れたことがあった。真偽は今もって不明だが、それなりにリアリティーがあった。冷戦当時の話だ。 大江氏は反米主義者だ。だから、核シェルターを取り付けた…