コラム
「行春(ゆくはる)や撰者を恨む歌の主」…
「行春(ゆくはる)や撰者を恨む歌の主」(蕪村)。ゴールデンウイークを迎えた。きのうは関東地方も晴天となり、初夏を思わせる陽気で蒸し暑かった。このところ寒暖の差が激しく、衣服を半袖にするか長袖にするか悩んだ人も、この天気…
中央アジアの親日国ウズベキスタンを同国政府…
中央アジアの親日国ウズベキスタンを同国政府の招きを受け初めて訪ねた。かつてシルクロードの要衝として栄えた同国には豊富な観光資源がある。そのことをもっと日本人に知ってもらおうと、NHKと朝日新聞、小紙を招いたのだ。 政…
様々な顔持つワシントン
地球だより 米国の首都ワシントンが最も観光客に賑(にぎ)わうのは、やはり桜のシーズンだろう。日本では桜の名所は多いが、米国ではワシントンほどの桜の名所は他にない。 今年の桜祭りは、3月20日から4月13日まで約3週間…
「高級寿司」は日米関係を救うか
オバマ大統領は23日夜、安倍省三首相と銀座の高級寿司店で会食したというニュースが入ってきた。安倍首相がオバマ大統領の個人的交流を深めたいという狙いから高級寿司店での会食が実現したという。 読売新聞電子版によると、「菅…
グーグル日本法人が日本の空港や駅ビルなどの…
グーグル日本法人が日本の空港や駅ビルなどの安全に関わる図面を公開していたことが、今月になって明らかになった。社員間で情報共有のために使われた「グーグルグループ」というサービスの設定が「一般公開」になっていたことが原因だ…
「セウォル号」沈没事故のトラウマ
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「セウォル号」沈没事故が発生した去る16日、深夜に帰宅すると妻の目がうっすらと赤く充血していた。退社後、テレビニュースを見ながら涙を流し続けていたという。「どうしてこんなことが起こ…
具象画家の登竜門で、画壇の芥川賞とも言われ…
具象画家の登竜門で、画壇の芥川賞とも言われた安井賞が創設されたのは1957年。安井曾太郎の業績を顕彰し、現代美術を担う新人画家の発掘と育成を目的としていた。その第1回受賞者が「海辺」の作者、田中岑(たかし)さん 。 …
護国は誰とやる?
地球だより 6月の統一地方選でソウル市長に名乗りを上げているある女性議員が集会で、軍人だった父親から「いくら危険が差し迫っても、敵が撃ってこなければこちらから敵を撃つことはできないんだ」と聞かされ、ショックを受けたとい…
松本浦添市長が就任1周年
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 昨年2月に45歳の若さで初当選した浦添市の松本哲治市長の就任1周年を記念するシンポジウム「市長と語ろう浦添の未来!」 が10日、市内のてだこホールで開かれた。 第1部のトークショ…
日本の製造業に、生産・調達で国内に回帰する…
日本の製造業に、生産・調達で国内に回帰する兆しが出てきた。円安基調、海外の人件費上昇などで、例えばキヤノンは新製品の生産はできるだけ国内で対応する考えを示している。またダイキン工業は中国企業に委託してきた日本向け家庭用…
悪用される政治献金者名簿
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 反対勢力追及の道具に 完全開示ハラスメントにも 【ワシントン】企業献金をめぐる議論は決して終わらない。理由は簡単だ。議論を行う両者が恩恵を受けているからだ。 まず、当然なが…
イースター・マンデー
地球だより 4月21日はローマ・カトリック教会が「イースター・マンデー」と呼び、欧州のカトリック教国では祝日だ。 オーストリアではイースター休暇といえば、小学校から大学まで長いところで2週間休みだ。イースター・マンデ…
4人のローマ法王と「列聖式」
復活祭を終えて一息つく間もなくくローマ・カトリック教会は27日、ヨハネ23世とヨハネ・パウロ2世の列聖式を挙行する。2人のローマ法王の列聖式には数百万人の信者たちがサンピエトロ広場に集まると予想されている。ヨハネ・パウロ…
まだ決して楽観はできないが、北朝鮮による…
まだ決して楽観はできないが、北朝鮮による日本人拉致問題で被害者救出に向けて動きが出る可能性が生じてきた。先月は横田めぐみさんの両親とめぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんとの面会がモンゴルで実現。 また日朝赤十字協議(…
断水、やるやる詐欺?
地球だより 聖週間の連休に合わせ、洪水対策の工事を行うため、マニラ首都圏の広い地域で断水が行われるとの通知があった。記者が住んでいるマンションでも、3日間にわたって断水があるとエレベーターに張り紙があった。 フィリピ…
後悔しない選択
少子高齢化によって日本人の人口が3年連続して過去最大の減少となった、と総務省が発表した。このニュースに接して、中学校時代の同級生(独身女性)の放った言葉を思い出した。 「私、失敗したと思うことが一つあるの。子供を生ま…
日米首脳会談 TPP失敗なら首相批判へ
日本は世界で最も不可思議な国のひとつだ。日本は先の大戦で大敗した。それまでは日本の国柄を世界無比と信じ、世界のリーダーを本気で目指した。 しかし敗戦後はガラリと変わってしまった。日本は強国ではない。アジアの片隅の小国…
韓国南西部の珍島沖の客船沈没事故では、…
韓国南西部の珍島沖の客船沈没事故では、ずさんな安全管理、船長はじめ乗務員らのプロ意識や責任感の欠如などが次々と明るみになっている。 船体の傾きは未熟な操船が原因のようだが、その後のポイントを一つひとつ押さえていくと、…
「たんぽゝや一天玉の如くなり」(松本たかし)…
「たんぽゝや一天玉の如くなり」(松本たかし)。桜の花も散り、葉桜が春の光を浴びている。道を歩くと、タンポポの花を見かけることが多い。塀の間際でも懸命に咲いている様子はけなげな印象を受ける。 タンポポは漢字で「蒲公英」…
ユダヤ民族とその「不愉快な事実」
1917年のロシア革命は人類史上初の社会主義革命だった。その革命の主導者、ウラジーミル・レーニン自身はロシア人だったが、彼の側近にはユダヤ系出身者が多数を占めていた。 レーニンも厳密にいえば、母親がドイツユダヤ系だか…
拡大するウクライナ危機をめぐる新聞コメント…
拡大するウクライナ危機をめぐる新聞コメントから。「親露派が治安機関庁舎から銃器を強奪できたのは、(治安機関)幹部が許したからとしか考えられない。ロシアからはプロの扇動活動家も大勢入り込んでいる」(ドネツク大学イーゴリ・…
ロシアのサラダ風創作寿司
地球だより ロシアの庶民的食べ物は、ほとんどが古来からの伝統料理と言える物ではない。旧ソ連圏を旅しながら思うことは、ロシア料理って一体何だろうかということだ。 ボルシチ、ピロシキ、シャシリク、チェブリキなどは、日本で…
大教授になるにはその専門分野で日本一で…
東大教授になるにはその専門分野で日本一であることが必要、と『東大教授』(新潮新書)という本に書かれている。著者沖大幹氏も東大教授だ。日本一であれば、学歴が高卒であってもOK。建築家の安藤忠雄氏がそうだった。 日本一ど…