コラム
ギリシャ国民にもっと希望を
欧州連合(EU)とユーロ圏グループが提示した財政緊縮案の是非を問う国民投票の結果、ギリシャ国民は「ノー」を選択した。国民投票後のギリシャ国民経済は新しい状況を迎えることになる。 チプラス首相は、「国民が改革案にノーと…
百田発言と豊見城市議会
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 自民党議員による勉強会「文化芸術懇話会」で自民若手国会議員や作家の百田尚樹氏が報道機関に対して圧力をかける発言をしたとされる問題で、沖縄では琉球新報と沖縄タイムスなどマスコミを中心…
戦後70年の今年、成人で終戦を迎えた人は既に…
戦後70年の今年、成人で終戦を迎えた人は既に90歳を超えている。東京都世田谷区在住の山本方子(まさこ)さん(94)は、戦中・終戦直後の記憶を語る数少ない一人だ。 山本さんの夫は、韓国の国民的画家、李(イ)仲燮(ジュン…
外交史上最悪のイラン合意
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 譲歩続けるオバマ政権 「実績」を残したい大統領 【ワシントン】イラン核合意のコンセプトそのものに悪魔が潜んでいる。オバマ大統領は、イランとの合意を強く支持し、この狂信的なイス…
新空港でイメージアップ
地球だより 北朝鮮の空の玄関口、首都・平壌にある順安空港が今月リニューアルオープンし、最貧国とは思えぬピカピカの豪華施設や奇麗どころを集めた客室乗務員が颯爽(さっそう)と歩く様子を紹介した当地国営テレビの映像が話題にな…
「亡くなった方の名前を言えますか」と尋ねる…
「亡くなった方の名前を言えますか」と尋ねる被害者の父親に、32歳の被告は3人の名前を答えた。父親は「絶対忘れないでください。毎日手を合わせてください」と求めると、被告は何度も頭を下げた。 1年前の7月、北海道小樽市の…
相次ぐ海難事故
地球だより 2日にフィリピン中部のレイテ島沖で、200人近くが乗った木造フェリーボートが港から出航した直後に転覆。少なくとも50人が死亡する惨事となった。 船長は、横から大波を受けて船が傾いたと証言しているが、沿岸警…
幹部養成と入試制度
防衛大学校(以下・防衛大)は文部科学省所管外の大学として昭和27年8月1日、保安大学校として設立される。昭和29年7月1日に校名を防衛大と改名し、昭和30年4月1日から、神奈川県横須賀市走水での教育がスタートした。 …
学習困難者のための塾
5月4日付教育面で紹介した「発達障害」専門の塾講師・福嶋和幸さんに再び会った。「SUNDAY世界日報」に転載された記事を読んで、彼の塾を訪ねた読者もいるそうだ。そのお子さんが勉強好きになってくれれば、と願う。 塾に通…
日本で7年前に発刊されたセオドア・ゼノフォン…
日本で7年前に発刊されたセオドア・ゼノフォン・バーバー著『もの思う鳥たち』は知る人ぞ知る衝撃的な書。人間と鳥たちとの感動的な交流のエピソードを紹介している。 当初、動物好きにはかなり好意的に読まれたようだが、その一方…
「七月の青嶺まぢかく熔鑛爐」(山口誓子)…
「七月の青嶺まぢかく熔鑛爐」(山口誓子)。梅雨はまだ明けたわけではないが、7月を迎えると夏の到来が間近であることを感じさせる。 稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』では、7月を「梅雨が去ると本格的な夏の暑さが来る。学校の…
メディアが看過する報道の「責任」
作家の百田尚樹氏が先月25日、自民党若手議員主催の勉強会で、「沖縄の二つの新聞は潰さないといけない」と発言したということで、本人ばかりか同氏を勉強会に招いた自民党関係者に対しても批判が出ている。そして批判の矛先はここに…
ビジネススーツに身を包んだスキージャンプの…
ビジネススーツに身を包んだスキージャンプの葛西紀明さんが、仕事を終え職場のビルの窓からスキージャンプ。夕焼け空を飛んで、映画館に見事着地する。夏の朝方勤務「ゆう活」を奨励する政府広報がテレビで流れている。 勤務時間を…
「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京)と…
「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京)という番組を、再放送も含めて毎週見ている。20年以上続く人気番組だ。面白さは「落差」にある。値切って400万円で買った陶芸作品が1万円と鑑定される。「400分の1」の現実に、会場で…
問題は「IBM」
地球だより エジプトに赴任して10年を超えるが、何かに出くわすたびに思わされることの中に、この国では、日本での生活に比較し、3-5倍の精力投入が必要だということだ。 先日、車の修理を頼んだら、頼みもしない塗装までやろ…
交渉期限後の「外交の正念場」
2つの「6月30日」が過ぎた。一つは国際通貨基金(IMF)へのギリシャの債務返済期限だった。IMFはギリシャのデフォルト(債務不履行)を「延滞」と受け取り、今月5日実施のユーロ圏グループが提示した金融緊縮政策の是非を問…
「西洋資本主義の問題は何かというと、たとえ…
「西洋資本主義の問題は何かというと、たとえ資本家が個人として神に対する信仰を持っていたとしても、西洋の資本主義そのものが根本的に神不在の制度であるということです」。 米国の神学者R・ルーベンシュタインさんが1985年…
百貨店崩壊から20年
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 災難は恐ろしい存在だ。途方もない苦痛をもたらし、耐え難い社会・政治的な波紋を起こす。古今を問わず同じだ。 反正で(前王を廃して)王位に就いた仁祖。王となって1年もたたないうちに国…
欧州はギリシャを救えるか
ギリシャのチプラス首相が29日、「金がないのにどうして払えるか」と語ったという記事を読んで、欧州連合(EU)とユーロ圏諸国は最終的にはギリシャの要求を大幅に受け入れる以外に今回の金融危機を乗り越えることが出来ないのでは…
早起きは三文の徳(得)――かつては早起きの…
早起きは三文の徳(得)――かつては早起きの効用がしばしば言われたが、なぜか近ごろ、あまり聞かれない。特に東京は「生活の24時間化」が進んでいるため、朝の時間が特別視されなくなったからかもしれない。 そうであっても「(…
テロに動揺するパリ市民
地球だより パリで1月にテロが発生して半年、またもフランスでテロ事件が起きた。1月にパリで起きたテロは、風刺漫画週刊紙シャルリエブドの編集部とパリ郊外のユダヤ食料品店が襲撃され計17人が犠牲となった。そして今回は仏南東…
「新聞をなくして政府を残すべきか、政府を…
「新聞をなくして政府を残すべきか、政府をなくして新聞を残すべきか、そのどちらかを選ばなければならないとしたら、私はためらうことなく後者を選ぶだろう」という言葉を米国の第3代大統領のトーマス・ジェファーソンが残している。…
「中立性の原則」を破った潘基文氏
米連邦最高裁判所が26日、同性婚を合憲と認めた、というニュースが流れると、バチカン放送は「悲劇的な過ち」と批判した米国カトリック教会司教会議のコメントを掲載する一方、「米国の勝利だ」と述べたというオバマ米大統領のメッセ…