地中海のボートピープル、ギリシャなどに支援・連帯表明を


山田寛

 6月下旬、ギリシャとイタリアを回った。金融危機ではなく、地中海の難民・移民のボートピープル問題の調査旅行である。

 ギリシャ国民の経済困難の兆候はいっぱいだった。首都でも閉じた店舗が目につく。78歳と76歳の老夫婦は、「年金が3年前から3分の1=月額約750ユーロ(10万円)も減った。現役の給料も同様だから、皆これ以上どう悪くなるか、びくびくしている」と言った。失業率27%、若者は50%。地下鉄車内で、10歳余りの男の子が懸命にアコーデオンをひき小銭をもらっていた。


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