上昇気流
日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)…
日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が大枠で合意した。世界の貿易額の約4割を占める巨大な自由貿易圏が誕生することになる。米国の環太平洋連携協定(TPP)離脱で、萎み出した自由貿易推進の機運をもう一度呼び戻そう…
沖縄の西表島へ行った。急な予定だったが…
沖縄の西表島へ行った。急な予定だったが、なかなか訪れる機会もないだろうと思って、予備知識も何もないまま羽田を出発した。那覇で乗り換えて石垣島へ。そこから小型の高速船で50分で西表島に到着した。沖縄本島の南西470㌔、台…
人、モノ、お金、情報が、国境を越えて行き…
人、モノ、お金、情報が、国境を越えて行き交うようになったグローバル化の時代。賛否両論、議論がなされているが、それが引き起こした社会変動は家庭の中にも及んでいる。 公開中のドイツ=オーストリア映画「ありがとう、トニ・エ…
歌舞伎の市川海老蔵さんの長男、勸玄君が…
歌舞伎の市川海老蔵さんの長男、勸玄君が、東京・歌舞伎座での公演「駄右衛門花御所異聞」で、宙乗りを初披露した。4歳での宙乗りは歌舞伎史上、最年少という。海老蔵さんに抱かれ空中飛行した勸玄君、観客に手を振る余裕も見せた。 …
新聞各社の東京都議会議員選挙戦序盤の世論…
新聞各社の東京都議会議員選挙戦序盤の世論調査では、自民党は小池百合子都知事の地域政党「都民ファーストの会」と都民の支持が拮抗していた。それが過去最低の23議席という歴史的大惨敗を喫したのは、長期政権が展望される「安倍1…
私事で恐縮だが、梅雨の晴れ間を狙って京都…
私事で恐縮だが、梅雨の晴れ間を狙って京都見物をしてきた。しかし、この時期でも修学旅行の生徒や海外からの観光客で名所は混雑していた。2日間で、二条城、金閣寺、八坂神社、下鴨神社などを巡ってきた。 大政奉還150年の今年…
「石槌は四国の屋根よ山開」(山田眉山)…
「石槌は四国の屋根よ山開」(山田眉山)。7月に入ると蒸し暑さが耐え難くなり、夜も眠れなくなるので、エアコンが手放せない。一方、レジャーで海や山に出掛ける人が増える季節でもある。この時期に行われるのが、山開きや海開きのイ…
太平洋やフィリピン海などのプレートの移動…
太平洋やフィリピン海などのプレートの移動、いわゆるプレートテクトニクスについては、東日本大震災後よく知られるようになった。太平洋プレートは1年間で西へ約10㌢ずつ移動しているというが、そのエネルギーの巨大さは、ちょっと…
世界で活躍した演出家の蜷川幸雄が亡くなった…
世界で活躍した演出家の蜷川幸雄が亡くなったのは、昨年5月12日。今年4月、蜷川をよく知る演劇評論家の長谷部浩氏による評伝『権力と孤独』(岩波書店)が刊行された。 この本のキーワードは「権力」。それまで蜷川が属していた…
「花いっぱい運動」が全国各地の自治体で…
「花いっぱい運動」が全国各地の自治体で進められている。街の景観を花を植えることで良くしようという運動だ。先週、福島県を旅した時に地元の新聞やテレビ局で紹介していたのが前沢集落のシャクヤク。 ここは南会津町の山間にあっ…
深夜に帰宅途中、神奈川県の私鉄駅で80歳は…
深夜に帰宅途中、神奈川県の私鉄駅で80歳は超えていると思われる老女が何をするでもなくいるのを時々見掛ける。駅やその周辺を徘徊(はいかい)しているらしい。 こんな夜遅くにと誰もが心配するが、駅員もどうしようもないようだ…
沖縄が梅雨明けしたが、列島はまだ曇りがちの…
沖縄が梅雨明けしたが、列島はまだ曇りがちの晴れや曇り時々雨の梅雨の日々が続く。白やピンク、青や紫のアジサイの花がわが時を得たりとばかりに、薄曇りのぼんやりした景色の中で色合いをひときわ鮮やかに輝かせる季節である。 今…
博物学者、生物学者、民俗学者として知られた…
博物学者、生物学者、民俗学者として知られた南方熊楠(1867~1941年)の生誕から今年で150年となる。1867年は大政奉還のあった年だ。その後、明治日本に西欧の自然科学が怒濤(どとう)のごとく流入する中、日本人とし…
「見えてゐる海まで散歩風薫る」(稲畑汀子)…
「見えてゐる海まで散歩風薫る」(稲畑汀子)。蒸し暑い日には、窓を開けて爽やかな風を迎えたくなる季節である。どこからか風とともに草木の匂いが運ばれてくる。 自然の少ない都会に住んでいるとはいえ、緑地や公園があるせいか、…
「『愛してる』と言って、そのまま旅立ち…
「『愛してる』と言って、そのまま旅立ちました」。歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(39)の妻でキャスターの小林麻央さん(34)が息を引き取る瞬間の様子を、海老蔵さんが記者会見で明かした。涙で目をぐしょぐしょにしながら。 乳…
「梅雨の崖富者は高きに住めりけり」(西島麦南…
「梅雨の崖富者は高きに住めりけり」(西島麦南(ばくなん)、1895~1981)。崖に梅雨の雨が降っている。崖を見上げれば、その上の方には経済的に豊かそうな人が住んでいる。この流れからすれば「崖の下には富者でない人が住ん…
東京藝術大学は今年で創立130周年を迎える…
東京藝術大学は今年で創立130周年を迎える。今月開かれた「シアター・シンポジウム~光のパイプオルガンを~」など記念事業が進行中で、10月10日には同大学奏楽堂で記念式典が開かれる。 グローバル時代とあって、ベルリン芸…
「子供の貧困」が現代社会の“通奏低音”と…
「子供の貧困」が現代社会の“通奏低音”として流れている――と言った社会学者がいたが、確かにそうだ。貧困家庭で暮らす子供は、大学進学率やその後の年収も低くなる傾向があり「貧困の連鎖」が懸念される。 2012年現在、日本…
日経49%、読売49%、朝日41%、毎日36%…
日経49%、読売49%、朝日41%、毎日36%。昨日掲載された各紙世論調査での安倍晋三内閣の支持率である。いずれも5月の前回調査から6~12ポイント下落した。それでも歴代内閣と比較すれば、なお高い水準に留まっていると言…
ジャーナリストの室生忠氏の新著『日本宗教…
ジャーナリストの室生忠氏の新著『日本宗教の闇』(アートヴィレッジ)の出版記念講演会が都内であり、聞き入った。 「結論から」と切り出し「家庭連合(旧統一教会)や他のマイノリティーの宗教教団の信者たちに対する拉致監禁を伴…
かつてポルトガル人が「フォルモサ(麗しの…
かつてポルトガル人が「フォルモサ(麗しの島)」と呼んだ台湾を訪ねた。ポルトガル人の命名は、船の上から台湾島を眺めた時の印象によるものだろう。台北近くの桃園国際空港から市内に向かう途中、緑濃い小山を見て、なるほどと思う。…
「小さき蠅我へ移りぬ瓜の花」(岩木躑躅)…
「小さき蠅我へ移りぬ瓜の花」(岩木躑躅)。東京は梅雨入りしたが、それほど雨が降っていない。とはいえ、じめじめした印象は日増しに強くなっている。 ハエや蚊が多くなるのもこの季節。先日、就寝時に耳元で蚊の飛ぶ音がぶんぶん…
名作映画「砂の器」(1974年公開)撮影中の…
名作映画「砂の器」(1974年公開)撮影中のエピソードを話題にしたエッセーを最近読んだ。病人を乗せた台車が進む場面。効果音のスタッフは、砂利道を進む場面と橋を渡る場面それぞれを、2晩徹夜して録音した。 録音を野村芳太…