ハワイ・ホノルルにきょう未明(現地時間…


 ハワイ・ホノルルにきょう未明(現地時間26日午前)到着する安倍晋三首相は明朝(同27日午前)、オバマ米大統領と会談後に、真珠湾攻撃で海に沈んだ米戦艦アリゾナの上に建つ追悼施設「アリゾナ記念館」をそろって訪問。犠牲者を慰霊し、所感を発表する。

 首相は今回の真珠湾訪問が、今年5月のオバマ氏の広島訪問とバーターだと思われるのを嫌っていた。それは日米同盟を未来志向の「希望の同盟」と名付け喝采を浴びた昨年4月の米上下両院合同会議での演説の頃から、ずっと考えてきたことだからという(阿比留瑠比氏「Hanada」2017年2月号)。

 同じ雑誌の「蒟蒻問答」で、久保紘之氏はオバマ氏の広島訪問と首相の真珠湾訪問を同列に論じられないとする。原爆は一般市民を狙った国際法違反で、奇襲だが真珠湾は一般的な戦闘行為だと。

 それを踏まえた上で「『恩讐の彼方に』目を向ける時が訪れているという点で、安倍・オバマの考えは一致していることが大事」と指摘する。

 「希望の同盟」をもとに日米両首脳が今回、記念館で何を語るのか、しっかり耳を傾けたい。一方、現地時間の今月11日に約3万人のランナーが走り納めしたJALホノルルマラソン。

 ハワイの年末の風物詩となったイベントには冠に日本企業名が付き、日本人ランナーが約1万1000人と全体の3分の1強を占めている。日本・ハワイの市民レベル交流はすでに深い。