コラム
8億円借り入れ問題 いつも政治睨む国民に
「今日は人の身、あすはわが身」という日本古来のことわざを今、しみじみ痛感しているのはみんなの党の渡辺喜美代表だろう。渡辺氏は正義派の硬骨漢だ。政治家の不正にはことさら敏感でいつも目を光らせている。ところが立場が逆転し、…
住宅火災で高齢者が死亡するケースが目立つ…
住宅火災で高齢者が死亡するケースが目立つ。先月29日、仙台市太白区の無職男性(77)の木造2階建て住宅1棟が全焼し男性と妻(76)、同居の長男(52)と見られる遺体が見つかった 。 同22日には山梨県北杜市の男性(5…
「花の色流して雨もさくら色」(今井千鶴子)…
「花の色流して雨もさくら色」(今井千鶴子)。小社近くの桜も、この2、3日の雨に打たれて散りはじめ、今は満開の時の華やかさはない 。 桜に雨も風情はあるが、それも咲き始めならではのこと。散り始めでは涙雨のように見えてし…
全国初の第三セクター方式による鉄道として…
全国初の第三セクター方式による鉄道として三陸鉄道が開業したのは、30年前の1984年4月1日。開業間もなく、当時駆け出しの社会部記者だった気流子は、その様子を取材するため「北リアス線」に乗った。岩手県の宮古-久慈間であ…
野犬と同胞団がエジプト人の悩みの種
地球だより エジプトで生活を始めた当初は、イスラム教のモスクから1日5回、早朝は3~4時に巨大なスピーカーから流れるアザーンの大音声に起こされたものだが、ここ1年は、野犬の激しく吠える声に起こされている。野犬はこの一年…
初めて見た風景であるはずなのに、以前にも…
初めて見た風景であるはずなのに、以前にもその場所に来たことがあるように感じられることがある。既視感という。フランス語ではデジャビュ。この不思議な感覚は『徒然草』(71段)にも書き留められている。 福田恆存著『人間・こ…
彼らだけの祝宴
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 今年6月4日投開票の地方選挙で民選6期の地方自治時代が開かれる。1995年に地方自治体の首長を住民が選ぶ民選地方自治制度が本格的に導入されて今年で20年。住民の、住民による、住民の…
「堅香子(かたかご)をうましうましと…
「堅香子(かたかご)をうましうましと食(た)うぶる人(ひと)一千余年のいにしへ思へ」(中根三枝子)。作者は万葉植物歌の研究者で、長い歳月、万葉集に登場する植物を追い続けてきた。冒頭の歌に出てくる堅香子はカタクリのこと。…
まがい物にまつわる話はいつの時代にもあるが…
まがい物にまつわる話はいつの時代にもあるが、メディアが発達し通信網が世界の隅々にまで張り巡らされている現代では、その悪影響が計り知れない 。 理研の小保方晴子研究ユニットリーダーらが英科学誌ネイチャーに発表した新万能…
冷戦の脱却を解くオバマ氏
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 領土回復を狙うロシア 米国への疑念強める同盟国 「米国は欧州を東西間の戦場とは思っていない。ウクライナの問題はゼロサムゲームとも思っていない。このような思考は、冷戦の終結とと…
ソ連崩壊後の危機感再来
地球だより 今回のウクライナ危機を見ていて、記者がバルト3国のエストニアに住んでいた20年余り前の状況がよみがえってきた。独立は回復したものの、国内には多くのロシア系住民が住んでおり、隣国ロシアの影響力がまだ続いていた…
自身の転移がん診療をめぐり、理不尽な国の…
自身の転移がん診療をめぐり、理不尽な国の医療制度を真正面から告発し、6年にわたる裁判を弁護士なしで闘った裁判記録がある。清郷伸人著『患者本位の医療制度を求めて』(蕗書房刊) 。 清郷さんは頭部と頸部の骨に転移したがん…
フィリピンで相次ぐ交通機関の事故
地球だより このところ、フィリピンでは交通機関の事故が相次ぎ、杜撰(ずさん)な安全対策が浮き彫りとなっている。 この国でバスの事故は日常茶飯事だが、先日もマニラ首都圏近郊の高速道路で、走行中にタイヤが外れたバスが横転…
家庭の収入と学力
卒業式シーズンが終わった。数日前までは、駅や電車の中で、袴(はかま)姿に着飾った大学卒業生の姿をよく見掛けた。フォーマルウエアながらもコサージュで華やかさを醸し出す母親と一緒の場合も少なくなく、そこに父親も加わっている…
国民の命守った自衛官
防衛大学校の卒業式が3月22日、安倍晋三首相を迎えて行われ、本科58期生448人が小原台を巣立った。 安倍首相は訓示の中で、平成11年11月22日午後、埼玉県狭山市の入間川河川敷に航空自衛隊入間基地所属のT33Aジェ…
集団的自衛権論議 石破幹事長の腕の見せ所
永田町では敵は反対党だけではない。毎日寝食を共にしている自党の隣人が実は最大最強のライバルだったとの例は決して稀ではない。 政治家の多くは考え方が違う。政策も異なる。主張もてんでんばらばらだ。同じ党の同志といえどもア…
調査捕鯨船「日新丸」を保有する共同船舶…
調査捕鯨船「日新丸」を保有する共同船舶株式会社が先日、東京都渋谷区のトルコ文化センターで「クジラ料理試食会」の催しを開き、参加者に鯨の刺し身がふるまわれた。 イスラム圏と鯨肉の縁は深く、預言者ムハンマドの言行録に、神…
「家の事みんな忘れて花浄土」(南出白妙女)…
「家の事みんな忘れて花浄土」(南出白妙女)。すっかり春の陽気で首都圏では桜の開花が宣言され、これからが本格的な花見の季節。小社付近の桜の木も、満開に近いほど白い靄(もや)のように咲き誇っている。その花の蜜をついばみにメ…
福島第1原発の汚染水問題は、東京電力や…
福島第1原発の汚染水問題は、東京電力や福島県だけでなく日本が国として抱える頭の痛い問題だ。この汚染水対策の一つとして、汚染される前の地下水を海に放出する計画の実施がようやく見えてきた。福島県漁連が容認することを決めたの…
ワシントンで郷愁を誘う沖縄の歌声
地球だより 先週、米首都ワシントンのケネディセンターで、沖縄県石垣島出身の歌手、夏川りみさんの無料コンサートが開かれた。春の恒例行事「全米桜祭り」に合わせ、沖縄観光促進を兼ねて企画されたものだった。 スポンサーの在米…
「おっしゃる通りです」という言葉を耳にする…
「おっしゃる通りです」という言葉を耳にする機会が、テレビを中心に最近多くなった。テレビ司会者(MCというらしい)の発言に対して、ゲストとして呼ばれた専門家が使うことが多い。別の表現に置き換えれば「仰せの通りでございます…
パリとソウル
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 フランスのパリは世界的な観光名所だ。ランドマークのエッフェル塔をはじめ、コンコルド広場、凱旋(がいせん)門、シャンゼリゼ通り、ノートルダム大聖堂、ルーブル美術館、オルセー美術館、モ…
江戸末期、開港とともに写真の技術が日本に…
江戸末期、開港とともに写真の技術が日本に入ってくると、欧米人からそれを学んで営業を始める人物も登場する。下岡蓮杖(れんじょう)はその一人で、「写真開祖」として多くの弟子を輩出した 。 今年はその没後100年に当たり、…