コラム
血筋を気にしないフランス文化
地球だより フランスでは今年3月の統一地方選挙で大敗した与党・左派政権が大規模な内閣改造を行い、マニュエル・バルス前仏内相が首相に指名された。バルス氏はスペインのカタルーニャ人の父とイタリア系スイス人の母との間に生まれ…
小紙(2日付)第1面に掲載された「輸入ピーク…
小紙(2日付)第1面に掲載された「輸入ピーク」の真っ赤な花。ゴールデンウイークがきょうで終わると、花屋さんの店頭に並ぶカーネーションの彩りにその日が近づいたことに思いがいくようになる人も多いだろう。 フリルの花びらが…
子供のスマホ制限
高校入学を契機に、次女がスマートフォンを持つようになった。それまでのケイタイで十分のはずだが、本人が仲間との付き合いで必要だという。東京に単身赴任の父親(筆者)が次女のスマホ使用に注意を払うことは難しい。本人の節度ある…
タイに日本軍が残した都市伝説
地球だより タイの現地紙によると4月下旬、映画『戦場にかける橋』で有名なタイ西部カンジャナブリ県の国立公園内の洞窟で、地面を掘り起こしていた男4人が逮捕された。 洞窟は直径1㍍から2㍍、長さは約30㍍で、人が立って歩…
集団的自衛権 国益の視点で真摯な議論を
日本国民には自虐趣味がある。日本国民でありながら日本嫌いが結構多い。特に政治に対しては厳しい。民主政治は政治の形態としては最高のものだが、日本の民主政治は国民の受けが悪い。マスコミは特に政治に対しては挑戦的だ。 大抵…
スーパーマーケットの持ち帰り用レジ袋を…
スーパーマーケットの持ち帰り用レジ袋を断って、自前の買い物袋で購入物を持ち帰る人が多くなった。その中で、時に風呂敷を取り出してせっせとくるむ人がいるのを見ると、うれしくなる。 1960年代までは生活の中でよく使われた…
「朝刊とパンとコーヒー風五月」(浅野右橘)…
「朝刊とパンとコーヒー風五月」(浅野右橘)。ゴールデンウイークの最中だが、暑い日が続いた。クーラーを付けないで寝ていたら、寝苦しくて目が覚めた人も少なくないだろう。 気象庁によれば、一昨日は東日本と西日本の各地で最高…
「謝罪」の難しさに直面する朴大統領
韓国の珍島沖で起きた旅客船「セウォル号」沈没事故で朴槿恵大統領は遺族と国民に謝罪を表明したが、遺族対策会議は「朴大統領の国務会議での謝罪は非公開の場のものであり、謝罪ではない」(中央日報日本語電子版)と抗議したという。…
シルクロードの楼蘭遺跡は1900年、…
シルクロードの楼蘭遺跡は1900年、スウェーデンの探検家スウェン・ヘディンが発見した。この世紀の発見は、エルデクというウイグル人従者がシャベルを忘れたことが切っ掛けだった。 エルデクは虎の子のシャベルを取りに、現在の…
パンツ姿の船長と16歳の高校生
掲載日程上、一日遅れとなったが、久しぶりに心温まる記事を読んだ。読売新聞記者が韓国で一人の英雄を見つけたのだ。 先ずはその電子版記事を読んで頂きたい。 【安山(韓国北西部)=田中浩司】韓国の旅客船「セウォル号」の沈…
山本周五郎と言えば、没後半世紀近くたつ今も…
山本周五郎と言えば、没後半世紀近くたつ今も人気の衰えない作家だ。昭和63年には、山本周五郎賞(新潮文芸振興会主催)が創設された。この賞は直木賞と同格とされる。 人気の理由の一つは「反権威」の姿勢と言われる。その象徴と…
悲しみの重さ
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 1994年の秋雨の降る朝、ソウルの漢江に架かる聖水大橋(ソンステギョ)が崩落した。橋の江北側にある舞鶴(ムハク)女子高の生徒たちが乗ったバスが落ちて花のような少女8人が死亡した。登…
奈良県の明日香村に飛鳥歴史公園がある。…
奈良県の明日香村に飛鳥歴史公園がある。飛鳥の豊かな自然や文化的遺産を保護し、活用するために整備された公園で、甘樫丘(あまかしのおか)地区をはじめとして5地区から成り、土地の特徴が生かされている。 この公園で5月に入る…
日本はオバマ氏を信頼できるか
オバマ米大統領のアジア4カ国歴訪は無事終了した。ワシントンは大統領のアジア歴訪を、日本を含むホスト国アジア4カ国は米大統領の訪問を、それぞれどのように評価しているだろうか。世界唯一の大国・米国の大統領公式訪問はアジア4…
「起業」といえば、わが国では野心はあるが…
「起業」といえば、わが国では野心はあるが経営の先行きが不透明――と見られがちだった。だが、景気の回復傾向を追い風に、政府も起業を後押しする取り組みを進めている。 前駐日米大使ジョン・ルース氏は昨年、東日本大震災後の復…
ローマ法王の「韓国国民への伝言」
中央日報日本語電子版(26日)によると、韓国の天主教(カトリック教会)大田教区長のユ・フンシク主教は24日、バチカンでフランシスコ法王を謁見した。ユ主教は、韓国の珍島沖で起きた旅客船「セウォル号」沈没事故の犠牲者を哀悼…
与那国が埋める空白
台湾と海を挟んで国境を接する日本最西端の与那国島(沖縄県与那国町)で、4月19日、陸上自衛隊の沿岸監視部隊が常駐する駐屯地施設の起工式が行われた(朝雲新聞4月24日付)。 沖縄県内の自衛隊駐屯地・基地の設置は昭和47…
感謝される植民地教育
地球だより ルイスさん(58)一家は数年前にインドのゴアからロンドンに移住してきた。故郷ゴアのことやインドの話を聞く機会がよくあるが、先日はインドの教育の問題点が話題になった。インドはヒンズー教の文化では共通しているも…
初夏間近のゴールデンウイークは紅、白、…
初夏間近のゴールデンウイークは紅、白、ピンク色も鮮やかなツツジが葉を覆うばかりに咲き乱れる季節である。小社前の都道447号沿いにある歩道の生垣ツツジも、今が花盛り、わがシーズンと自己主張する。 そのツツジにとり囲まれ…
タイで相次ぐウイグル族の密入国
地球だより タイ警察によると、3月にタイ南部ソンクラー県の天然ゴム農園で逮捕された子供82人を含む密入国容疑者213人の多くが中国籍のウイグル族であることが判明した。 逮捕されたウイグル族は中国政府の弾圧を恐れ中国を…
少子高齢化と大学
都内にある仏教系大学に通う義父に誘われて、4月から仏教講義に通い始めた。今年は学校側の見込みの倍以上受講があり、講義室はほぼ満席。最近の仏教人気は確かのようだ。 ここでは学生や僧侶志望の若者、社会人が同じ教室で学ぶユ…
国会議員の外遊 見聞広め政治の質向上を
この大型連休に日本国民は浮き足立っている。浮き足といっても逃げ腰になったわけではない。いかにこの長期休暇を楽しむか、その楽しい予想や計画で頭がイッパイだ。 永田町も例外ではない。政治家は常に国会対策と、選挙区対策で頭…
わが国で大量消費・大量廃棄の現代型ライフ…
わが国で大量消費・大量廃棄の現代型ライフスタイルが定着した1980年代半ば、新聞紙上を賑わせた環境関連ニュースの一つに「コンクリート耐用年数20年説」があった。一般的に60年と言われていたが、ある学者らが、骨材に塩分を…