コラム
対北送還の回顧
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 先月、黄海の軍事境界線に当たる北方限界線(NLL)を侵犯した北朝鮮の漁船を韓国海軍が拿捕(だほ)し送還した。調査の結果、エンジンの故障で漂流し船員たちに亡命意思がないと判断、6時間…
「一口に吾妻山と呼んでも、これほど茫漠…
「一口に吾妻山と呼んでも、これほど茫漠としてつかみどころのない山もあるまい。福島と山形の両県にまたがる大きな山群で、人はよく吾妻山に行ってきたというが、それは大ていこの山群のほんの一部に過ぎない」 。 作家・深田久弥…
なぜ人は武器を買い求めるのか
米国の話ではない。音楽の都ウィーン市で武器所持カートを申請する市民が急増してきたのだ。10年前の2004年、334人(合計1万9707人)が武器所持カードを申請したが、昨年はその数は975人(2万3573人)とほぼ3倍…
伊藤宮司、7年間お疲れさま
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄県護国神社(那覇市)の伊藤陽夫宮司が3月末で退職した。伊藤氏は、神戸商船大を卒業後、皇學館大と國學院大で学び、長田神社(神戸市)、八坂神社(京都市)、明治神宮(東京)の祭儀部長…
昨夏の台湾訪問時、台北駅から続くメーン…
昨夏の台湾訪問時、台北駅から続くメーンストリート沿いにある工学系大学に立ち寄った。学生らはラフな格好だが礼儀正しく、矜持(きょうじ)さえ感じられた 。 台湾の経済発展は目覚ましく、大きな期待を背に、学生らは自ずと将来…
米国で拡大する新全体主義
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 反論を封じ込める左派 同性婚は「解決済み」と主張 【ワシントン】2カ月前、11万人以上が署名した嘆願書がワシントン・ポスト紙に届けられた。地球温暖化に疑義を呈する記事を報じな…
野党の対外政策 政府の足を引っ張るな
日本は民主主義国家の一員だ。しかし単なる一員ではない。その主張や行動には民主国家としての実行の裏付けがある。少々大袈裟に言えば、日本はその意味でも世界から尊敬されていると言えよう。 しかし、日本国民から見るとそれほど…
まだ2カ月ほど先のことだが、心配事がある。…
まだ2カ月ほど先のことだが、心配事がある。今年はあのやわらかで幻想的な光の乱舞を観賞できるのかな、と。6月と7月の週末3日間限定で行われてきた東京・板橋区ホタル生態環境館(高島平)のホタル夜間特別公開 。 メロンハウ…
ドイツ人はロシア人を理解する
当方はこのコラム欄で「なぜプーチン氏を擁護するのか」(2014年3月29日)を書き、2人の元独首相の発言を紹介したが、独週刊誌シュピーゲル最新号(4月7日号)はドイツとロシアの複雑な関係を興味深く分析した記事を掲載して…
ラオスからタイに依存するもの
地球だより 山岳国家ラオスは売電を生業(なりわい)とするバッテリー国家として知られている。国際河川メコンが流れ、山の多いラオスでは水資源が豊富で、水力発電の場所には事欠かず、ダムを建設するインフラ投資さえ整えば、恒常的…
東日本大震災の津波によって、多くの文化財が…
東日本大震災の津波によって、多くの文化財が流失した。復元や整理などが行われているが、その被害は今なお大きな痛手となっている。 3年がたって震災の記憶が風化しつつあると言われているが、記憶をよみがえらせる存在が、岩手県…
海幸彦と山幸彦の兄弟げんかは、日本神話の…
海幸彦と山幸彦の兄弟げんかは、日本神話の中でもよく知られた話だ。舞台は九州の日向。同じ九州・長崎の諫早湾干拓事業をめぐる海幸と山幸の争いが泥沼化している。 佐賀地裁はきのう、福岡高裁の確定判決が命じた諫早湾の開門調査…
ブラジルのチョコレートいっぱいの復活祭
地球だより イエス・キリストの復活を記念する「復活祭(イースター)」は、世界最大のカトリック人口を誇るブラジルにおいて特別な意味を持っている。ブラジル中の教会で荘厳なミサ等が行われる(今年は4月20日)。 ブラジルで…
「事件が新聞記事をもたらすのではない。…
「事件が新聞記事をもたらすのではない。新聞記事が事件を必要とし、事件をつくるのだ」と批評家三浦雅士氏が書いている(『私という現象』)。30年以上も前のことだ 。 当初は「?」と思ったが、よくよく考えてみれば、この逆説…
徐載弼と新聞の日
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 今日は第58回新聞の日だ。1957年、韓国新聞編集人協会が徐載弼(ソジェピル)が1896年に創刊したわが国最初の民間新聞「独立新聞」の創刊記念日4月7日を新聞の日に指定した。言論界…
サバはよく食卓に上る魚の一つで、料理の…
サバはよく食卓に上る魚の一つで、料理の仕方も多様だ。塩焼き、味噌煮、寿司などは一般的だが、他に南蛮漬け、竜田揚げ、ソテー、そぼろ、甘酢あんかけなど、レシピは数えきれないほど。 回遊魚で、日本の太平洋沿岸で水揚げされる…
親日派の手引き
地球だより 「親日派呼ばわりされかねない私にさえ、最近の日本は理解できない」 「軍国主義復活なんて、あり得ない話ですよ」 安倍晋三首相の靖国神社参拝に韓国中が大騒ぎになった昨年末、親しくしている韓国人とこんな会話を…
夏に期待膨らむ高校野球
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 春の選抜高校野球大会(センバツ)では、沖縄県から沖縄尚学高校と美里工業高校が出場し、十分に存在感を示した 。 沖縄尚学は初戦、地元兵庫の報徳学園を相手に、エース山城大智選手の好投…
農業、林業、漁業の1次産業は国の財政による…
農業、林業、漁業の1次産業は国の財政によるてこ入れが行われてきたが今日、基幹産業としての役割を果たすどころかほとんど例外なくひ弱な産業になってしまった 。 環太平洋連携協定(TPP)交渉にからみ農業の今後について論議…
失敗を繰り返すケリー長官
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 成果が出ない中東和平 パレスチナは一方的独立か 【ワシントン】これほどまでに多くの交渉を自ら呼び掛け、失敗させた国務長官がかつていただろうか。ケリー長官は、あらゆる助言を無視…
「1月往ぬる、2月逃げる、3月去る」で…
「1月往ぬる、2月逃げる、3月去る」で今年もはや1年の4分の1と1週間が過ぎた。駆けるような時の流れの中で、厳寒はしつこく春分の日までも居座ったが、そのあと先月下旬はぐっと春めいた。 桜の開花も例年通りに間に合い、東…
アイフォン手に牛車
地球だより 東南アジア最後のフロンティアとされるミャンマーが急速な近代化の波にさらされている。一時、中古車輸入の減税措置を取ったことでマイカーが一気に増え、今やヤンゴンは世界最悪とされるバンコクの交通渋滞にも似たような…
水温む春が来た
寒かった冬が過ぎてやっと春らしくなってきた。日本で春といえば、何といっても桜だ。 幸いなことに、本社ビルの隣にも数本の背の高い大きな桜の木があって毎年、社員の目を楽しませてくれる。つい先日も、陽光を浴びた花びらが雪の…