コラム
電線伝い侵入するタイの空き巣
地球だより タイは空き巣が結構多い。今では警備員が常駐する高級住宅街も珍しくなくなったが、昔からバンコクは富豪の隣にバラックがあったりとモザイク都市の様相を持っている。 とりわけ空き巣が多いのがビル建設現場周辺だ。建設…
「鳴きやめて飛ぶ時蝉の見ゆるなり」(正岡子規)…
「鳴きやめて飛ぶ時蝉の見ゆるなり」(正岡子規)。子規は俳句を作るに当たって事物を正確に描く「写生」を説いたが、実作でもその自然を捉える描写は実に的確と言えるだろう。 確かに鳴いているセミはどこの木に止まっているか分か…
台風一過といえば、爽やかな……となるところ…
台風一過といえば、爽やかな……となるところだが、むしむしと蒸し暑い日が続く。蒸し暑さを好む人はほとんどいない。だが、昆虫大好きの仏文学者・奥本大三郎さんは「暑く不快指数が高いほど虫が沢山居るから嬉しくなる」と『斑猫の宿…
危険な「自撮り」ブーム
地球だより ロシアの若者たちは、解放感と刺激を常に求めている。歴史や環境という背景もあるだろうが、筆者がロシアに住んで感じるのは、長く暗い冬のせいだ、ということだ。 寒いだけならまだしも、太陽が出る日がほとんどなく、…
「船頭多くして船山に登る」ということわざ…
「船頭多くして船山に登る」ということわざがある。「船岩に登る」という言い方もある。だが、何を意味するか知らない人もいる。 ある若者のケース。このことわざを初めて聞いて、その場で解釈してくれた。「皆が団結すれば、不可能…
世論調査の政治
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 電話による世論調査のアルバイトをしたことがある。主に政治、社会の懸案に対する賛否を問うものだったが、日当がかなりよかったので同じ学科の女子大生に人気があった。ただ、守るべき条件があ…
「我は海の子白浪のさわぐいそべの松原に、…
「我は海の子白浪のさわぐいそべの松原に、煙たなびくとまやこそ我がなつかしき住家なれ」。文部省唱歌「われは海の子」は平成19年に「日本の歌百選」に選ばれた最高傑作だ。作詞は宮原晃一郎、作曲者は不詳。 作詞家の星野哲郎さ…
イラン核協議の合意と「その後」
国連安保常任理事国(米英仏ロ中)にドイツを加えた6カ国とイラン間で続けられてきたイラン核協議は14日午前(現地時間)、最終文書の「包括的共同行動計画」で合意し、2002年以来13年間に及ぶ核協議はイランの核計画の全容解…
テキサス親父、「辺野古」を語る
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 動画サイトのユーチューブで「テキサス親父」として人気があるトニー・マラーノ氏が今月8日、那覇市で講演した。 「沖縄で実際に何が起きているのかを見て、全国に知らせないといけない」と…
アフリカの都市に駐在の知人が、心臓の冠動脈…
アフリカの都市に駐在の知人が、心臓の冠動脈治療で一時帰国した。中空の管(カテーテル)を血管の狭窄(きょうさく)部に入れ、金属製の筒(ステント)を留置、血流を良くするという手術だ。 以前は足の付け根から挿入し体の負担も…
「新地平」を開く冥王星探査
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 発見者の遺灰を搭載 太陽系外でも相次ぐ新発見 【ワシントン】何か景気のいい話はないものだろうか。パルミラの遺跡が破壊され、キタシロサイは絶滅の危機に瀕(ひん)し、欧州統合への…
判決は求刑通り懲役22年が言い渡された。…
判決は求刑通り懲役22年が言い渡された。「酒の影響による危険運転の中で前例を相当上回る重みがあり、ひき逃げまでしている」「単なる油断では説明のつかない著しい注意力の減退や判断力の鈍麻は、酒の影響」と危険運転致死傷罪など…
運休となった札幌直行便
地球だより マレーシアの格安航空会社(LCC)大手エアアジアが、バンコク(ドンムアン空港)―札幌(新千歳空港)直行便を8月から運休すると発表した。8月1日以降の予約についてはバンコク―東京線への変更や返金に応じるという…
ギリシャの“5度目”の破産を避けよ
日韓の「正しい歴史認識」問題では「歴史から学べ」という表現を度々聞いてきたが、正直言ってピンとこなかったが、あのギリシャが建国(1830年)以後、4度、破産したという歴史的事実を聞いて、「アテネは歴史から学んでこなかっ…
「玉虫の光を引きて飛びにけり」(高浜虚子)…
「玉虫の光を引きて飛びにけり」(高浜虚子)。玉虫は、稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』によれば「金緑色に輝く三センチくらいの流線型の美しい昆虫である。背中には紫赤色の二条の線が縦にはしっている。夏季、榎にくることが多い」…
「核」は外交文書では消滅しない
こんなタイトルをつければ、イラン核協議で昼夜問わず交渉している外交官たちを侮辱することになるかもしれないが、当方はやはりそのように感じるのだ。 ウィーンでイランの核協議が進行中だ。今回は最終合意が実現し、13年余り続…
地中海のボートピープル、ギリシャなどに支援・連帯表明を
6月下旬、ギリシャとイタリアを回った。金融危機ではなく、地中海の難民・移民のボートピープル問題の調査旅行である。 ギリシャ国民の経済困難の兆候はいっぱいだった。首都でも閉じた店舗が目につく。78歳と76歳の老夫婦は、…
タイ政府は、同国に不法入国し身柄を拘束…
タイ政府は、同国に不法入国し身柄を拘束されていたウイグル族100人近くを中国に送還したと発表した。習近平政権の弾圧を逃れてきた彼らが、どんな目に遭うかは目に見えている。国連難民高等弁務官事務所が「目に余る国際法違反」と…
三権がせめぎあうワシントン
地球だより 三権分立は民主主義の基本的制度だ。立法、行政、司法の三権は米国の首都ワシントンに集中しており、三権の抑制と均衡の中で米国の政治が織り成されている。 近年は民主党と共和党の政党政治における対立が、ホワイトハ…
ギリシャ人は“神話”を愛する
当方は過去、3回、ギリシャを取材したことがある。首都アテネと第2都市テッサロニキ、そしてクレタ島を訪ねた。印象は悪くなかった。街並みは整い、国民は陽気で明るく、親切だった。そのギリシャが債務返済不能に陥り、欧州の問題児…
「あじさいやなぜか悲しきこの命」。梅雨時の…
「あじさいやなぜか悲しきこの命」。梅雨時の季節感と作者の心境を詠んだ久保田万太郎(作家、劇作家、俳人)の句だ。その彼が、三田(慶応大学)の文学仲間である佐藤春夫(作家、詩人、評論家)と犬猿の仲だったのは有名だ。 三田…
64年ぶりの永眠
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 娘は父の名誉のため闘士となった。生まれて初めて“1人デモ”まで行った。祖国のために献身した父にふさわしい礼遇をしてほしいという訴えだった。数日前、国立大田顕忠院に埋葬された韓国軍捕…
茨城県石岡市に茨城県フラワーパークがある…
茨城県石岡市に茨城県フラワーパークがある。広大な公園で、園内を一望できる「ふれあいの森」には1万2000株ものヤマユリが自生している。今月11日から26日まで「やまゆりまつり」が開かれる。 その大群落は日本一とも言わ…