沖縄が梅雨明けしたが、列島はまだ曇りがちの…
沖縄が梅雨明けしたが、列島はまだ曇りがちの晴れや曇り時々雨の梅雨の日々が続く。白やピンク、青や紫のアジサイの花がわが時を得たりとばかりに、薄曇りのぼんやりした景色の中で色合いをひときわ鮮やかに輝かせる季節である。
今年もはや週末には1年の折り返し点となる「夏越(なご)しの祓(はら)え」を迎える。6月晦日(みそか)のこの日は、12月末日の大晦日と並ぶ大祓えの日。各地の神社で行われる神事で、大きな茅(ち)の輪をくぐったり、紙の人形(ひとがた)で身体をなで川に流したりして心身を清める。
8世紀ごろから宮中の年中行事として決められ、続いているならわしだという。祓えは、知らないうちに心身についた諸々の穢(けが)れや罪科(つみとが)災厄などを取り除くという神道に見られる伝統行事。
大祓えの大は、国家や社会を指し、天皇の仰せで6月と12月の晦日に平安京の朱雀門に、親王以下の諸臣・百官らを集め国家が社会万民のために公の祓えとして行ってきた。大災害の時には臨時にも執行されてきたのである。
これが民間の習俗として転化し根付いてきた。今は年央に、前半年の罪や穢れをはらい、息災に感謝し、これから訪れる夏本番と後半年の無事と国家安寧を願う季節行事となったのである。
モリとカケ、そばを食べ残しての国会閉幕。折からの都議会選挙の喧騒(けんそう)の中で、夏越しの祓えで厄を落とせるのか自民党。初陣を飾れるのか「都民ファーストの会」。<一番につばめの抜けるちのわ哉>小林一茶