上昇気流
【上昇気流】社会的活動としての「研究」
秋の叙勲で瑞宝大綬章を受章した理化学研究所理事長の松本紘氏は「研究という活動を社会が認めてくれた。勇気づけられる」と喜びを語った。例の「STAP細胞」の研究不正で信頼が揺らいでいた理研を立て直した。今回の受章は感慨新ただ…
【上昇気流】言葉は自分が思った通りに相手に伝わるとは限らない
今では、このように呼ぶ人はいまい。数十年以上前の気流子の学生時代、教育関係の大学教授が授業で、自分の家族を「愚妻」と表現していたのである。現在ではアウトだと思うが、老教授はおそらくユーモラスに自分の家族のことを紹介した…
【上昇気流】ふとん太鼓
「ふとん太鼓」と言っても東日本では馴染(なじ)みがないかもしれない。真っ赤な大きな布団を逆ピラミッド風に積み上げた大型の太鼓台で、大阪府下では「だんじり」とともに秋祭りを彩る。堺の百舌鳥八幡宮では、若衆が担ぎ「ベーラ、…
【上昇気流】帰国後の自宅待機
海外出張から帰国して自宅待機となり1週間が過ぎた。成田空港でスマートフォンにインストールされた「MySOS」というアプリで毎日「入国者健康確認センター」に健康状態と居場所を報告しないといけない。居場所確認は日に3回、1回…
【上昇気流】企画展「収蔵品展 市川を愛したゆかりの作家10人の品々」
千葉県市川市の市川市文学ミュージアムで、企画展「収蔵品展 市川を愛したゆかりの作家10人の品々」が開かれていて、見に行った。改めて知ったのは、多くの作家たちが活躍してきた文学的土壌があったこと。 ここを終焉(しゅうえ…
【上昇気流】戦前の教科書
終戦直後に「戦前の教科書に墨を塗って消した」という話が伝わっている。実際は、全国的に網羅的に行われたわけではないことが分かっている。だが、一部ではそれが実行された。 その事例が江藤淳の回想によって明らかになっている。平山…
【上昇気流】衆院選の投票日、東京の神宮球場では、東京六大学野球の早慶戦が行われた。
衆院選の投票日、東京の神宮球場では、東京六大学野球の早慶戦が行われた。優勝を懸けた伝統の一戦は3対3の引き分けで、慶応が春秋連覇で39度目の優勝を決めた。テレビの中継を観(み)たが、実にいい試合で得るところが多かった。…
【上昇気流】感染状況の変化
東京の新型コロナウイルスの新規感染者数が激減している。8月中旬には1日として過去最多となる5900人以上を記録したが、10月下旬には約1年4カ月ぶりに20人を下回るなど減少傾向にある。 政府分科会の尾身茂会長はその理由に…
【上昇気流】読書の秋
読書の秋である。11月9日まで読書週間だ。この機会に本を読もうと思う人もいるかもしれない。最近の読書は、電子書籍の登場で読み方のスタイルも変わっている。 ステイホームで需要が増えたのだろうが、本を読むということでは紙も電…
【上昇気流】固定化しつつある年代別の政党支持率
泣いても笑ってもきょう1日。選挙カーのウグイス嬢の声が枯れ、カラスの鳴き声(失礼)に変貌する選挙運動の最終日だ。4年ぶりの総選挙。首相は変わったが、年代別の政党支持率は固定化しつつある。 某紙の「選挙情勢」をみると、自民…
【上昇気流】ウズベキスタン経済の発展ぶり
大統領選挙の取材で中央アジアのウズベキスタンを6年ぶりで訪ねた。出国前と帰国直前のPCR検査、さらに帰国後は10日間の自宅隔離が待っているが、それを補って余りあるものがあった。特に、ここ3年で18%台の成長を達成した経済…
【上昇気流】言論の自由のない国
このほど亡くなった小紙のカイロ支局長、鈴木眞吉さんは、毎日のようにニュース記事を送ってきたが、エジプト各地の観光名所も旅していた。日本からやって来た知人らを案内するためだった シナイ半島にあるシナイ山は、預言者モーセが「…
【上昇気流】働くことの意識
厚生労働省は2018年春に大学を卒業し、就職後3年以内に仕事を辞めた人の割合(離職率)が前年度比1・6ポイント減の31・2%だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大による先行き不透明感を背景にした転職控えなどで減少し…
【上昇気流】ジャズ巨匠と和洋の音色
ジャズベースの巨匠ロン・カーターさんが、米国のニューヨーク、カーネギーホールで、日本人三味線奏者の史佳さんと「荒城の月」などを共演した。都合が合わなかったり、新型コロナウイルス禍で中止したりで、三度目の正直だそうだ(小紙…
【上昇気流】紅葉といえば
【上昇気流】 このところ、めっきり水が冷たくなった。顔や皿、茶碗(ちゃわん)などの食器を洗う時、水道管から流れる水の冷たさがきんきんと皮膚に伝わってくる。 朝の時間、外気に触れると、眼鏡が鼻息などで曇ってしまう。秋に…
【上昇気流】ガソリン価格の高騰
緊急事態宣言が解除されたので新東名高速道路を使って車で実家に帰った。週明けだったからか、トラック軍団に遭遇した。途切れることなく整然と走っていく。小型車に乗っていると、ビルの谷間にいる気分だ。 もう一つ驚いたのは、サービ…
【上昇気流】売れ残った魚はどうするのか
スーパーの鮮魚売り場へ閉店間近に行くと、あの売れ残った魚はどうするのだろうと気になっていた。先日地方のスーパーに入って、メジナが並んでいるのが目に留まった。釣りの対象としては人気の魚だが、食用としてはあまり人気がない。翌…
音楽で奇跡を起こす国
ブラジルのサンパウロ州にある港町サントスで、今月初め、路上で演奏していた若いチェリストがいた。ルイス・フェリペ・サリナス・アルメイダさんで、演奏中に生卵を投げつけられた(小紙10月17日付)。 卵は楽器に当たったが、淡々…
過大評価された坂本龍馬
「坂本龍馬は過大評価されてきたのでは?」というテーマで、NHK総合の「歴史探偵」が放送された(10月13日)。幕末維新史最大の功労者と言われてきたのは長らく西郷隆盛だったが、司馬遼太郎著『竜馬がゆく』(1962~66年に…
選挙戦が本格スタート
衆院選がきょう公示され、選挙戦が本格スタートする。既に党首討論も行われ、新型コロナウイルス対策、経済、外交・安全保障など各党の対立点はかなり先鋭だ。政策論争がさらに深まることを期待したい 法事のために田舎に久しぶりに帰省…
将来の医療システム
全国紙に重粒子線を使ったがん治療を行う医療施設の広告が載っていた。重粒子線は文字通り重い粒子線のことで、患部だけに打撃を与えられる最新の治療法だが、既に一般化している。特にがんなどで組織の深部が侵されている場合、有効に働…
芥川龍之介の「蜜柑」
新型コロナウイルス禍で適度な換気が必要なので、ステイホームの中、時々窓を開ける。ついこの間まで、外の空気には湿気と熱気がこもっていたが、今では結構冷たい。秋の深まりを感じる次第である。 雨の日も多いが、晴天の日は青空が澄…
仏滅選挙は吉と出るか、凶と出るか
今回の総選挙は「仏滅選挙」だそうだ。公示日も投票日も仏滅で、これが岸田文雄内閣に吉と出るか、凶と出るか。巷間そんな話がある。手元の手帳を見ると、なるほど両日とも仏滅だった。 中国の古い暦の六曜は日を6種の吉凶に分ける。仏…