上昇気流
愛媛県松山市は正岡子規が生まれた町で、…
愛媛県松山市は正岡子規が生まれた町で、俳句が盛んだ。高浜虚子、中村草田男、石田波郷と続いて、子規山脈が形成された。平成26年8月には野志克仁市長が「俳都松山」を宣言。 これはこの年に、この町で開かれた「俳句甲子園」が…
パレスチナ・ガザ地区出身の歌手、ムハンマド…
パレスチナ・ガザ地区出身の歌手、ムハンマド・アッサーフさんの半生を描いた映画「歌声にのった少年」を、特定非営利活動法人中東平和フォーラム(阿部正寿会長)主催の映画鑑賞会で観(み)た(駐日パレスチナ常駐総代表部後援)。映…
夏休みが終盤に入った。新学期を間近に控える…
夏休みが終盤に入った。新学期を間近に控えるこの時期の心配のタネは、各地で子供の自殺が増えることである。今年の政府の「自殺対策白書」は、15~39歳の死因で事故やがんを上回って自殺が1位であることを「国際的に見ても深刻」…
技術革新には大きく分けて二つある。従来とは…
技術革新には大きく分けて二つある。従来とは異なる新たな発想に基づき生まれるものと、既存の技術の部分的な改良を積み重ねて得られるものだ。 東京電力福島第1原発1~4号機建屋の回りに1・5㌔にわたって氷の壁を作り、建屋内…
「流燈や一つにはかに遡る」(飯田蛇笏)…
「流燈や一つにはかに遡る」(飯田蛇笏)。「流燈」とは「灯篭(とうろう)流し」のこと。毎年、お盆の時期に行われる年中行事である。 蒸し暑い残暑のさなか、幻想的なその光景を見ると、少しばかり涼しい気分に浸ることができる。…
東京国立博物館(東博)所蔵の長谷川等伯筆…
東京国立博物館(東博)所蔵の長谷川等伯筆「松林図屏風」は、かつてNHKが行った国宝の人気投票で1位となった国民的人気絵画である。2013年の東博による「東博で見たい国宝投票」でも1位となった。 しかし劣化防止のため、…
「自分は苦労したことがないから」という…
「自分は苦労したことがないから」という理由で、夏休みに北海道の酪農家へ働きに行った女子学生がいた。1970年ごろ、高度成長期のことだ。聞いてビックリしたのを覚えている。 苦労など、なるべくであれば避けたいはずなのに、…
終戦記念日は、平和への誓いを新たにする…
終戦記念日は、平和への誓いを新たにする重要な日である。先の戦争の犠牲者は約310万人に上る。東京の日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式には、天皇、皇后両陛下をお迎えし、遺族ら約6000人が集った。 今年で72回目で、…
今年は全国的に曇りや雨の日が多く、夏らしく…
今年は全国的に曇りや雨の日が多く、夏らしくない夏である。東京では8月に入って15日間、雨の降らない日はなく、40年ぶりという。熱中症の危険を伴うようでは嫌だが、やはり夏は適度に暑い方がいい。 季節のサイクルを体が覚え…
終戦記念日の15日は立秋(7日)と暑さが…
終戦記念日の15日は立秋(7日)と暑さが止(や)むという処暑(23日)の中間にも当たる。これにお盆が加わって、国のために命を捧(ささ)げた人や先祖を供養する中で平和と命の尊さ、死と人のルーツについて自(おの)ずと思いが…
夏の休暇に、近畿以西の最高峰・石鎚山…
夏の休暇に、近畿以西の最高峰・石鎚山(標高1982メートル)の麓にある愛媛県西条市を訪ねた。石鎚山系に端を発した加茂川が流れ、水都と呼ばれる町だ。 その加茂川沿いに鎮座する楢本神社には、大東亜戦争末期、神風特攻第1号…
「きらめきて銀河に流れある如し」(高浜年尾)…
「きらめきて銀河に流れある如し」(高浜年尾)。銀河という言葉には、宇宙の無限の広がりが感じられる。それは気流子が幼少時代に、蛍狩りなどで夜空を見上げた時、あまりに圧倒的な天の川の姿を見たからである。 まさしく俳句にあ…
「グアムに対して何かすれば、誰も見たことのないような…
「グアムに対して何かすれば、誰も見たことのないような事態が北朝鮮で起きることになる」。核・ミサイルをめぐり米朝の応酬がエスカレートしている。トランプ米大統領の言葉を「ディール」に至るための威嚇とみる向きもあるが、危機が…
「家畜のブタが逃げて野生化したのがイノシシ」…
「家畜のブタが逃げて野生化したのがイノシシ」とテレビで若者が語るのを見たことがある。本気か冗談かは忘れたが、「イノシシを飼いならしたのがブタ」という事実がある以上、両者の関係は深く、若者の珍説は全くのデタラメとも言い切…
上野の東京国立博物館で「タイ~仏の国の…
上野の東京国立博物館で「タイ~仏の国の輝き~」が開かれている。日本とタイの間で正式な国交が結ばれたのは1887年のことで、今年は修好130周年。これを記念する特別展だ。 タイ国内の17の国立博物館、国立図書館から厳選…
トヨタ自動車とマツダが、電気自動車(EV)…
トヨタ自動車とマツダが、電気自動車(EV)技術や先進的な安全技術などの共同開発のため、資本・業務提携すると発表した。 EVは当初、日本勢が先導してきたが、米国や中国など海外勢が導入を促進しており、その技術競争は激化の…
8月初の祝日として11日が「山の日」となった…
8月初の祝日として11日が「山の日」となったのは昨年からである。海のない栃木県出身の作曲家船村徹氏(故人)が地元紙に「(祝日に)海があんのに山がねえー」と寄稿し、山の日を提唱したことをきっかけに、山岳界や超党派の議員連…
中国インターネットサービス大手・騰訊…
中国インターネットサービス大手・騰訊(テンセント)の人工知能(AI)対話プログラムがチャットで異例の共産党批判を展開し、ひと悶着起きた。 チャットでは「共産党万歳」との書き込みに「腐敗して無能な政治に万歳ができるのか…
「療養のスケッチブック秋となる」(鈴木のぼる)…
「療養のスケッチブック秋となる」(鈴木のぼる)。厳しい暑さが続いている。こうした中でも、にわか雨が降ると少しは過ごしやすくなる。 俳句の歳時記では、8月は「秋」に分類されている。具体的には8月7日の立秋から秋が始まる…
蔵書を整理していて山本七平著『「空気」の…
蔵書を整理していて山本七平著『「空気」の研究』(1997年、文藝春秋刊)が出てきたので、数十年ぶりに再読した。森友・加計学園の問題で、野党、リベラル・メディアによる安倍内閣批判がつくり出した「空気」について考えるヒント…
「渥美清は下品で卑しい」と小林信彦著…
「渥美清は下品で卑しい」と小林信彦著『おかしな男 渥美清』(2000年4月新潮社刊、その後ちくま文庫)には書かれている。それは彼の経歴から来るらしい。 1996年のきょう、渥美が亡くなった。それから21年。死の直後、…
「しばしば禅の接心に参加して帰宅すると…
「しばしば禅の接心に参加して帰宅すると、聖書が面白いほどよく分かるようになり、今まで難解で手に負えなかった聖句が、目から鱗が落ちたようにハッキリと理解できるようになりました」。 先日亡くなった神学者で、上智大学名誉教…
南米原産で強い毒を持つヒアリが、兵庫県を…
南米原産で強い毒を持つヒアリが、兵庫県をはじめとする7都府県で相次いで見つかった。中国やオーストラリアなどからのコンテナ船に忍び込んできたようだ。国土交通省は、巣作りを防ぐための緊急工事を68港で実施する。 刺される…